2022.10.02 コラム
デジタル音声広告とは?市場規模やメリット・広告メディアも解説
近年ワイヤレスイヤホンやスマートスピーカーなどの登場により、音声関連サービスは急速な広がりを見せています。そんな音声関連サービスに出稿できるデジタル音声広告をご存知でしょうか?今回はデジタル音声広告について市場規模やメリットなどを解説します。
デジタル音声広告とは?
デジタル音声広告とは、ラジオや音楽ストリーミングサービスなどの音声メディアで出稿できる広告のことです。
オーディオ広告やオーディオアドと呼ばれることも多く、音声メディアのユーザーに対し自社商品・サービスのPRができます。
音声広告はこれまでラジオが主体でしたが、spotifyなどの音楽ストリーミングサービスやradikoなどのインターネットラジオを利用するユーザーが増えており、デジタル音声広告が注目されています。
デジタル音声広告の特徴は、ターゲットを絞り込んで配信できることです。
ターゲットを絞り込んでの配信が可能であるため、自社の商品やサービスの見込み客が多く利用するコンテンツに費用対効果よく配信できます。
デジタル音声広告の市場規模
デジタル音声広告の市場規模は年々増加傾向にあります。
日本国内ではデジタルインファクトが音声広告の市場調査を行なっており、2022年以降に急速な市場拡大が進み、2025年には420億円規模の市場規模となることが見込まれています。
現状でも音声広告の配信プラットフォームは拡充傾向にあり、ブランディング需要の高まりや大手広告事業者の新規参入なども考えられ、市場の急速な拡大が予想されるでしょう。
PCやスマートフォンを中心としたデジタルデバイスは今後も広く普及する流れで、これらのデバイスで利用されるインターネットラジオや音楽ストリーミングサービスも広がることから、音声広告は大きく市場拡大する可能性を秘めています。
デジタル音声広告のメリット
デジタル音声広告のメリットとして以下の4点が挙げられます。
・スキップされずらい
・ブランディング効果が高い
・嫌悪感を抱かれづらい
・記憶に残りやすい
デジタル音声広告のメリットを理解し、効果的に自社商品やサービスをPRしましょう。
◎スキップされずらい
デジタル音声広告のメリットとして、スキップされづらい点が挙げられます。
無料の音声メディアには広告のスキップ機能がないことが多く、ユーザーに最後まで広告を聞いてもらえる確率が高くなります。
また音声広告であることから、他のWeb広告などと比べても煩わしさを感じられにくい点もメリットです。
自社の広告を最後までユーザーに届けられるため、高い広告効果が期待できます。
◎ブランディング効果が高い
ブランディング効果が高いこともデジタル音声広告のメリットです。
デジタル音声広告では音声を通してブランドの目的や理念などのメッセージを伝えられ、高いブランド訴求効果が期待できます。
また音声はユーザーの記憶に残りやすい効果があり、ユーザーにブランドを認知してもらいやすいのも大きなメリットです。
音声広告を活用することで、ユーザーに効率的にブランド訴求ができるでしょう。
◎嫌悪感を抱かれづらい
デジタル音声広告はユーザーから嫌悪感を抱かれづらいメリットがあります。
ディスプレイ広告などの視覚的に訴える広告は、明らかに広告としてわかるものも多く、内容によってはユーザーから煙たがられてしまうでしょう。
一方でデジタル音声広告の場合は、耳で聞き流せるのでそこまで嫌悪感を感じないのが特徴です。
デジタル音声広告を活用すれば、ユーザーの自社に対するイメージを下げることなく効果的なPRができます。
◎記憶に残りやすい
デジタル音声広告は記憶に残りやすい特徴があります。
例えばディスプレイ広告の場合、表示されるサイト内にさまざまな情報が表示されていることもあり、印象に残りづらいケースも多いでしょう。
一方でデジタル音声広告の場合は、聴覚を通してユーザーに集中して広告配信できるため、ユーザーの印象に残りやすくなります。
広告にリズムやテンポなどの要素が加われば、より記憶に残りやすく高い広告効果を実現できるでしょう。
デジタル音声広告を出稿できるメディア
デジタル音声広告を出稿できるメディアは、代表的なものとして以下の4つが挙げられます。
・Spotify
・radiko
・Podcast
・Voicy
デジタル音声広告を出稿できる媒体は年々増えてきており、気になる方は上記以外もチェックしましょう。
◇Spotify
Spotifyは様々なアーティストの音楽やポッドキャストがきける音楽ストリーミングサービスです。
