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約2億の資金を投入し、2年という開発期間を経て、理想的なASPのリピート通販システムが誕生した。テモナ(株)が4月から販売を開始した「たまごリピートNext」である。同システムは「たまごリピート」のバージョンアップではなく、0から作り直した新システムで、大規模なECサイトでの運用にも対応するなど、これまでの課題を解決している。元々、多機能性やサポート体制、低価格で利用できる点などが評価されていただけに、課題を解決したことで、利用企業が急速に拡大する兆しを見せている。業界で話題の「たまごリピートNext」の現状と未来に迫った。
これまでの課題を克服し、年商100億円のレンジにも対応
旧「たまごリピート」は、元々、スタートアップからスピーディーに年商10億円を達成することを目標に設計されていた。販売開始から8年で導入企業は1000社を超え、業界トップの通販カートシステムとなり、これまで多くの通販会社を業績拡大に導いてきた。しかし、導入企業の年商が10億を超える規模に成長した場合、システムの負荷が大きくなったり、カスタマイズの必要性が出てくるなどの理由で、慣れ親しんだ通販システムからやむなく他社のシステムに変更する企業も出ていた。実際に通販業界では、このことを「『たまごリピート』からの卒業」と呼んでおり、卒業生をターゲットに営業活動するシステム会社もあった。
ただ、システムの変更で最も負担がかかるのは「たまごリピート」ユーザーだ。同社には売上規模が大きくなっても対応してほしい、という声が多数寄せられていた。
同社の佐川隼人社長は「家のリフォームと同じで、長年システムを使っていると、システムのリフォームが必要になります。今までは、次々と新たな機能を追加し、増築を繰り返してきたのですが、お客様の要望をすべて満たすため、今回はゼロベースからシステムを作り直しました。これは会社創設以来、社運を賭けた一大プロジェクトです。開発に2年かけ、投資額は約2億円に達しました。たまごリピートで得たノウハウの蓄積をベースに、お客様の要望や、これまでできなかった機能を加え、理想的な新システムを完成させました」と語った。「たまごリピートNext」は、ユーザーの要望に応えることで、同社のリピート通販のノウハウを結集させた総決算と言えるシステムに仕上がった。
10倍のデータ量にも対応
「たまごリピートNext」では、サーバーを複数に分けるなど、大規模なECサイトによる大量のデータ処理にも対応できる環境を整えたほか、大規模なECサイト向けの基本性能を向上させた。また、APIを解放し、CRMや倉庫連携など、外部システムとのスムーズな連携が可能となった。さらに、これまで実施してこなかったシステムのカスタマイズにも対応する。
佐川氏は「これまでと最も大きく変わったのは、スタートアップから年商100億円以上のECサイトもカバーできるようになったこと。これまでの10倍のデータ量でもスムーズに作業でき、システムの許容性が大幅に向上しました」と話し、大規模なECサイトでも問題なく運用できる点を強調した。
大規模ECサイトは利用料が10分の1以下も
大規模なECサイトのシステム構築には、カスタマイズや開発費を含め、数千万円の経費がかかるケースがある。また、大規模なECサイト向けのショッピングカートは、リピート通販向けの機能が少なく、費用も高くなる。同社の大規模通販事業者向けの「エキスパートプラン」は月額13万9800円からで、大手向けショッピングカートや基幹システムと連動したタイプのカートシステムと比較して、費用が10分の1以下になるケースもある。
運用コストを抑えることができ、大規模なECサイトでもスムーズに利用できるようになったことから、旧「たまごリピート」のOBたちからの問い合わせも多く、一度は卒業したが、「たまごリピートNext」に帰ってくるOBも出てきているという。
また、売上規模が大きい旧「たまごリピート」導入企業からも、「たまごリピートNext」のエキスパートプランに「早く乗り換えたい」という要望を受けている。
外部パートナーとの連携でスムーズなカスタマイズを実現
大規模なECサイトを新たに構築する場合、カスタマイズは必須で、自社のサービスや商品の販売形態に合わせたり、基幹システムや物流システムとの連携など、その要件は多岐にわたる。膨大な要件を受け入れたのはいいが、実際には稼働が遅れ、トラブルになるケースも多い。
この点について佐川氏は「基本的には、リピート通販に関するあらゆる機能を網羅しているので、機能的なカスタマイズはそれほど多くは出てこないと思います。また、スタッフはリピート通販のノウハウを熟知しているため、お客様が追加してほしいという機能が、本当に必要なのかどうか、また別の機能で代用できないかどうか、などのアドバイスも可能です。無駄なカスタマイズをすると予算と時間が無駄になってしまうので、極力避けたい。基幹システムなどとの連携では、カスタマイズの必要性が出てくることもあるかと思いますが、当社はカスタマイズを外部パートナーのSIベンダーと分業しています。自社でカスタマイズ案件を抱えてしまうと、稼働が遅くなってしまうリスクが出てきますが、外部パートナーと連携することで、スピーディーに対応できます」と話し、カスタマイズを外部と連携することで、顧客の要望に迅速に対応する体制を取っているとした。
数年で導入企業を1万社に拡大へ
今後について佐川氏は「(旧たまごリピートの)ユーザーには、健康食品、化粧品などのユーザーが多いのですが、まだEC化があまり進んでいない食品分野、デジタルコンテンツなど、リピート性が高いジャンルの商品はたくさんあるので、そういった分野の通販サイトにもぜひ『たまごリピートNext』を利用していただきたいです。現在の導入企業は1000社以上ですが、ここ数年で1万社以上に拡大したい」と語り、数年で10倍に成長する目標を掲げた。また、今後は「アジアをはじめ、海外展開している通販も支援したい」と話し、越境ECも視野に入れていることを明らかにした。
リピート通販のノウハウを凝縮させた「たまごリピートNext」を完成させ、さらなる事業拡大を見据える同社。5月には、上場市場を東証マザーズから東証一部に変更する手続きを開始した。また、6月には、本社を増床し、100人収容できるセミナールームも用意した。6月14日には、決済オプションとして「Amazon Pay」を導入。2018年中には、LINEへの対応など、さまざまなシステムの拡充を控えている。定期的な取り引きで売上を安定させる「ストックビジネス」への転換を支援し、導入企業の業績拡大とともに成長してきた同社は、さらなる飛躍に向け、大きく舵を取った。
(山本剛資)
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