(一社)日本サブスクリプションビジネス振興会は9日、サブスクリプションビジネスのさらなる活性化をめざし、優れたサブスクサービスを表彰する『日本サブスクリプションビジネス大賞2020』の表彰式を開催した。グランプリにはBABYJOB(株)の『手ぶら登園』に決まった。保育園で紙おむつが使い放題になる日本初のサブスクだ。
「お得」「お悩み解決」「便利」の基準から5つの賞を選定
サブスクのサービスはこの一年で大きな広がりを見せた。コロナ禍に見舞われた今年は、コロナ太りを解消するサブスクがあり、沈んだ気持ちを和ませてくれるサブスクも誕生。世界を股にかける巨大メーカーから、素晴らしいアイディアで駆け上がるベンチャーまで、企業規模もさまざまだった。
「誰かの役に立ちたい」という思いからエントリーに至った応募企業100社から、「お得」「お悩み解決」「便利」の3つの基準で審査し、「グランプリ」「シルバー」「ブロンズ」「優秀賞」「テモナ賞(スポンサー)」が決定した。
GPの『手ぶら登園』は保護者・保育士に好評で導入する園が急増
輝ける「グランプリ」には、子育て支援のBABYJOB(株)の『手ぶら登園』が選ばれた。保育園で利用する紙おむつが使い放題になる日本初のサブスクで、紙おむつメーカーのユニ・チャーム(株)と連携して運営。保護者は「紙おむつに手書きで名前を書いて持参する」という手間が無くなり、保育士はおむつの管理が簡単になるサービスだ。
『手ぶら登園』は、保護者に保育士にもメリットがある紙おむつの持ち込みをなくすサービスで、コロナ禍による社会の変化も追い風に。感染症対策として自治体が運営する公立保育園でも利用が進み、現在、全国30以上の都道府県でサービスが導入されている。
同社の代表取締役会長・上野公嗣氏は「このような賞をいただけて大変光栄に思っています。『手ぶら登園』を全国のすべての保育所に届け、保護者・保育士双方の課題解決をしていくことで、ゆとりを持って子育てをしやすい社会を創っていけるように邁進してきます」とコメントした。
シルバー賞は『グリーンスプーン』
「シルバー賞」は、(株)Greenspoonの『GREEN SPOON(グリーンスプーン)』。パーソナルスムージーの定額制宅配サービスで、カラダの悩みや生活習慣を診断するパーソナルテストで、一人ひとりの体質や生活習慣に必要な栄養素を特定。60種類以上の野菜やフルーツ・スーパーフードから配合した全25種類のレシピの中から最適なスムージーを届けている。
受賞した同社の田邊友則・代表取締役CEOは、「GREEN SPOONの利用で、『野菜摂取は大丈夫。楽しく野菜生活を習慣にできる』と言ってもらえるよう、プロダクトの開発改善やサービス体験に関しても同様に、もっと愛されるサブスクサービスとしていきたい」と話した。
ブロンズ賞は『subsclife』が受賞
「ブロンズ賞」には、(株)subsclifeの『subsclife(サブスクライフ)」が選ばれた。日本初の家具のサブスクで、商品定価を超えずに月額制で必要な時に、必要な分だけ、暮らしに必要なモノを利用できるサービス。初期費用を大幅に軽減し、新品でデザイン性の高い家具・家電を利用でき、気に入ったら買い取ることも可能だ。
subsclifeは、subscription(定期購買)+life(暮らし)の造語。暮らしにサブスクという新しい選択肢を提供している。レンタルは使い続けると商品価格を超えるが、subsclifeは、使い続けても商品価格を超えない月額料金設定が特徴。サブスクの提供で、より消費者に提供しやすい仕組みを実現していきたいとしている。
「テモナ賞(スポンサー)」は(株)ユニットの家賃を変動費にした住宅サービス『unito(ユニット)』が受賞。 また、優秀賞は(株)アドレスの『ADDress』、(株)ストアフロントの『SubscLamp』、POST COFFEE(株)の『PostCoffee』、(株)RYM&CO.の『POTLUCK』、(株)ダロワイヨジャポンの『マイ マカ』の5サービスが受賞した。
■日本サブスクリプションビジネス大賞ホームページ
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