マイボイスコム(株)が19日発表した「宅配便サービスの利用に関するアンケート調査」(第12回)によると、宅配便発送・受取時に利用した宅配便サービスは「ヤマト運輸」が89.6%で最も多く、今後利用したいと答えた人も56.5%と、他社サービスを40ポイント近く引き離した。
同調査は、全国の10代~50代以上の男女1万964人を対象に実施したインターネット調査(「MyVoice」アンケート)によるもので、調査期間は1月1日~5日。
宅配便の利用目的はECなどの受け取りが72%
直近1年間での宅配便受け取り頻度は「月に2~3回」がボリュームゾーンで、月1回以上受け取る人は約7割となっている。またこの期間、宅配便を発送した人は6割強で、「半年に1回以下」がボリュームゾーンとなっている。宅配便の利用目的は「ネット通販・オークションなどの品物の受け取り」が72.8%で最も多かった。
直近1年間で宅配便発送・受取時に利用した宅配便サービス(複数回答可)については、「ヤマト運輸(宅急便など)」(89.6%)、「日本郵便(ゆうパックなど)」(76.8%)、「佐川急便(飛脚宅配便など)」(74.4%)が上位3位を占めている。前回調査(2015年)との比較では、「ヤマト運輸」が1.1ポイント減、「日本郵便」が2.5ポイント増、「佐川急便」が4.1ポイント減だった。
直近1年間で最も利用した宅配便サービスに対する満足度については、「満足」と答えた人は「ヤマト運輸」が39.1%で最も多く、次いで「佐川急便」(32.6%)、「日本郵便」(29.4%)の順に。「満足」「やや満足」を合わせると、ヤマト運輸主利用者で8割弱、佐川急便・日本郵便主利用者で7割強となっている。
宅配便は「配送の確実さ」「料金の安さ」を重視
宅配便サービス利用時の重視点については、1位「配送の確実さ」(61.9%)、2位「配送料金の安さ」(42.1%)、3位「荷物の取り扱いの丁寧さ」(36%)、4位「配送時間の正確さ」(32.3%)、5位「紛失の心配が少ない」(30%)の順となった。また、前回調査との比較では「届くまでのスピードが速い」が6.3ポイント減の24%、「再配達依頼をしたときの対応のよさ」が6ポイント減の19.1%になるなど、多忙を極めるドライバーへの配慮が感じられる結果となっている。
今後利用したい宅配便サービスについては、「ヤマト運輸」が56.5%と、前回調査と同様に他社サービスを大きく引き離す結果に。次いで「日本郵便」(17.3%)、「佐川急便」(6.3%)の順となった。なお、前回調査との比較では、「ヤマト運輸」が1.5ポイント減、「日本郵便」が4.8ポイント増、「佐川急便」1.7ポイント減となっている。
宅配便利用時の不満点(自由回答)については、「配送料金が高い」(男性28歳)、「チャイムが鳴って即座に出ないと不在通知を入れられる」(男性38歳)、「当日再配達の時間指定ができなくなる時間が早すぎる」(男性53歳)、「どの送り方が一番安いかなどの提案をして欲しい」(女性29歳)、「宅配する人が変わるとサービス方法が変わる」(女性27歳)、「通販で複数買い物をする時、バラバラに何度も持ってくる」(女性54歳)などの意見があった。
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