2023.01.31 コラム
Instagramの企業アカウントの重要性と運用方法とは?
企業のInstagram(インスタグラム)アカウント運用でお困りではありませんか?多くの企業がInstagramを活用したマーケティングを行なっていますが、思うようにフォロワーが増えず、売上アップに繋がらないアカウントが多いのも事実です。
そこで、本記事では企業のInstagramアカウントの重要性や効果的な運用方法を専門家の監修のもと詳しく解説していきます。
企業のInstagram運用が重要な理由とは
Instagramは男女問わず幅広い世代に利用されているSNSです。また、 2018年11月に実施された定例調査によると、企業によるコンテンツはユーザーからの関心が高く、企業アカウントをフォローしている割合は全ユーザーの80%を占めています。そのため、Instagramを上手く運用することで商品やサービスの認知度やブランドイメージの向上が期待できるでしょう。
さらに近年、購買行動が多様化している背景から、Instagramでファッションの流行や新商品などの情報収集をするユーザーも増えてきています。このように、Instagram運用はビジネスにおいてメリットが大きいため、上手く活用できるかどうかが今後さらに重要になってくるでしょう。
ソーシャルメディアの利用時間は増加しつづけている
総務省情報通信政策研究所の令和3年度の調査によると、調査をした10代〜60代の全ての年代でソーシャルメディアの利用時間が伸びていることが分かっています。特に10代〜20代の若い世代ではその傾向が顕著に見られます。
そのため、ソーシャルメディアは顧客とつながる重要な接点であり、重要度が増していくと見られています。
出典:令和3年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
Instagramの月間アクティブアカウントは3,300万人を突破
国内のInstagram月間アクティブアカウント数は2019年に3,300万を突破し、Instagramを利用するユーザーはまだまだ増え続けています。Instagram社内データによると、国内のアクティブアカウントのうち43%がInstagramを去年と比べてさらに活用するようになったと回答しました。
このようなユーザー数増加の背景には、アンケートやスタンプなどのインタラクティブ要素、ショッピングの機能などの貢献があります。また、日本ではハッシュタグによる検索がグローバル平均の3倍にも上り、Instagramが関心のあるコンテンツを検索するのに利用されていることもわかります。
Instagramは女性のユーザーが多いと思われがちですが、実は女性が57%、 男性が43%と男女問わず利用されています。さらに国内の調査対象ユーザーは、世代に関わらずInstagramを1日に複数回利用しているという結果が出ており、そのうち87%がInstagramで関心のあるコンテンツを見たり共有していると回答しています。
調査対象ユーザーのうち1日に複数回Instagramを利用する人の割合
- 18〜24歳:69%
- 25〜34歳:57%
- 35〜44歳:45%
- 45〜54歳:37%
- 55歳以上:35%
以上のように、Instagramを利用しているユーザーは年々増加しており、1日を通して何度も利用されている点で生活の一部になっているといえるでしょう。
ユーザーがInstagramを利用する目的
国内での調査によると、ユーザーがInstagramを利用する目的は以下のようにさまざまです。
Instagramを利用する目的
- 最新トレンドの把握
- 有名人との交流
- インスピレーションを受ける
- 友達との話題作り
- 家族や友達との交流
また、Instagramで見ている写真や動画については以下のような回答が得られました。
Instagramで見ている写真や動画
- ブランドからの投稿:42%
- 著名人からの投稿:41%
- インフルエンサーからの投稿:39%
このように、ブランドや企業からの投稿は著名人やインフルエンサーのコンテンツと比較しても大きな差異はないため、注目度が高いということが分かります。
さらに、Instagramはテレビをあまり見ない層へのリーチにも有効です。国内の調査では、対象ユーザーの3人に1人がテレビを毎週は見ていないと回答しています。
一方で、83%の調査対象ユーザーが、Instagramの広告がきっかけで検索や購入などの行動を起こしたことがあると回答しています。Instagramはテレビとは異なり、企業と直接つながったり、コメントやDMなどでInstagram上から即座にアプローチが図れるためです。
また、Instagramではテレビの広告とは異なる視点で商品やサービスを知ることができ、実際の購入につながったという声もあります。そのため、テレビをあまり見ない層に対しても、Instagramによるアプローチは効果的だといえるでしょう。
ただ情報発信するだけでは意味がない
ソーシャルメディアを使った情報発信は、テレビやラジオ、雑誌などのように企業側から一方的に宣伝をするのでは意味がないことも重要です。
顧客の反応を見ることができ、さらに顧客とのコミュニケーションをマーケティングに活用できることがメリットとなります。
流行ファッションの情報源としてはGoogle以上
Marketing Research Campが行った2019年の調査では、Instagramが流行ファッションの情報源としてGoogleよりも利用されているという結果が出ています。
