2022.09.01 通販会社
企業はSNSを活用すべき!その理由と重要性、成功事例などを解説
なぜ多くの企業がSNSを活用したマーケティングを行なっているのでしょうか。本記事では企業がSNSを活用すべき理由や重要性、実際の成功事例、各SNSの特徴など、SNS運用について専門家の監修のもと詳しく解説していきます。
FacebookやInstagram、Twitter、LINE、TikTokなどをはじめ、様々なSNSがあるので、上手に使い分けて自社のプロモーションに役立てましょう。
下記資料ではSNSの有効活用の方法について紹介しています。是非参考にしてみて下さい。
SNSとは
そもそもSNSとは何かということから簡単に説明いたします。
SNSとは、Social Networking Service(ソーシャルネットワーキングサービス)の略称で、インターネット上で個人間が繋がれる社会的なネットワークを築くためのサービスの総称です。
代表的なもので、LINEやTwitter、Facebook、Instagramなどがこれに当たります。
企業のSNS運用とは
SNSはいまや、若い世代だけでなく幅広い世代に使われるインフラ的な存在です。そのなかでSNSをビジネスに活用することを基本戦略としている企業は数多くいます。
従来のマスメディアを媒体として広告に比べ、より細かなセグメントを行える点や、少額の予算から広告配信が可能な点など、SNSを活用するメリットは多く、スタートアップや中小企業であればまずはSNSアカウントの開設・運用を検討すべきでしょう。
広告や情報発信だけではなく、自社サービスを利用してくれているユーザーとのコミュニケーションを図る上でも有効です。
とはいえ、ひとくちにSNSと言っても、FacebookやInstagarmなどに代表されるオープンSNS(自身の投稿を不特定多数の人が閲覧できるように設定可能なサービス)と、LINEなどのクローズド型(特定の人やグループ内での情報共有を目的にするサービス)の2種類があります。それぞれの特徴を理解して、自社にあったサービスを使うことが重要です。
SNSを活用すべき理由と重要性
まずSNSを活用することで、自社サービスのユーザーや潜在顧客と直接コミュニケーションを図れます。
ユーザーの投稿に「いいね!」を押すだけも良いですし、自社の投稿へのリアクションに反応することも対顧客コミュニケーションになります。さらに、UGC(User Generated Contents=ユーザー生成コンテンツ)のように、参加者からの投票や意見を募ることでより深いインタラクションを実現することも可能です。
SNSで消費者の方々とダイレクトにつながることで、ユーザーと企業の距離感を縮め、自社に親しみを持ってもらえる可能性も高まります。
続いてSNSを活用すべき理由は拡散性です。TwitterやFacebookには投稿に拡散性があることから、思わぬ形で波及することもあります。Twitterのリツイート機能のように、自社の投稿をユーザーが面白いと感じればすぐにシェアできる機能が備わっています。そのため、広告費をかけることなく、自社のコンテンツが拡散されるケースもあります。
Instagramには拡散性はありませんが、企業のブランディングなどに活用することができます。
詳しくはこちら(後ほどリンク貼ります)そして、前述の通り、SNSはすでに一般の人たちの情報収集ツールになっています。
令和2年の総務省の統計*によると、SNSの利用者は73.8%と、令和元年時の69.0%を上回っています。20代に着目するとおよそ9割がSNSを利用していることがわかっています。また、SNS利用者の約6割が「情報収集」を目的に使っていることからも、企業がユーザーの望む情報を適切に理解し、SNSで発信することで新たな顧客を呼び込むことも可能なのです。
※参照:「令和2年通信利用動向調査の結果」(総務省)より
企業がSNSを活用するメリット
上記で述べた以外にも、企業がSNSを活用するメリットは数多くあります。ここからは、SNSのメリットを大きく以下4つに分けて詳しく解説していきます。
- 低予算からスタートできる
- 簡単に始められる
- 顧客とのタッチポイントが増える
- 認知度アップや集客・売上拡大につながる
低予算から始められる
企業アカウントであっても、SNSのアカウント開設や投稿などは無料で始められる場合がほとんどです。さらにSNS内で宣伝を行うこともできます。
テレビやラジオ、雑誌メディアのように「枠」を購入して宣伝を打つのではなく、たとえば「〇〇円分の広告を打つ」といったように、予算額に応じて広告配信をすることができます。
また、SNSではPPC広告を出稿することも可能です。PPC(“Pay Per Click”の略)とは「クリック報酬型広告」のことで、広告が表示されるだけで料金が発生するのではなく、ユーザーによってクリックされて初めて広告費が発生するという仕組みです。特定のターゲットに向けて自社サービスを訴求したい場合は、特に費用対効果が高い広告手法と言えます。
このように、低予算から始められるだけでなく、費用対効果の高い広告施策を実現できるのもSNSのメリットです。
誰でも簡単に始められる
