家事代行サービスを提供する(株)ベアーズと、安心安全な農産品や加工食品、ミールキットなどの食品宅配を展開するオイシックス・ラ・大地(株)は19日、「#家事休み」をキーワードに、掃除や洗濯、料理など家事の負担を軽減する事業で協業を開始したと発表した。
「#家事休みプロジェクト」で日本の家事負担を軽減へ
諸外国と比べて家事に時間と労力を費やしているといわれる日本。「#家事休みプロジェクト」では家事負担を軽減し、より豊かな暮らしの実現をめざす。取組みの第一弾として、家事にまつわる世代間の意識調査を実施。「家事を休める」ソリューションを持つ両社の協業を通じ、同じ社会課題の解決に向け、新しい日本の家事への考え方やスタイルを発信する。
調査は、家庭を持つ20~50代の男女800人と、15~19歳の男女428人から回答を得た。それによると、20代、30代の男性が主体的に家事参加している実態とともに、年齢が上がるにつれて、性別役割分担の刷り込みの影響がまだ続いている状況がみられたという。
家事を女性が担う割合が圧倒的に高い結果に
「週に3回以上、風呂掃除を担当している?」に、「YES」は20~30代男性が39%、40~50代男性は25%。「毎日晩ごはんを作る?」には、20代男性の40%が「YES」、30~50代男性は10%だった。男性は全世代が「家事に参加すべき」と思ってはいるが、実際にもっとも家事をこなしているのは20代ということが分かった。
10年先には家庭を持っている可能性もある10代にも同様の質問をしたところ、SDGsの目標の1つである「ジェンダー平等」がさらに浸透していた。「両親は家事を分担している」には、ほぼ5割が「そう思う」。ただ、子を持つ親の世代からは、掃除や洗濯、料理を週1回以上行う女性は85%に対し男性は42%と、実際は女性の担う割合が圧倒的に高かった。
在宅率向上で30代以上の女性は食事を作ることがストレスに
在宅率が上がることで、家の中のことが気になるようになったこの一年。気になる場所を仕事の合間にちょっと掃除したり、家事分担のルールを新たに決めたり、「ちょうどいい家事」の最適化が進んでいる。同時に、女性は若年層ほど掃除の頻度が下がり、逆に男性は若年層ほど高頻度で掃除をしている傾向も明らかになった。
家庭内で食事を摂る回数が増えていることから、女性の負担が多い30代以上の世代では、食事を作り続けることへのストレスがうかがえ、パートナーの参加やミールキットなどによるアシストを求めている。「家事が負担に感じることがある」と答えた割合は全世代で70%に及び、女性全体の70%が「ミールキットをとり入れたい」と答えていた。
7月初旬に「家事休みスタイル診断」を特設サイト上で公開へ
こうした調査結果をもとに両社は、一年の折返しタイミングである「中掃除」「夏休みシーズン」に合わせ、7月初旬をめどに「家事休みスタイル診断」を特設サイト上で公開する。診断を通じ、パートナーと家事について話し合う時間を意図的につくることで、意識や考え方の違いについて理解を深めるきっかけになればと考えている。
この一年で家事代行やミールキットといった家事アウトソース型サービスへの利用意向にも少しずつ変化があらわれている。両社は今後、もっと気軽に「今日は家事お休み」と言えるようにと、オンラインイベントや家事休み応援キャンペーンなどのリリースも予定している。
■『家事休みプロジェクト』
https://kajiyasumi.com/
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