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通販通信ECMOニュース・記事コラムWebマーケティングにおけるABテストの意味とは?やり方の基本や効果測定法を解説!【推奨ツールを厳選】

2022.11.01 コラム

WebマーケティングにおけるABテストの意味とは?やり方の基本や効果測定法を解説!【推奨ツールを厳選】

 「ABテスト(A/Bテスト)」は、広告などで2パターンの効果を比較測定するものです。Webマーケティングの効果を高めるために用いられます。本記事では、ABテストの基本から具体的な実践方法、メリットやデメリット、テスト時の注意点を解説します。ABテストにおすすめのツールについてもご紹介します。(2021年7月初出/2022年11月改稿)


ABテストとは?~あなたにもうワンランク上の広告運用を!~
ABテストとは? ・ABテストを行うべき理由 ・メリット ・デメリット ABテストの方法 ・計画と準備をする ・テストを実行する ・テストの効果を検証する ・結果を元に改善を加える....

ABテストの意味と定義とは


 ABテストとは、特定期間に2パターンの比較対象物を準備して、どちらの方が成果がよいか(=クリック率やCV率が高いのか)を検証する施策を指します。

 もう少しかみ砕いて説明すると、「現在表示しているページ=Aパターン」と「Aパターンの1部(コンテンツの配置や画像・デザインなど)を変更したBパターン」を用意し、どちらの方が高いCV率を得ることができるか検証することです。

◇ABテストの種類

 一般的なABテストには3つの種類があります。
  • 同じURLを使ったABテスト
  • URLを分けて別ページへリダイレクトさせるABテスト
  • この2つのハイブリッド型(多変量テスト)

1:同じURLを使ったABテスト

・URLを変えずに、2パターンを検証する
・画像やキャッチコピーなど一部分だけの見た目のみのテストに最適

2:URLを分けて別ページへリダイレクトさせるABテスト

・訪問したURLにリダイレクトをかけて別ページに転送し、元ページとリダイレクトページの2パターンのページを検証する
・新たにページを設けるため、全体的な変更を行った際のテストにも活用できる

3:この2つのハイブリッド型(多変量テスト)

・AとBだけの2点間の比較ではなく、同じページにある複数の組み合わせを検証する
・どの要素の組み合わせが最適であるかを探ることができる

◇ABテストが向いている対象

 ABテストを使って、効果改善に利用されることが多いものは以下の通りです。
  • ランディングページ(LP)
  • スマホアプリ
  • バナー広告
  • Webページ

◇ABテストで試しやすい箇所

 基本的にユーザーは、コンテンツのデザインや画像の配置によって、次のアクションを変える特徴があります。

  そのため、コンテンツの内容が同じでも「色使いや画像・リンク・ボタンの配置」が異なるだけで、クリック率やCV率が変わってきます。この小さな変化を見極めてコンテンツを改善していくことが、Webマーケティングを成功させるために重要です。
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ABテストのメリット・デメリット

 ではここで、ABテストのメリットとデメリットを確認しておきましょう。

◎ABテストのメリット

 ABテストを実施するメリットは、コストや作業工数を最小限に抑えて効果測定を行えることです。専用ツールの導入で、簡単に検証ページの用意ができるため、作成費用をかけずにABテストを実施することもできます。

 また、全体的なリニューアルではなく、ポイントに絞って検証することができるので、作業工数を減らせる点もメリットです。

▲ABテストのデメリット

 ABテストを実施するデメリットは、検証まである程度の時間がかかることです。

 複数のパターンを比較して検証する必要があるABテストは、特にユーザーのアクセス数が少ないと検証に時間がかかります。

 また、ユーザーの反応は変化が均一とは限りません。一定期間の検証が必要となり、そのあいだには新しい施策を行うことができないデメリットもあります。
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ABテスト実施の手順


 ABテストを実施する手順は以下の4ステップです。
  • 目的の整理
  • 仮説を立てる
  • 効果の予測
  • 分析
それぞれ解説します。

1.目的の整理

 まず1つ目の手順は、目的を整理することです。ABテストを行う前に「何を改善するのか」を明らかにする必要があります。

 WebサイトのCV率改善を目指すのであれば、分かりやすい位置にリンク・ボタンを設置することが有効です。

離脱率を減らすのであれば、画像コンテンツを増やし、視覚的な誘導を行えるコンテンツへの変更が良いでしょう。関連記事を適切な箇所に設置すれば、内部回遊率を高められます。

 目的を設定することで、どのような施策をすべきか明白になります。

2.仮説の設定

 2つ目の手順は、仮説を立てることです。手当たり次第に施策を実施しても、無駄になる場合がほとんどでしょう。

 おおよその仮説を立てることで、「本来の目的からズレてしまう」などのミスを減らすことができます。

 まずはABテストを行うことで「どのような効果が得られるか」、仮説を立てることが大切です。ABテストを行った先に、施策として何かを付け加えるのか、あるいは取り除くのかある程度のアクションを見据えておく必要があります。

3.効果の予測を立てておく

 3つ目の手順は、効果の予測を立てることです。

 仮説通りにテスト結果が出ると理想的ですが、効果が出ない場合や逆に悪い成果が出てしまうケースも少なくありません。

 検証を始めてから慌てないよう、いくつか効果予測をしておきましょう。

4.分析

 最後にABテストの結果をもとに分析を進めます。仮定した結果が正しかったのであれば、どの点が良かったのか考えます。一方、仮説と結果が全く異なっていたなら、何が要因だったのか分析します。