SNSは誰もが簡単に始められます。細かい設定を抜きに、SNSを始めるだけであれば希望IDとパスワードの設定のみなので、即日でアカウントを開設できます。
また、投稿に関してもメールを送信するかのようにテキストを入力するのみで、プログラミング知識は一切不要です。自社SNSの投稿に対する反響やフォロワー属性を分析するツール(Twitter Analyticsなど)が付随している場合がほとんどなので、簡単なデータ分析であれば、専門的な知識がなくても行えます。
自社ウェブサイトの構築となると、内製化には専門知識を擁するスタッフが欠かせず、それなりの予算を見込まなければなりません。しかしSNSを始める場合、まずは既存スタッフが担当して始めることも可能です。
顧客とコミュニケーションが取りやすくユーザーの声が聞ける
SNSはユーザー同士のコミュニケーションが双方向的に実現するのが最大の特徴でもあります。
企業もSNSを活用することで、ユーザーと直接コミュニケーションをとること、ユーザーの声を直接聞くことができます。
自社の印象だけではなく、改善点、良い点・悪い点など貴重な意見が得られる場合があり、これらをSNS以外でリサーチする場合、顧客ヒアリングを実施したり、リサーチ会社等に依頼したりとさまざまな作業が求められますが、SNSを活用することで、比較的容易に自社に対するフィードバックを得られます。
認知度拡大・集客や売上につながる
SNSは活用することで自社の知名度向上も期待できます。知名度の向上は集客・売上に直結する大切な部分です。
近年では、いわゆる「バズる」コンテンツがメディアに取り上げられることで、さらに認知度が高まることもあります。
SNSでさまざまな告知や新商品の案内も行えるのでPRとしての側面を持たせることはもちろん、その拡散性の高さから、自社が想定していないターゲットにまで波及し、思わぬ効果が出るケースもあります。
毎日のように使うSNSで、自社のコンテンツに触れ続けることで、親しみをもつ人も増えるはずです(単純接触効果)。
SNS(Twitter)を活用した成功事例
SNSを活用したことで成功した企業も多々あります。
ここでは、Twitterを活用したことで成功を収めた企業アカウントをいくつかご紹介しましょう。
シャープ株式会社
SNSの企業アカウントの成功事例として挙げられることが多いシャープ。
その理由は客観性と親近感にあります。
他のメーカーの方が良いと発言することもあれば、「眠い」など、業務とは関係ないものの、親近感を覚えさせるつぶやきが好評を博しています。さらには時事ネタを上手く取り上げつつ、誰も傷つけない投稿が人気です。
たとえば自社サイトの抽選ページがアクセス過多でアクセス不可となってしまった時には、「このアカウントも502 Bad Gateway出したい」と呟くなど、ユーモアが際立った投稿が多いです。
そのため、シャープに興味を持っていなかったターゲットも「面白いから」とフォローし、やがてはシャープという企業に興味を持つようになっていくのです。
シャープTwitter
ローソン
ローソンもSNS上でのブランディングを意識した戦略を取っています。
その例として挙げられるのが、同社人気デザート「パスチー」。キャッチーなネーミングを採用し、かつSNS映えを目指したパッケージを採用しました。
「SNSでシェアしてもらう」を意識しての商品開発を行うことで、実際にSNSで人気を集めるに至りました。結果、発売から4ヶ月で1,900万個を売上るなどヒットを記録。
SNSの特性をふまえた戦略を実践したことで、企業アカウントの成功事例として挙げられることも多いです。
ローソンTwitter
タニタ
体脂肪計測器や体組成計など健康関連の商品を販売しているタニタもまた、SNSの企業アカウントの運営で成果を出しています。
タニタは「内部の人」、つまりはSNS運用者・責任者の個性を前面に押し出すことで、タニタを身近なものに感じてもらうことに成功しました。担当者のプライベートな写真やテキストは、娯楽性が高いことからタニタに興味のない層までもフォローするようになりました。
もちろん延々と業務と関係ないことをつぶやくだけではなく、不定期にユーザーにアンケートを行ったり、自社で制作した動画をPRするなどのブランディングも怠りません。新規ユーザー獲得のためには親近感のある投稿を、ファンユーザーに対しては自社を理解してもらうための施策を両立させています。
タニタTwitter
主なSNSとその特徴
SNSの活用は企業にとって重要なものであることが分かっていただけたのではないでしょうか。しかし、SNSにも多くの種類があり、利用するユーザーの属性も大きく異なります。
そのため、SNSの活用を検討するのであれば、「自社にあったユーザーがいるSNSは何か」から考える必要があります。
下記にて、代表的なSNSの特徴について月間アクティブユーザー数が多い順に解説します。
LINE
- 国内月間アクティブユーザー数:約9,200万人
- 属性の特徴:全年代
- 広告:有
