楽天(株)は5日、楽天市場の購買データや近年の夏の消費動向、社会情勢、気象などから割り出した今夏のトレンド「楽天市場 夏の消費トレンド2018」をまとめ、衣・食住・遊・驚の観点から今夏の5つトレンドキーワードを発表した。
衣・食・住・遊・驚の5つのキーワードを発表
5つのキーワードは、衣が「消費者主導」、食が「上陸グルメ・お家芸グルメ」、住が「ライフシフト消費」、遊が「外中ボーダレス」、驚が「逆転消費」。
衣:「消費者主導」
衣の「消費者主導」とは、SNSやフリマアプリの普及で、消費者側が流行を発信し、それを別の消費者が発掘して楽しむ消費傾向が広がっていること。楽天市場トレンドハンターの清水淳氏は「これまで、流行の発信はテレビや雑誌だったが、現在はネットにシフトし、SNSを通じて消費者がトレンドの仕掛け人になっている」と話した。
楽天市場で売れている商品として、背中の露出を多くした「バックシャンアイテム」やスケルトン商品「トランスペアレント(透明)アイテム」などインスタ映え商品、「90 年代ファッション」を挙げた。インスタ映え商品では、「クリアバッグ」の売上が前年比111.7%増、「透明」関連商品の売上が同56.7%増になっている。
90年代はあらゆるジャンルでキーワードとなっており、ファッション、ゲーム(ファミコン他)、食品などで復刻版の商品の売れ行きが好調になっている。90年代ファッションでは、「リーボックのスニーカー」(同25.1%増)、「ロゴTシャツ」(同90%)増に上っている。
食:「上陸グルメ・お家芸グルメ」
食の「上陸グルメ・お家芸グルメ」は、食文化がボーダレス化し、 海外から上陸したグルメと、日本的食文化の両方が人気を集めていることから選出。 「上陸グルメ」では、海外で人気が高い「ロールアイス」のメーカーが前年から10倍の売れ行きとなっているほか、夏の定番商品の「ロゼワイン」(同20.3%増)などが売れている。お家芸(和)グルメでは、「高級お茶漬け」(同96.3%)、「ぬか漬け関連」(28.5%)などが売れているという。
住:「ライフシフト消費」
住の「ライフシフト消費」は、単身世帯や共働き世帯の増加や働き改革の影響を受け、家で過ごす時間の質のこだわるユーザーが増加し、自宅での過ごし方を見直すための消費を指している。楽天市場では、睡眠を快適にするための「高級寝具」(同17.7%増)や、本格的な調理ができる「低温調理器(昨年実績なし・急上昇中)や「電気圧力鍋」(同208.2%増)が売れている。また、ストリーミング配信の音楽や映画を高音質で視聴できる「ワイヤレススピーカー」(同34.6%増)などが売れている。
遊:「外中ボーダレス」
遊の「外中ボーダレス」は、天気に左右されずに屋内外でボーダレスにレジャー楽しむ消費行動のこと。猛暑やゲリラ豪雨など、夏の不安定な気象に左右されず、手軽にストレスフリーでレジャーを楽しむための商品が人気を集めている。楽天市場で好調な商品は「ボードゲーム」(販売個数が同95.7%増)、「流しそうめん器」(同36.1%増)や「無煙グリル」(同154.2%増)などのイエナカレジャーグッズや、6月開催のサッカーワールドカップに向けた「プライベートビューイング」関連の「テレビ」(同21.8%増)、「サッカー日本代表ユニフォーム」(同66.8%増)など。
驚:「逆転消費」
驚の「逆転消費」は、夏でも冬の商品が購入されるネットならではの消費現象のこと。 楽天市場では、「鍋セット」(同111.8%増)や「おでん」(同12.1%増)などのあったかグルメのほか、冷房対策の「腹巻」(16.7%増)などが売れている。
楽天は今回の夏の消費トレンドについて「楽天市場での夏の消費トレンドを発信することで、夏を楽しく快適に過ごすための買い物のヒントや、ショッピングの楽しさなどを伝えていきたい」とコメントしている。
■「楽天市場 夏のトレンド予報 2018」
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