2022.09.13 コラム
F1層(Famale1)=20~34歳の女性…F1/F2/F3/M1/M2/M3/C/Tまで特徴など解説
マーケティングを行っていると、F1層やM1層という用語を聞くことがあるかと思います。これはターゲットとなる世代を区分けしているもので、F1層とはFemale(女性)の年齢区分を指す言葉で、20~34歳の女性を指します。F2・3はさらに上の年齢を指す言葉となります。関連語には男性(Male)の年齢区分を指すM1〜3や、10代の男女をT(Teenage)、子ども層を指すC(Child)などがあります。(2021年7月初出/2022年9月改稿)
F1層、F2層、F3層の特徴
F1層、F2層、F3層はそれぞれ以下の年齢区分を表しています。「F」は「女性(Femal)」を指します。
F1層 | 20~34歳の女性 |
---|---|
F2層 | 35~49歳の女性 |
F3層 | 50歳以上の女性 |
◇F1層の年齢と特徴は?
F1層は20〜34歳の女性を指しますが、これは国内人口の約7%に当たります。いくつかの年齢区分がありますが、F1層は特にさまざまな商材やサービスのターゲットとして設定されることも多く、マーケティングにおいて注目されやすい世代となります。
その理由として、F1層のユーザーはファッションや美容・化粧品など、自分のための購買行動が活発であると考えられているためです。InstagramなどのSNSを積極的に活用する人も多く、流行のキャッチも早い世代と考えられています。F1層をターゲットにしたキャンペーンでは、直接的な売上だけでなく、認知の拡散を狙ったプロモーションも多く見られます。
◇F2層の年齢と特徴は?
F2層は35〜49歳の女性を指します。
既婚者層の場合、子どもがいる割合が高く、家庭用品や子ども用品を購入する機会も増えていると考えられます。
また独身層に関しては、F1層より金銭的な余裕が生まれる世代でもあるため、自己投資につながる商材に興味を持ちやすいという特徴もあります。
加えて健康についての関心も高くなるなど、将来のことを考えた購入行動を取る可能性も高くなり、F1層とは異なるサービスのターゲットとなるケースも多くあります。
◇F3層の年齢と特徴は?
F3層は50歳以上の女性を指します。育児も落ち着き、自分のためにお金を使う事ができるようになり、生活スタイルの変化も見られることの多い世代です。
ターゲットとなりやすいサービスは健康に関する商材、またF3層に人気のブランド品などが当てはまります。下の世代と比べるとネットからの情報よりもテレビや雑誌から取り入れる情報の方が重要となるため、アプローチもF3層に合わせた方法を活用することが大切になります。
▼コラム:「F2転換」も類語?
EC・通販業界では「F2転換」という言葉も頻出します。ただここでいう「F」は女性を指す「Femal」ではなく「フリークエンシー(Frequency)」で「購入頻度」を表しています。F2転換はEC・通販の新規顧客のうちで、2回目の購入に繋がった顧客のこといい、F2転換率はその割合のことです。
F1~3層にアプローチするには
◇F1層リーチのおすすめ広告媒体
F1層は特に情報に敏感であり、コスメやファッション、グルメや美容などのカテゴリに関心が高い傾向があります。たとえばTikTokやinstagramのリールなど、動画を使用したアプローチが可能な広告媒体も活用されます。
F1層に向けたアプローチを検討している方は、下記資料よりご確認ください。
◇F2~3層リーチのおすすめ広告媒体
F2〜3層は、WEB媒体以上にサンプリングやカタログ同送などのアプローチ手法が効果的です。たとえば通販カタログや百貨店・デパートなどの顧客へ送付される会報誌やカタログに同封します。これは「同送広告」「同梱広告」とも呼ばれています。
購入した商品とともに送られる場合も多く、もともと興味のあるものに併せて封入されているので、手にしてもらいやすいと言われています。
F2、F3層向けの商材のアプローチを検討している方は、下記資料を参考にしてみてください。
M1層、M2層、M3層の特徴
M1層、M2層、M3層はそれぞれ以下の年齢区分を表します。「M」は「男性(Male)」を指します。
M1層 | 20~34歳の男性 |
---|---|
M2層 | 35~49歳の男性 |
M3層 | 50歳以上の男性 |
◇M1層の年齢と特徴は?
M1層は20~34歳の男性を指します。学生から社会人の中堅層までが含まれ、F1層同様さまざまな媒体から情報を入手し、それらを購買行動に結び付けることが多い世代となります。
趣味や娯楽への出費もありますが、仕事やスキルアップに対する投資も大きい傾向があります。そのためM1世代に向けたスーツや靴などのビジネス系のファッション、自己啓発系のセミナーやWEB商材なども多く市場に出ています。
◇M2層の年齢と特徴は?
