楽天(株)は28日、創業20周年を記念し、これまでのECの歴史をまとめた「楽天市場ECヒット商品20年史」を公開した。
「楽天市場ヒット番付」の集大成
同社は、1997年に創業。毎年、「楽天市場」の購買データを元に消費動向や社会情勢を振り返り、その年を象徴するキーワードを「楽天市場ヒット番付」として発表しているが、20年史はその集大成にあたる。
各年代の代表的ヒット商品は次の通り。
※は「楽天市場」の歴史
【1997年】
「家電」「DVDソフト」
※「楽天市場」でサービス開始。型番商品が安く購入できるとECに注目が集まる。
【2000年】
「PC/周辺機器」「ワイン(共同購入)」「バラの花(共同購入)」「ステーキ(共同購入)」
※楽天市場にPCや本など商品カテゴリー別のサービスが登場。購入者が多くなるほど価格が下がる共同購入が流行。
【2001年】
「スイーツの福袋」「ショルダーバッグ」「シフォンケーキ」
※「楽天市場」のモバイル版が登場。お中元や敬老の日などのテーマに合わせた商品を紹介する特集ページがスタートした。
【2002年】
「さぬきうどん」「カニ」「猫砂」「かりんとう」「マンボウソファ」
※お取り寄せグルメが注目される。地方特産品が人気を博し、ECにも波及。香川県の「さぬきうどん」や北海道・北陸地方の「カニ」などが人気となった。
【2003年】
「赤兎馬」「デイリーワイン」「エバメールゲルクリーム」「もろみ酢」
※ECで酒類を買う習慣が浸透。デイリー使いできるワインやリアル店舗では手に入りにくいプレミアム焼酎など、ネットならではの品揃えが好評。
【2004年】
「プロ野球チップス」「韓国ドラマ関連商品」「ヌーブラ」「コントレックス(水)」
※海外で流行した商品やリアル店舗では品揃えの少ない商品をECで購入する傾向が強まる。ネットならではのヒット商品も生まれた。
【2005年】
「神戸スイーツ」「よなよなエール」「豆乳クッキー」「ダイソンの掃除機」
※日用品需要が増加。お取り寄せグルメブームが到来。カニなどの地方特産品、ご当地スイーツなどのヒット商品が数多く誕生。
【2006年】
「中華街グルメ」「コンタクトレンズ」「新潟産コシヒカリ」「生チーズケーキ」
※ミネラルウォーターやコンタクトレンズ、お米などの日用消耗品をECで買うという新しい消費傾向が顕著に。ネットならではの「ブランドグルメ」「わけありグルメ」人気も本格化する。
【2007年】
「ビリーズブートキャンプ」「レギンス」「割れチョコ」「SK-Ⅱ」
【2008年】
「花畑牧場・生キャラメル」「コアリズム」「ダウニー(柔軟剤)「スカルプD」
【2009年】
「皆既日食グッズ」「美顔器」「地デジチューナー」「ロールケーキ」
※流行の商品をECで購入することが定番化。リアルとネットの垣根がなくなり、柔軟剤などのトレンド商品がECでもヒットする。「お兄系ファッション」が注目される(2007~2009)。
【2010年】
「骨盤ガードル」「クリスタルガイザー(水)」「英語教材」「韓国コスメ」
【2011年】
「バウムクーヘン」「ルンバ」「高級ランドセル」「スイマーバ」
【2012年】
「低反発枕」「グリーンスムージー」「おせち」「酵素ドリンク」
※円高還元、送料無料がブームに。ECが生活に浸透し、日用品から高価格帯の商品まで、幅広いカテゴリーの商品が売れる。お盆の帰省時に祖父母から孫へランドセルを注文するというような「三世代消費」も増える。(2010~2012)
【2013年】
「ハロウィングッズ」「TRFエクササイズDVD」「レイコップ(布団用掃除機)」「スマートフォン対応手袋」
【2014年】
「アナと雪の女王グッズ」「妖怪ウォッチグッズ」「母の日ギフト」「ワンダーコア」
【2015年】
「BOTANIST(シャンプー)」「ふるさと納税」「ココナッツオイル」「水素水」
※スマートフォンの普及により、空き時間を利用してECで買い物する傾向が強まる。ハロウィン関連商品やアナ雪グッズなど、若者や女性に人気の商品が売れ筋に(2013~2015)。
【2016年】
「ダニエルウェリントン(腕時計)」「インスタ映えスイーツ」「ハイブリッド商品」「90年代リバイバル」
※「インスタグラム」の爆発的ヒットにより、カラフルなスイーツやスイムウェアなどの「インスタ映え」アイテムが厚い支持を集める。
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