 成功した施策は次回も継続し、失敗した施策は改善点を洗い出し、次の施策で結果を出せるようにPDCAを回すことで、より質の高いマーケティングを行うことができます。

ABテストの注意点


 ABテストを実施する際は、いくつか注意点があります。
  • 1か所の要素に絞って検証
  • 検証を始めるタイミングを見極める
  • テスト中の行動に注意する

☆1か所の要素に絞って検証

 まず検証部分に関してですが、ABテストを実施する場合は、必ず1か所の要素に絞って検証しましょう。

 2つ以上を同時に変更してしまうと、どの部分が影響して効果が出ているのか分析しにくくなってしまいます。

 ABテストで測定する判断基準がブレないように、「漏れなくダブりなく」比較対象を作成することが大切です。

☆検証を始めるタイミングを見極める

 次に検証を始めるタイミングです。

 ECサイトの場合は、夏休みやクリスマス、年末などイベント期間に注意しましょう。ボーナス時期などの外的要因によって、測定結果にズレが生じることがあります。

 また、テストの有効性を保証するために、ABテストの条件は必ずそろえる必要があります。時期やタイミングが異ならないように検証することが大切です。

☆テスト中の行動に注意する

 その他に、テスト実施中の行動に注意しましょう。

 ABテストを実施中、内容以外の変更をしてしまうと、公平な検証ができない場合があります。

 例えば、「配信先のターゲットを変更する」「変動費型の広告の入札価格を増やす」「検証部分以外のデザインを変える」などです。

 検証結果に影響してしまうので、ABテスト中は極力変更を行わないようにしましょう。
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ABテストツールの仕組みや種類


 ABテストとは、施策のことを指す言葉なので、専門のツールがなくても実施することは可能です。

 しかし、専門のツールを利用することでさまざまなメリットがあります。

 例えば、ABテストツールには以下のような機能が搭載されています。
  • A/Bの2パターンから得たデータを数値化し、どの部分がどう変化したのか割合で表示できる機能
  • サイトのボタンや画像など、ドラッグ&ドロップによる直感的な編集ができる機能
  • ランディングページのURLをどのように振り分けるのか設定できる機能
 ABテストをツール無しで行う場合、上記の作業を全て手作業で行う必要があります。そのため、やることが多くかなりの時間を消費するでしょう。

 一方、ABテストツールを活用することで、上記の作業を半自動化することができます。操作方法も簡単なので、数人で検証を行うことが可能です。

 ABテストツールの多くは比較対象(サイトやランディングページ)に「タグ」を埋め込む形で数値の検証を行います。

 仕組みとしては、タグが埋め込まれたページにアクセスされるとデータの収取を開始し、クリック数やCV率を数値化して情報を蓄積します。

 検証する2種類のパターンは、ツールがバランスを取りながら表示してくれるため、利用する本人が操作を意識する必要はありません。

 このように、簡単にABテストを行えるため、ツールの導入をおすすめします。

おすすめABテストツール


 現在は数多くのABテストツールが提供されています。そのなかでもおすすめなツールを紹介します。

▽A/Bテスタfor楽天市場

 まず1つ目は、「A/Bテスタfor楽天市場」です。

 A/Bテスタfor楽天市場の最大の特徴は、専門知識を必要とせず、2枚の画像を直感的な操作でアップロードするだけの簡単操作。どの画像が1番売れるのか簡単に検証できることです。

 50%の割合で各画像を表示し、収集したデータからよく売れている画像を自動で選定して表示してくれます。

 測定した結果は他店舗へ活かすこともできるので、最短ルートで売り上げを伸ばすことが可能です。
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▽AIR Design

 LPを制作したが、しばらくテコ入れができていなかったり、なんとなくABテストを実施しているものの、いまひとつ成果改善ができていない場合には、専門業者に相談することも手立てのひとつです。
 
 徹底したヒアリング・ペルソナの制作とプランニングを行い、成果物の納品後は、ABテスト設計のほか、分析・改善提案まで、マーケティングの一連業務を実施してくれます。

 作って終わりのサービスではないので、戦略の練り直しのためにもいちど相談してみてもいいかもしれません。

▽Googleオプティマイズ

 Googleが提供する無料ツールです。3種のA/Bテストを利用することが可能で、Googleアナリティクスと連携して、ウェブサイトの改善施策をすぐに確認できる点がメリットです。
テキストや画像を編集するときはGoogleのビジュアルエディタなどを使用することで、同じページであっても複数のパターンをテスト判定できます。
 
 また、Google広告との連携機能もついているため、Google広告のキャンペーンページをテストすることで、より高い費用対効果もを見込めるかもしれません。
さらに有料にはなりますが、大企業向けの「オプティマイズ 360」というツールがあり、より高度な機能を使ったテストを実施できます。

まとめ─最小単位で効果を検証できる施策


 ABテストを実施することで、CV率アップやクリック率の向上を見込めます。

 現在はさまざまなツールが提供されており、低予算でABテストを実施することが可能です。中には無料で利用できるものもあります。

 サイトの大幅なリニューアルを必要とせず、最小単位でWebページの検証が行えるため、効率良くマーケティング活動を実施できるでしょう。

 「ランディングページの離脱率が高くて困っている」「CV率をもっと高めたい」など、悩みを抱えている方は、ABテストの導入をおすすめします。

ABテストのお役立ち資料


 ABテストとは言っても、具体的なイメージが湧かない方も多いでしょう。当サイトでは、有料・無償ABテストツールに関する数多くの資料を掲載しています。

 さまざまな事例を比較したい方は、一括ダウンロードがおすすめです。
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ABテスト関連の記事


 まだ検討段階の方は、ABテストに関する記事を掲載していますのでそちらからご覧ください。
LP改善!すぐできる効果的なA/Bテストの方法を解説

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