「通販通信」読者のみなさま、こんにちは。越境ECプラットフォーム「eBay」のイーベイ・ジャパン(株)マーケティング部です。第2回となる今回も、「越境ECお助け隊!」として越境ECを成功させるためのコツを皆さまに伝授していきます。今回は、公務員を辞めたのち、わずか1年で越境ECの売り上げ3000万円を突破させたセラーのエピソードをご紹介します!
「越境ECお助け隊!」では、eBayへの新規出店を検討している企業への出店支援や既にeBayに出店している企業には売上拡大のためのアドバイスを行うため、イーベイ・ジャパン公認コンサルタントやツールを提供してくれているベンダーにリレー形式で、越境ECを成功させるための考え方・戦略・コツをお届けしています。公認コンサルタントとは、eBayに出品し成功を収めた実績のあるエキスパートで構成するチームです。
第2回目は、イーベイ・ジャパン公認コンサルタントであるPlusBonBuono(株)荒井智代社長に話を伺いました。荒井氏は今年8月に書籍「1日30分からはじめる はじめてのeBay」を出版、越境ECのエキスパートとして豊富な経験とわかりやすい語り口で人気のコンサルタントさんです。
公務員から越境ECの世界へ!特技活かし一気にビジネス加速
みなさん、はじめまして。イーベイジャパン公認コンサルタントの荒井智代です。私は元々は国家公務員として、特許庁で特許の審査官をしていましたが、もっと自由な働き方がしたい!と思い、14年勤務したのちに退職。そこから、インターネットを使って起業しようと、ゼロからのスタートでeBay輸出をスタートさせました。
特許庁で勤務していた頃の業務といえば、特許申請された出願の内容は、過去に似たような発明があるかどうかリサーチする毎日でした。そのため、リサーチ力と集中力は鍛えられていました。その特技を活かし、eBayも徹底的にリサーチし「売れている商品は何か?」「利益が大きく出せる商品は何か?」を、調べ上げました。
その結果、日本のお家芸の1つと言える「カメラ」のジャンル、特に古いフィルムカメラがeBayで非常によく売れていることがわかりました。最初は中古カメラに特化したeBay輸出を実践しました。初年度で売上は3000万円を超え、個人事業ではなく法人を設立するまでに一気に成長が加速しました。
現在は、中古カメラにとどまらず、幅広いジャンルの日本商品をeBayで輸出しながら、イーベイジャパン公認コンサルタントとしてのサポートと、eBay輸出を学びたい方に向けたスクールを運営しています。
リサーチが肝!eBay輸出では何が売れるのか?
eBayは、アクティブバイヤーが1億8000万人、世界190カ国で利用され、12億商品が出品されている巨大な越境ECマーケットです。想像を超えるさまざまな商品が日々取引されています。
自分で商品の写真を撮影して出品するスタイルであるeBayは、出品に手間が多少かかるというデメリットもある一方で、ルールにさえ反していなければ、どんな商品でも出品することができる”自由度の高さ”と”面白さ”を兼ね備えています。
では、出品すれば何でも売れるのか?と言えば、それはeBayに限らずですが、そこに需要がなければ売れることはありません。この需要というのが、日本国内の需要と違っているので、そこをきちんと掴むことが重要です。
需要を掴むには、とにもかくにも「リサーチが肝」となります。
海外の人たちが、eBayで日本から商品を買えば、送料もかかるし、到着まで時間もかかるし、場合によっては関税もかかります。それでも買う、のはなぜなのか。
日本の製品は海外でとても人気があります!日本メーカーの海外進出によって、今では海外でも日本製品が買えるようになってきていますが、まだまだ日本でしか買えない物がたくさんありますし、またeBayは中古製品もよく売れるので、昔の日本製品などは海外に出回っていないものが山ほどあります。逆に国内では、昔のものが安く売られていたり、場合によっては価値なしとされて捨てられてしまうものもありますが、これらは海外では手に入らない貴重で珍しい商品なので、欲しい人は高いお金を払ってでも買いたい!となるのです。
ですから、私達が日本からeBayに出品して売れるものは、「日本にしかないもの」、「日本らしいもの」、「日本ならではのもの」を念頭において、リサーチをしていくと、効率よく売れる商品が見つかるようになります。「こんなものは売れないだろうなー」の固定観念を一度バッサリと捨てて、フレッシュな気持ちでリサーチしてみると、「えぇー!こんなものが!こんな値段で売れている!」という驚きと感動に出会えます!そこがeBayの面白さなので、ぜひ多くの方に実感していただきたいです。
越境ECビジネスの可能性にリスクなく挑戦できるチャンス
国内のEC市場の伸び率よりも、越境EC市場の伸び率の方が数倍大きいことは、すでにご存じかと思いますが、その可能性にリスクなく挑戦できるのが、eBayの特徴であると私は多くの企業様にお伝えしています。
まず、初期投資や準備期間がほとんど必要ない。eBayという越境ECプラットフォームがすでに出来上がっていますので、あとはそこに商品を出品していくだけで、海外への輸出ビジネスをスタートすることができます。最初はいきなり売れない、ということもあるでしょう。ですが、海外ではどのような商品に需要があるのか?ということが、商品を販売しながらテストできることも、メリットと言えるのではないでしょうか。
英語が心配だという方も、そこは心配ご無用です。eBayは世界190カ国で利用されているマーケットプレイスなので、私達と同じく英語が母国語でない国の方もたくさんいます。長文の英語、カッコいい言い回しなどは、逆に通じないことがあります。それよりは、シンプルに単語で伝える、箇条書きで伝える、短文でシンプルに伝える、そうするとビジネスがスムーズに進みますので、便利になった翻訳ソフトの活用で十分まかなえるレベルです。
eBay輸出にご興味持っていただけたでしょうか?疑問、質問、不安などありましたら、いつでもご相談ください。わかりやすく、楽しく、丁寧にご説明させていただきます!
著者プロフィール:PlusBonBuono(株)代表取締役 荒井智代(あらい・ともよ)
2014年からeBayを活用し、中古品から新品まで様々な商品を海外に輸出。eBay輸出スクール元講師、副業スクール「プラスポート物販部」を主宰。受講者に合わせたアドバイスで、初心者にもわかってもらいやすいような丁寧なサポートが強み。
■PlusBonBuono
監修:イーベイ・ジャパン株式会社 マーケティング部
▽eBay
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▽連載記事
・第1回:1枚のCDから月間50カ国取引まで成長!
・第3回:言葉の壁は高くない?eBay出品は”超簡単”
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