2022.10.02 コラム
純広告とは?メリットデメリットや料金形態について詳しく解説
Web上に自社広告を掲載する方法の一つとして「純広告」の出稿があります。広告を掲載する方法は多岐にわたりますが、純広告の料金形態やメリットなどの特徴を押さえておくことで最適な媒体選択ができるようになります。本記事では純広告について詳しく解説していきます。
純広告とは
純広告とは、Web上に掲載する広告の一つです。特定の広告枠と広告媒体を指定して広告を配信する仕組みとなっているため、狙った広告枠に確実に配信をすることが可能となります。
純広告を配信する目的の多くはブランディングや認知拡大です。Yahoo!のTOPページのような目立つ場所に自社バナーを掲載することができるため、例えば期間限定キャンペーンの告知など、一度に多くのユーザーに認知してもらいたいケースに向いています。
似ている広告手法に「運用型広告」がありますが、運用型広告は常に広告枠に対して入札をする形式(オークション形式)となっているため、場所やタイミングを選んで広告を表示させることができません。反対に純広告は掲載場所が限られますが、掲載期間や掲載回数を契約時に決めるため、オークションのような広告枠の取り合いにはなりません。
純広告の種類
純広告にはいくつかの種類があります。以下では代表的な6つの種類の特徴について解説します。
▽テキスト広告
テキスト広告とは、サイト上にテキストリンクの形式で表示される広告です。テキストをクリック(タップ)するとサイトに移動できるようになっています。
バナーや動画と比較すると目立ちづらく、広告枠も増やしやすいため、純広告の中でも掲載費用が安い場合が多いです。まずは費用を抑えて試してみたいという方にはおすすめです。
▽バナー広告
バナー広告は、比較的目にする機会の多い画像形式の広告です。ポータルサイトやメディアサイトのTOPページなどの広告枠は目立ちやすく、人気の広告枠となっています。
表示される画像サイズは掲載場所によって異なります。掲載媒体によっては画像サイズで料金が変わるプランもありますので、気になる広告枠があれば確認してみるとよいでしょう。
▽リッチ広告
リッチ広告とは、画像や動画だけでなく、音声やマウスオーバーによる演出も可能な広告形式です。通常のバナー広告よりも表示されるスペースが広く、認知度が広がりやすい点がメリットといえます。
YahooのTOPページをジャックしているように見えることから「マイペースジャック広告」とも呼ばれます。訴求力が高い反面、ページ上の表示が多くなるためユーザーからのネガティブな意見が増えるケースもありますので、内容に関しては精査する必要があります。
▽動画広告
動画広告は広告枠内でテレビCMのような短編動画を流すことで、認知拡大を図る広告手法です。テキスト広告やバナー広告よりも目立ちやすく訴求力が高いことがメリットですが、動画制作に手間やコストがかかるため多少ハードルは高くなるでしょう。
WebサイトやSNSの広告枠に表示される動画広告を「アウトストリーム広告」といい、動画サイト内に表示される広告は「インストリーム広告」といいます。
▽記事広告
記事広告とは、メディアサイトなどのコンテンツの一部として自然な形で広告を掲載する手法のことをいいます。自社商品のジャンルにマッチしたメディアサイトに掲載することでターゲット層を絞り込むことも可能です。
記事制作や掲載までにかかる時間と費用がデメリットですが、広告色を抑えることができる手法となり、多くの企業が活用しています。
▽メール広告
自社で保有しているユーザーのアドレスに対し、メールで広告を配信する手法です。「メルマガ広告」と呼ばれることもあります。
メール広告は開封率が課題となりますが、登録されている情報を基にターゲティングができるサービスもあり、商材やターゲット層によっては成果が出ているケースもあります。
純広告のメリット
純広告を出稿するメリットについて解説します。
◎確実に広告を掲載できる
純広告は広告枠を買い取って独占する仕組みとなりますので、掲載プランを契約することで一定の配信量が保証されます。リスティング広告のように競合他社に広告出稿状況に左右されず、確実に広告を掲載できる点はメリットといえます。
◎ブランディング効果が期待できる
純広告は有名なサイトのTOPページなどに広告を掲載することが可能です。そのため掲載すること自体がブランディング効果を生むことが期待できます。
また、有名サイトのTOPページに掲載されることで高い広告費を払える企業というイメージがつき、信頼性の向上にもつながる可能性があります。"
◎運用工数がかからない
純広告は最初の素材提供や契約関連以外に工数が発生しません。運用型広告の場合は日々の運用が必要となりますが、純広告の場合はあらかじめ掲載保証されているため、運用の工数がかからない点はメリットといえます。
ただし、途中で配信内容の切り替えやプラン変更ができないケースが多くなりますので注意が必要となります。
純広告のデメリット
次に純広告のデメリットについて解説します。
▲最低出稿金額がある
純広告には最低出稿金額があり、見られやすい広告枠ほど高額に設定されています。そのため「試しに数万円から出稿したい」という方には向かないでしょう。
TOPページなど良い広告枠に掲載するためには一定の費用が必要となりますが、掲載することができれば企業ブランディングにもつながります。出稿したい枠がある場合は、掲載費用を一度確認してみるとよいでしょう。
▲詳細なターゲティングができない
純広告はディスプレイ広告やSNS広告のような細かいターゲティングが設定できません。性別や年齢、地域などのターゲティングができる広告枠もありますが、興味関心などを絞り込んで配信することができないため、自社商品にマッチしたユーザーを絞り込むことが難しくなります。