M2層は35〜49歳の男性を指し、会社である程度の役職があり、家庭を持っているユーザーも多くなる世代となります。収入も安定してくる世代ですが、家計を担っていることで自分のために使える資金が持ちづらいケースも少なくはないため、なかなか購買行動に繋がりづらいという側面もあります。たとえばお酒やタバコなどの嗜好品やビジネス書などの商品が人気になることが多いようです。
◇M3層の年齢と特徴は?
M3層は50歳以上の男性を指します。仕事上の立場も高くなり収入も上がる傾向がある他、子どもも自立していく世代となるため、自分のために使える資金が増えるユーザーも多いようです。
質の良い比較的高額なブランド品への購買意欲も高いですが、健康に対する意識も持つようになるため、健康関連の商品などにも興味を示す傾向にあります。
M1~3層にアプローチするには
◇M3層リーチのおすすめ広告媒体
F2〜F3層と同様に、M2〜M3層はWEB媒体以上にサンプリングやカタログ同送などのアプローチ手法が刺さりやすいと考えられます。
M2、M3層向けの商材のアプローチを検討している方は、下記資料をご覧ください。
C層とは
C層は「Child」の頭文字から取っており、男女ともに未就学児や小学生高学年以下を指します。
年齢から、C層が自ら金銭を消費することはほぼ無いに等しく、親をはじめとする家族や知人が商品を選択したり購入することとなります。
しかし実際には、お菓子やおもちゃなど、C層がターゲットとなる商品は存在します。そのため、C層に購買力がなくても、彼らの興味・関心を起こすためのマーケティングを行うことによって、親・家族・知人が消費に動くという流れを誘発することができるでしょう。
T層とは
T層は「Teen-age」の頭文字で、高校生までの男女を指します。
この年代は、LINE・Twitter・instagramなどの各種SNSを使ってのコミュニケーションが密に行われ、コミュニティ形成が行われています。
情報が行き来する速度は非常に早く、流行り廃りが重要視される傾向があります。そのため、T層の口コミの力は大きく、流行を生み出すためには欠かせないとも言えます。
C層・T層にアプローチするには
これらの世代は経済力が低く、購買の決定権の低い世代ともいえます。
そのため、玩具や子ども向け商品(スポーツ用品やお菓子など)以外の商材ではターゲット外になることも多い世代です。
マーケティングにおけるC層やT層の考え方として、今これらの世代に直接購買訴求をするアプローチではなく、将来的に購入につながりやすい方法(ブランドイメージの認知作業など)を工夫していくことで販売競争に役立てることができます。
言い換えると、当時子どもだった人が大人になった時に、いかに興味を持ってもらえる訴えかけをするかが重要となります。具体的には、当時流行っていたアニメキャラクターを15年後にコラボ商品として活用するなどの手法が直近のプロモーションでも採用されています。
マーケティングにおいてC層・T層も含めてアプローチを考えるのとそうでないのとでは、いずれ大きな差が出るでしょう。
すぐには購買をイメージできないからと言って、「将来の市場」を無視してよいわけではないので、マーケティング担当者はM層やF層だけではなく、幅広い視点から市場をとらえることが重要となります。
F・M1~3区分についてまとめ
本記事では、F1層をはじめとするマーケティングにおける年齢区分について解説しました。
それぞれの世代における特徴や傾向をしっかりと把握し、それに合ったプロモーション手法を考案することで、企業利益の増加に大きく貢献することができます。
しかし、時が経過するとともに、どの世代も特徴・傾向は変化していきます。
例えばF1層は、『積極的にトレンドを掴む傾向があり購買意欲も高い』とされていますが、近年の傾向はというと不景気や流行り病などの影響からか、老後の暮らしに不安を覚えている割合が高く、『節約志向』へと変わりつつあります。
これまでの常識やステレオタイプな古い情報に振り回されずにマーケティング施策のアップデートが肝要となります。
そのため、まずはその時代の各世代に合った媒体の選定や、印象に残りやすいキャッチコピーや訴求を作成することが必要不可欠です。また購入に至るまでのストーリー立てや、ターゲット層からの購買成果が想定通りに出ているかなどの分析を常に行っていくことが重要です。
これらのユーザー層がこれまで意識できていなかったという方は、ぜひ今回の解説を参考に、効果的なユーザーアプローチを考えてみましょう。
▽関連記事紹介
まずはF1層をはじめとするターゲット層について理解を深めたい、情報収集を行いたいという方は、以下のリンクから関連記事を読むことができます。ぜひご活用ください。
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