日本国内で最も多くのユーザーが使用するSNSです。公的サービスにも活用されており、生活インフラとして定着しています。圧倒的な特徴が企業側の発信がお客様へ届く確率です。アカウント登録のハードルは高いですが、一度フォローしてもらえると、他のSNSやメルマガと比較しても企業側の発信が「ユーザーに見てもらえる確率」が最も高いチャネルだと言えます。
▽LINE活用の成功事例
カート落ち防止施策でCVR10%超・ROASが1万%!…売れるLINE販促講座(5)
YouTube
- 国内月間アクティブユーザー数:6,900万人
- 属性の特徴:10代~50代まで幅広く利用
- 広告:有
動画共有型SNSとして、世界最大規模です。動画広告はGoogle広告を活用しているため、出稿目的にあわせて細かなターゲティング設定が可能です。最近はショート動画が活況になっており、ショート動画広告もスタートしています。企業がアカウントとして運用するためには動画を定期的に用意する必要があるため、登録者数を増やすにはそれなりの労力が必要ですが、商品・サービスの特性を動画で説明できるのは大きな強みですので、他のチャネルとの連携が重要になります。
- 国内月間アクティブユーザー数:約4,500万人
- 属性の特徴:10代~30代が中心
- 広告:有
140文字でつぶやくツイートで、その手軽さが人気につながっています。気軽に他のユーザーをフォローしコミュニケーションできます。他のSNSに比べて圧倒的に拡散性が高く「バズ」の拠点になることが多いです。
- 国内月間アクティブユーザー数:約3,300万人
- 属性の特徴:10代~30代女性が中心
- 広告:有
写真や動画を手軽に投稿でき、シンプルな仕様が人気です。投稿の作成に時間がかからず、フィルター機能を用いて美しく投稿ができます。最近では、ECサイトやモールとも積極的に連携し、写真から直接商品への導線がつけられるようになるなど、セールスのチャネルとしての機能が充実してきています。
▽インスタ活用の成功事例
顧客接点のインスタ化でCVR20%達成も、Instagram用のMessenger APIが公開
Instagram販売で流入数40%増…STORE.JP
- 国内月間アクティブユーザー数:約2,600万人
- 属性の特徴:30代~40代の世代が多く、男女比率のバランスが取れている
- 広告:有
実名登録が原則とされているSNSです。時間の経過とともに年齢層が高くなってきている傾向が見られます。企業アカウントのオーガニックリーチの割合が年々低下してきており、広告運用中心の媒体として運用している企業も多く見受けられます。
TikTok
- 国内月間アクティブユーザー数:約950万人
- 属性の特徴:10代~20代の女子学生が中心
- 広告:有
縦型ショートムービープラットフォームで、中国国内では最大のユーザー数を誇ります。日本でも多くのトレンドや有名人が生み出されています。企業でも積極的に運用する流れがでてきており、最近では運用型広告もスタートし、さらなる企業利用が見込まれます。
有効なSNSの活用方法についての参考資料
下記資料ではSNSの有効活用の方法について紹介しています。是非参考にしてみて下さい。
まとめ
本記事をまとめると、企業にとってSNSを活用することで以下のようなメリットがあります。
- 低予算で開始できる
- 簡単に開始できる
- コミュニケーションによってユーザーの声を聞ける
実際にSNSアカウントを活用することで成功を収めている企業も多く、今後のマーケティング戦略において、SNSの活用は必須となりつつあります。
改めてSNSの特徴について整理しておきましょう。
- 拡散性
- 双方向のコミュニケーション
SNSが持つ拡散性により、企業がリーチできない層にまで自社の情報が波及することも珍しくありません。また、ユーザーからの声を直接聞くことで、自社のサービス改善に役立てるという使い方もできます。
いまや、人口のおよそ8割が利用しているSNS。「テレビは見ないけどSNSは見る」という人が珍しくない時代であることを考えると、まだSNSに及び腰である企業も一度はアカウントを開設することを検討すべきではないでしょうか。
監修者プロフィール:De-STANDARD株式会社 CMO 村上華子
熊本県熊本市出身。九州大学卒業 九州大学大学院修了。売れるネット広告社に入社し、MAツールを活用したインサイドセールスやセミナー企画・オウンドメディアの立ち上げ・SNSアカウント運用・広報活動等を駆使して、リードナーチャリングと新規受注の拡大に貢献。その後MOLTSに入社。インハウスマーケターして、グループ会社全体の新規案件の引き合いやインバウンド施策、広報・採用に従事。ジェイフロンティアでは、リードジェネレーションやインサイドセールス、MAツール・SFAの導入など、インバウンド型の営業・仕組み化に従事。同社新規事業であるメディカルプラットフォーム「SOKUYAKU」では、カスタマーサクセス・インサイドセールスの双方の立ち上げと仕組み化・BtoB拡大を図る。組織の1→10拡大フェーズにおけるマーケティング支援に特化した貢献がしたいという想いで、De-STANDARD株式会社に入社。同社CMOを務める。BtoBマーケティング・広報PR・採用の支援を得意とする。
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