2021.04.14 コラム
【資料付】コスト削減の重要な考え方とは?利益確保につながる手法
コスト削減は企業の利益確保という意味でも重要な考え方です。取り組むべき理由の一つはムダ業務削減や利益最大化による社員のモチベーションアップ。手法には多様な種類がありますが、目標やスローガンを掲げ、目的意識を持つことで効果がでることもあります。
利益確保のためのコスト削減アプローチ法
企業が利益を確保するには、増益か経費減のどちらかか、あるいは両方に取り組まなければなりません。
売上をすぐにアップさせるのは容易ではありませんが、経費削減はまず組織の運営を見直すことから始められます。削減した経費がそのまま純利益となるため、コスト削減は企業の利益に直結するため、取り組む企業がさらに増えたと考えられます。
重要なポイントとして、コスト削減は同時に業務の効率化を図ることもできます。必要のない押印をなくすことや、資料共有におけるペーパーレス化などは、コスト削減と業務効率化を同時に図れるため、2重のメリットを享受できます。
また、コスト削減目標を設定して達成させることで、社員のモチベーションアップにもつながります。目標を達成した従業員には社内で表彰したり、報酬を与えたりすることもできます。具体的なインセンティブがあると、社員も積極的に取り組みやすい環境になります。
コストの種類は大きく分けると物的なコストと人的なコストの2つに分けられます。
物的なコストの例としては文房具などの消耗品・水道光熱費・通信費・家賃などです。収入印紙や郵送費などの紙類にかかるコストも含まれます。
一方、人的なコストには、出張費・交通費・飲食関連費・入出金や書類への押印などといった業務コストなどが含まれます。
コスト削減は容易に取り組めるものから始めることで、継続して取り組みやすくなります。まずは身近なところでコスト削減目標を設定して取り組んでみましょう。
コスト削減の具体手法と成功事例
リモートワークを推進している企業では、オフィスの縮小や移転をおこなうことで賃料をセーブできます。家賃は固定費にあたるので、毎月のコスト削減効果は大きなものになります。
また、本社機能の地方移転は節税や補助金が出る可能性もあります。出社する人員を減らしているのであれば、これまでのスペースが必要なのか一度再考すべきでしょう。
さらにオフィスで使用していた照明・空調などの電気代や、リモートによる資料共有で印刷代も削減することができます。そのため、リモートワーク推進の一環として、自宅で使用される水道光熱費を想定して、1日ごとに手当を支給している企業もあるほどです。
リモートワーク推進と併せて、さまざまな電子化を推進することもコスト削減を考えるうえでは大きなメリットです。
たとえば、ハンコに焦点をあてると、紙の証憑をペーパーレス化したり、押印を省略・もしくは電子印鑑を導入したりすることで、なくすこともできます。これらは、人の移動や郵送代を削減することができ、時間とコストの節約という両面で有効です。
また、入出金管理をシステム化することで、請求書のPDF化や自動請求、督促までの自動化、さらに決済システムによる消込の自動化などもでき、経理部門の残業低減も含めてコストを圧縮できます。このように、さまざまなDXを推進することはコスト削減とともに、業務効率化が実現でき、ムダな時間も削減することができるのです。結果的に損益分岐点が下がり、今と同じ売上でも純利益がより確保できるようになります。
ちなみに、リモートワークを推進することで、不必要な出張費・交際費を減らすことも可能です。日本経済新聞の報道(2021年3月15日付)によれば、上場企業の3月期決算において、出張費や交際費に関連する経費が前期比で約7兆円減ったとのことです。こうした経費をマーケティングや福利厚生に費やすことで、より健康的な体制を整えられるはずです。
コスト削減の目標やスローガンの例
単に「コスト削減」を掲げると、従業員のモチベーションを下げてしまいかねません。
まずは組織全体での最終的な目標を設定します。
このときの目標は、達成するのに無理のない数値で設定すべきです。一定の期間で達成可能な目標を設定することで、達成したあとにまた継続しやすくなります。また、業務の「ムダ」を取り除き、利益を最大化する目的であることを理解してもらいましょう。
コストは業務の作業時間や効率に大きく左右されます。作業時間や業務効率化の目標を決めることで、日々の業務から改善意識を持って取り組むことができます。
社員のモチベーションを高めるために、ツールを導入して、「見える化」する方法があります。これにより、直観や思い込みで進めることを避ける狙いがあります。文房具や紙・封筒などの消耗品の使用量を一目で見えるようにすると、自然と節約する意識が生まれます。
また、部門間でコスト削減の達成度を共有することもひとつの手段です。コスト削減に大きく貢献した部署・社員を表彰するなどして、社内全体で取り組むことが重要です。
一方で、コスト削減を進めるうえで必要なモノを削ってしまってはいけません。社員に我慢を強いるほどのコスト削減を実施していては、逆に社員のモチベーション低下を招き、提供している商品サービス品質の低下にもつながりかねません。
ある程度の節度を持って取り組むことが肝要ですので、無理のない範囲で具体的な数値目標を設定しましょう。
コスト削減についてまとめ
コスト削減について具体例を交えて説明してきました。コスト削減は企業の利益に直結する重要な取り組みです。ただ漠然とコスト削減に取り組むのではなく、ムリのない目標を定めたうえで実行しましょう。
継続的に取り組んでいくためには、社員のモチベーション維持が欠かせません。特定の部署だけではなく、社内全体で取り組むべきです。その際、いかにコスト削減を実行できたか「見える化」することで、具体的な数値として認識できます。さらに数値を社員間で共有することで、自然と節約する意識にもなります。
リモートワークを推進している企業では、オフィスの縮小や移転をおこなうことで家賃低減が図れます。家賃は固定費の中でもウェイトが高いため、積極的に見直すことで、明確な効果が得られます。現在使用しているオフィスが本当に必要なのか、社員の出社率から検討すべきです。
今後避けては通れないDXを進めることもコスト削減では有効的です。これまでなんとなく定式化してきたはんこや、入出金のシステムを見直すことで、コスト削減だけではなく、業務の効率化も同時に推進できます。
コスト削減は日頃の業務における「ムリ・ムダ・ムラ」を見直して、効率化にもつなげられる取り組みです。いまの世情をチャンスととらえ、いま一度業務を見直し、効率的に利益を生み出せる体質に変えていきましょう。
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