どちらかと言えばターゲティング配信ではなく、より幅広い世代のユーザーに宣伝したいという商品の方が向いているとも考えられますので、細かいターゲティングが出来ないという点をふまえて出稿と検討するとよいでしょう。
▲クリエイティブの切り替えができない場合が多い
純広告では配信開始後にクリエイティブを変更することができない場合が多いです。そのため配信途中で成果が出なくても、クリエイティブを変更できるのは次回配信時ということになります。
リスティング広告やディスプレイ広告のように、いつでもクリエイティブを変更できるわけではないため、細かくPDCAを回していきたいという方には向かないかもしれません。
純広告の料金形態
純広告は広告枠(各メディア)によって料金形態が異なります。料金形態によって配信の内容が大きく変わるケースもありますので、以下の7つの料金形態を覚えておきましょう。
◇期間保証
決められた期間中は広告の掲載を保証する、といった料金形態になります。そのため表示回数やクリック数は保証されておらず、配信するタイミングによって成果が大きく変化する可能性があります。
アクセス数の多いサイトの場合は非常にメリットが大きい料金形態です。
◇インプレッション保証
契約期間中のインプレッション数を保証する料金形態です。万が一、保証されたインプレッションに満たない場合は、掲載期間が延長されるケースもあります。
インプレッション保証のため、クリック数が極端に少ない場合でも請求される金額は変わらないので注意が必要です。
◇インプレッション課金
インプレッション課金とは、広告表示回数に応じて課金がされていく料金形態です。広告が表示された分だけ課金が発生するので、無駄な費用を支払うことがない点がメリットといえます。
◇クリック保証
クリック保証とは、一定のクリック数に達するまで広告が配信される料金形態です。クリック保証の契約は、自社サイトや商品サイトなどに誘導することを目的としている場合に向いています。
クリック数が伸びない場合は配信期間が長引いてしまい、キャンペーン期間を過ぎてしまうことなどがないよう注意が必要です。
◇クリック課金
クリック課金とは、クリック数に応じて費用がかかる料金形態です。クリック課金では、確実にクリックが発生した分だけ課金することになるため、無駄な費用が発生しづらい課金方式と言えます。
注意点としては、一気にクリック数が増えたときに想定より早く広告が停止してしまうケースがあることです。そのため長く広告を掲載したい場合などは期間保証などの方式を検討した方が良いでしょう。
◇配信数保証
配信数保証とは、主にメール広告で使用される料金体系です。メールの配信数に応じて課金されていくため、確実に指定した数を配信することが可能です。
メールの開封までは保証されていないため、実際の成果に応じた課金形式ではないという点はデメリットといえます。
◇成果報酬
成果報酬とは、実際に契約や購入のアクションが発生したタイミングで、広告代理店に費用を支払う料金体系のことです。アフィリエイト広告も成果報酬ですが、純広告の場合とは意味が異なるので注意が必要です。
成果報酬の場合、広告代理店への報酬で費用が発生してしまいますが、運用サポートなどを受けられるなどのメリットも考えられます。
Q.純広告に向いている商材は?
A.純広告は幅広いジャンルの商品・サービスに向いています。強いていうのであれば「キャンペーン告知」「アプリの宣伝」といったターゲット層が広く、一気に拡散したいサービスに向いているといえます。
Q.少額からテスト運用は可能?
A.純広告はほとんどの広告枠に最低出稿金額が設定されています。テキストのみの広告であれば、ある程度費用を抑えることができますが、テスト運用費用としては高額である可能性があります。
ブランディング効果に特化した「純広告」を活用しよう
純広告はブランディング効果の高い広告枠を指定して広告を配信することのできる広告手法です。有名サイトのTOPページなどは広告費が高額となりますが、高い認知やブランディング効果が見込めるため、多くの企業が活用しています。
リスティング広告とは異なり、競合他社の出稿に影響を受けない点も魅力です。広告予算に余裕があり、一定期間に集中してプロモーションを行いたい場合はぜひご検討ください。"
インターネット広告に関連する資料
当サイト「通販通信ECMO」では、インターネットに関する資料を多数掲載しています。ぜひご確認ください。
インターネットに関連する記事
まずは情報収集から始めたいという方向けにインターネットに関する記事をまとめています。以下のリンクからご確認ください。
・「インターネット」関連記事一覧
※「資料掲載企業アカウント」の会員情報では「通販通信ECMO会員」としてログイン出来ません。
資料DLランキング
-
1
【EC事業者様向け】ECを最短で軌道に乗せる最新のソリューションとは?
-
2
2024年プライムデー速報
-
3
越境ECウェブインバウンド白書2024
-
4
EC売り上げを最大化するマルチチャネル商品戦略
-
5
ECでの商品購入に直結するデジタル広告の実態調査
ニュースランキング
-
1
レシピと食材をセットに…Oisix「手作りおせち」の予約受付開始
-
2
メタバース事業化、9割以上が失敗…人材不足などが要因に
-
3
モルカー×ゴディバのZOZO箱、ランダム梱包で配送開始…限定100万個
-
4
楽天グループと日本ロレアル、パートナーシップ契約締結へ合意
-
5
コスメ際「@cosme BEAUTY DAY」、限定アイテムなど最新情報を公開