2022.02.27 コラム
「フレームワーク」とは?マーケティングに欠かせないフレームワーク・分析手法7選
フレームワークを活用したことはあるでしょうか。フレームワークにはさまざまな種類があり、目的や課題に応じてそれぞれを活用することでマーケティング活動を効率的に行うことができます。本記事ではマーケティングにおすすめのフレームワークを紹介します。
マーケ戦略のフレームワークとは?
商品やサービスの売上を伸ばすためには、情報収集や市場分析を適切に行い、マーケティング戦略を立てていくことが大切です。マーケティング戦略を効果的に行うための施策として「フレームワーク」という手法があります。
フレームワークとは、マーケティング戦略を立案したり、市場のさまざまなデータや要因を分析する際に活用されます。フレームワークを活用することで、現状の課題が明確になり、最適な解決策を導き出すことが期待できます。
またフレームワークにはいくつもの種類があり、それぞれ活用用途が異なります。どの場面でどのフレームワークを活用するべきか見極めるためにも、複数のフレームワークについて理解しておくことが重要です。
▲アプリ開発におけるフレームワーク
アプリケーション開発におけるフレームワークとは、アプリ開発で土台として作成するソフトウェアのことを指します。
本記事ではマーケティング戦略におけるフレームワークについて解説しており、アプリケーション開発におけるフレームワークとは意味が異なりますので、注意が必要です。
ビジネスに重要な3つの理由
マーケティング活動においてフレームワークが重要な理由について解説していきます。その理由として以下の3点があげられます。
・ユーザーニーズが多様化したため
・ユーザーと企業とのコミュニケーションが活発化したため
・ユーザー行動が分析しやすくなったため
◇ユーザーニーズが多様化したため
マーケティング活動でフレームワークが重要となる理由として、ユーザーニーズの多様化があげられます。特定のニーズに対してさまざまな商品やサービスが生み出されることで市場競争が激しくなり、よりニーズの本質に沿ったサービスを展開できるかどうかが重要となるためです。
ユーザーのニーズを把握し、他社商品と差別化を図るためにはフレームワークを活用した市場分析が欠かせないと言えるでしょう。
◇コミュニケーションが活発化したため
SNSやWEBサービスが普及したことにより、ユーザーと企業が関わる機会が多くなっています。以前はテレビCMや広告などで企業側からのアプローチが主流でしたが、今はユーザーがサービスの口コミを投稿したり宣伝したりといった発信力を持っています。
そのため企業側もどのような情報を発信してユーザーに反応してもらうか、という点が課題となります。フレームワークを活用することで、自社に必要な課題解決の優先度をつけることができますので、ユーザーへのアプローチの仕方を工夫することができるでしょう。
ユーザー行動が分析しやすくなったため
ECサイトやWEBを活用してのアンケート機能などが普及したことにより、ユーザー行動を分析するための環境が整ったこともフレームワークの重要度が高まった理由といえます。以前は購入ユーザーのデータを把握することが難しかったですが、現在はWEBフォームからデータを蓄積することができるため分析に大いに役立ちます。
購入ユーザーのデータを分析し、同じような新規ユーザーへのアプローチを展開するなどの施策を行うことで、効率的に売上アップを図ることができるでしょう。
マーケ戦略におすすめ7フレームワーク
マーケティング戦略を考える際におすすめのフレームワークを7つ紹介します。
・3C分析
場面に応じたフレームワークを活用することで、より効率よくマーケティング活動を行うことができますので、ぜひ把握しておきましょう。
・3C分析
・PEST分析
・SWOT分析
・ファイブフォース分析
・STP分析
・4P分析
・バリューチェーン分析
場面に応じたフレームワークを活用することで、より効率よくマーケティング活動を行うことができますので、ぜひ把握しておきましょう。
〇3C分析
3C分析とは、顧客や市場(Consumer)、競合(Competitor)、自社(Company)の3つの観点から分析を行うフレームワークのことです。これらを客観的な立場から分析することで自社の立ち位置や強み、弱みについて把握することができます。
分析のポイントとしては、主観的にならず客観的な事実だけを集めることです。また集めた情報をプラス面、マイナス面どちらの方向からも分析することも重要です。