Spotifyは世界で最も利用されている音楽ストリーミングサービスであり、日本でも若い世代を中心に多くのユーザーが利用しています。
Spotifyのデジタル音声広告には以下の特徴があります。
・曲の曲の合間に流れ、スキップできない
・再生画面に外部サイトへ誘導できるバナーを掲載
・2種類の広告タイプを用意
Spotifyのデジタル音声広告は曲の曲の間に最長30秒間配信されます。
広告はスキップできない仕様となっており、広告が完全に視聴される割合は93%を誇り、高い広告効果が期待できるでしょう。
Spotify独自のターゲティング機能を利用した「純広告」と、サードパーティデータに基づいたリアルタイムでの運用ができる「運用型広告」の2種類を用意。
若年層を中心に多くのユーザーにアプローチしたい場合はおすすめの媒体と言えるでしょう。
◇radiko
radikoとはインターネットを通じてパソコンやスマホでラジオを聞ける国内最大規模のサービスです。
スマホさえあればいつでもどこでもライジオが視聴でき、幅広いユーザー層が利用しています。
radikoのデジタル音声広告は運用型広告を採用しており、radikoが持つ全国各地の差し替え可能な広告枠からターゲティングによる最適な広告配信が可能です。
ターゲティングは天気から時間帯、位置情報、家族構成など細かい項目まで絞り込め、精度の高い広告配信が可能。
著名なパーソナリティが担当するラジオ番組で広告配信ができるため、ブランドの信頼性も向上しやすいのが大きなメリットです。
幅広いユーザー層に効率的にアプローチしたい場合は、おすすめの媒体と言えるでしょう。
◇Podcast
Podcastとはインターネット上に音声や動画データを公開できるサービスで、YouTubeなどと同様個人でも自由に配信できます。
コンテンツの数も多く、ラジオ感覚で多くのユーザーに親しまれているサービスです。
Podcastのデジタル音声広告はApple Podcastsなど各ポッドキャスト配信媒体で広告が配信されます。
ちなみに最近では「ポッドキャストオーディオアド」という各ポッドキャスト番組に音声広告を配信できるサービスが提供されています。
ポッドキャストオーディオアドの特徴として以下の点が挙げられるでしょう。
・ポッドキャスト番組に音声広告を動的配信
・日時、曜日、エリア、デバイスなど細かいターゲティングが可能
広告予算やターゲティングに応じて、広告効果が高くなるコンテンツに動的に広告配信でき費用対効果の高い広告運用が期待できます。
◇Voicy
Voicyは登録した個人や企業が音声データを配信できる日本発の音声プラットフォームです。
他の音声プラットフォームとは異なり、Voicyの審査を通過した人のみが配信でき、クオリティの高いコンテンツが掲載されています。
Voicyでは以下3つの形式でユーザーへ自社商品やサービスのPRが可能です。
・チャンネルスポンサー
・タイアップ
・トークテーマ
チャンネルスポンサーでは、パーソナリティーが毎回放送の冒頭にスポンサーコールを行い、ユーザーに企業や商品・サービスを認知させられます。
Voicyではパーソナリティーごとにユーザー層も異なるため、自社のターゲットに近いファンの多いパーソナリティーを選定することが大切です。"
まとめ
デジタル音声広告は近年市場が急速に伸びており、注目されるPR手法の1つとなっています。
特に広告感をユーザーに与えず、内容をユーザーに聞いてもらいやすい点が大きなメリットです。
デジタル音声広告を活用し、自社のマーケティング活動を効率化しましょう。
※「資料掲載企業アカウント」の会員情報では「通販通信ECMO会員」としてログイン出来ません。
資料DLランキング
-
1
【EC事業者様向け】ECを最短で軌道に乗せる最新のソリューションとは?
-
2
2024年プライムデー速報
-
3
越境ECウェブインバウンド白書2024
-
4
EC売り上げを最大化するマルチチャネル商品戦略
-
5
ECでの商品購入に直結するデジタル広告の実態調査
ニュースランキング
-
1
レシピと食材をセットに…Oisix「手作りおせち」の予約受付開始
-
2
メタバース事業化、9割以上が失敗…人材不足などが要因に
-
3
モルカー×ゴディバのZOZO箱、ランダム梱包で配送開始…限定100万個
-
4
楽天グループと日本ロレアル、パートナーシップ契約締結へ合意
-
5
コスメ際「@cosme BEAUTY DAY」、限定アイテムなど最新情報を公開