〇PEST分析
PEST分析とは、外部環境について「政治的要因(Politics)」「経済的要因(Economics)」「社会的要因(Society)」「技術的要因(Technology)」の4つの観点から分析する手法です。広い視点で社会全体を見ることで、ビジネスを展開していく上での業界的な要因を把握していきます。
〇SWOT分析
SWOT分析とは、内部環境の要因である自社の強み(S)弱み(W)と、外的要因である外部機械(O)、外部の脅威(T)に要因を分けて分析していくフレームワークです。SWOT分析はそれぞれの問題を分けて考えることができるのがメリットです。
分析する際は4つの要因を分けて書き出し、事業に必要なことは何か、また、ビジネスチャンスがどこにあるのかを考えることがポイントです。
〇ファイブフォース分析
ファイブフォース分析は、外部環境を「新規参入業者」「業界内競合業者」「買い手」「売り手」「代替品」の5つに分類し、それぞれが自社にとってどのくらいの脅威になるのか、また自社サービスを展開していく上でどのような施策を行っていくべきかを分析していく手法です。
ファイブフォース分析で割り出された脅威が大きいほど、業界内でサービスを展開するハードルが高くなっていると考えられます。その場合は前述したSWOT分析を活用し、より深く自社の強みや弱みについて対策を行うことがポイントとなります。
〇STP分析
STP分析は3つのステップで分析を進めていきます。まずは「セグメンテーション(Segmentation)」によって市場をさまざまな要因で細分化します。例えば年齢や性別、居住地などの要因、ユーザー行動などの行動的要因などがあげられます。
次に「ターゲティング(Targeting)」を行い、細分化したグループの中で市場の優先度を考えます。優先度の決め方はサービスとの親和性や期待される収益率などを基準とします。
最後に「ポジショニング(Positioning)」を行い、自社サービスの市場での位置づけを決定します。競合よりも優位である点や、劣っている点について分析し、明らかな改善点がある場合は対策について検討しましょう。
〇4P分析
STP分析によって定めたターゲットやセグメントに対し、企業が独自で改良することが可能な要素を組み合わせていきます。4つの要素とは、「製品(Product)」、「価格(Price)」、「流通(Place)」、「プロモーション(Promotion)」です。要素の意味はそれぞれ「どのような商品を売るのか」「いくらで売るのか」「どこで売るのか」「どのように商品を知ってもらうか」というものになります。
顧客側からだけでなく、企業側の視点からこれらの要素について考えることも、4P分析においては重要となります。
〇バリューチェーン分析
バリューチェーン分析とは、企業の原料調達からサービスや商品がユーザーに行き届くまでの流れをまとめたものです。バリューチェーンは「価値の連鎖」という意味を持ちます。この連鎖はマーケティング活動をはじめとした「主活動」と、技術面や人事管理をまとめた「支援活動」の2つに分類することができます。
バリューチェーン分析を行うことで、自社サービスに「無駄なコストがあるのか」「どの部分が付加価値になるのか」といったことが分析できます。これらの内容をマーケティングや経営に活かしていくことが期待できます。
マーケにフレームワークを有効活用しよう
マーケティング戦略を考えるにあたって、フレームワーク活用は非常に有効な手段となります。しっかりと成果を出すためには、自社にとって最適なフレームワークを選択することが大切です。また、フレームワークを使用しただけでメリットのある分析ができるわけではなく、どのような目的でフレームワークを活用してどのような成果を出したいのかを明確にしておくことも重要となります。
フレームワークに関する正しい内容や使い方を理解し、ぜひマーケティング活動に役立ててください。
マーケティング戦略に関連する資料
当サイト「通販通信ECMO」では、マーケティング戦略に関する資料を多数掲載しています。ぜひご確認ください。
マーケティング戦略に関連する記事
まずは情報収集から始めたいという方向けにマーケティング戦略に関する記事をまとめています。以下のリンクからご確認ください。
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