調査では、スマホユーザーに流行ファッションの情報源として利用するサービスについて質問し、以下の回答が得られました。
- Instagram:29.4%
- Google:28.3%
- そのほかのサービス:23.8%
男女別に見てみると、男性はGoogleが最も多く35.8%、次いでInstagramが21.0%だったのに対し、女性はInstagramが35.7%、そのほかのサービスが27.3%という順でした。男女差はあるものの、Instagramをファッションの情報源として利用しているユーザーは多いといえるでしょう。
Instagramを上手く活用することで売上アップにつなげることができる
前述の通り、商品やサービスの購入を検討する際に、Instagramで情報を収集するユーザーが増えています。Instagramは写真や動画によりユーザーに視覚的な訴求ができるため、商品やサービスのアピールに最適なのです。
また、Instagramにはアンケートやスタンプなどのインタラクティブ要素もあり、ユーザーと相互にコミュニケーションをとることで新たなニーズや課題に気付くきっかけになります。問い合わせがきた際にはコメントやDMなどで即座に対応できるため、企業やブランドイメージの向上にもつながるでしょう。
さらに、プロフィール画面にはURLや問い合わせボタン、電話ボタンなどのさまざまな機能が設置でき、自社のWebサイトへの流入も図れます。ショッピング機能を活用すれば、Instagramの投稿画面からユーザーを自社のECサイトへ誘導し、購入してもらうことも可能です。
以上の理由から、Instagramの企業アカウントを上手く運用することで、売上アップやイメージ向上など大きな効果が得られることが見込まれます。
下記の記事では、インスタグラムマーケティングのやり方を解説しているので、参考にしてください。
【参考記事】よくわかる企業のインスタマーケティング活用方法!運用術も
Instagramの成功事例
ここまでInstagram運用が企業にとって重要な理由について解説してきました。現状なんとなく運用していて上手く活用できていないものの、これから本格的に運用したいと考えている方も多いのではないでしょうか。そこで、以下の公式ブログで掲載されている、さまざまな業種の成功事例の中からいくつか紹介します。
出典:Instagram公式ブログ|Instagram広告の成功事例
これからInstagramを上手く活用していきたい方は、ぜひ参考にしてください。
The Laundress
洗濯用品ブランドのThe Laundressでは、新しい商品コレクションの発売日にInstagramのライブショッピングイベントを開催し、ライブ中1時間で4万ドル以上の売上を達成しています。
さらにInstagramのデータによると、イベントを機にブランド認知度が13ポイント上昇し、購入を検討するユーザーも4ポイント上昇したという結果が得られました。Instagramでユーザーとリアルタイムにつながり、雰囲気を盛り上げたことで、購入を促進できたことがわかります。
Furla
イタリアのファッションブランド Furlaは、日本での市場を広げるためにストーリーズで広告を打ち出しました。25〜34歳のターゲット層に繰り返し広告をリーチした結果、ターゲット層においてブランドの広告想起率が19ポイント上昇し、好感度が3ポイント上昇しています。
このことから、Instagramは新しい市場に参入する際に、認知度を広げて注目を集める方法として優れていることがわかります。また、他国の市場のターゲット層にリーチするのにも優れたプラットフォームといえるでしょう。
Starbucks Indonesia
Starbucks Indonesiaは、新規顧客に来店を促して店舗売上をアップするために、フィードとストーリーズに広告を配信し、キャンペーンクーポンを提供しました。新たな顧客を増やしたいジャカルタ首都圏に住む新規ユーザーに絞って配信したところ、広告想起が4.7ポイント上昇し、来店意欲1ポイント上昇しています。さらに、広告費用対効果が6倍に向上したという結果もわかりました。
このように、Instagramとオフラインの店舗を併用した広告を配信することで、新規顧客の獲得や広告費用対効果の向上が可能になったといえます。
下記の資料では、Instagram運用に伸び悩んでいる方にも参考になる情報があります。思うようにフォロワーが増えない、売上アップに繋がらないといった悩みがある場合は、ぜひご覧ください。
まとめ
今回はInstagramの企業アカウントの重要性と運用方法について解説しました。主なポイントをまとめると、以下の通りです。
企業のInstagram運用が重要な理由とは
- 月間アクティブアカウントは3,300万人を突破
- ユーザーがInstagramを利用する目的
- 流行ファッションの情報源としても利用
- Instagramを上手く活用することで売上アップにつなげることができる
自社のアカウントで成果を出すためには、他社の成功事例から学ぶことも重要です。今回ご紹介した成功事例を参考に、自社に合うInstagram運用の方法を再度検討してみてください。この機会にあらためてInstagram運用の重要性と運用方法について確認し、うまく活用していきましょう。
監修者プロフィール:達川幸弘
BtoC向け大規模ECサイトを運営するベンチャーでマザーズ上場を経験。マーケティング部のリーダーとして、オウンドメディアの立ち上げを行い1年半で毎月数百万PV、毎月2000万円の売上を生み出すメディアに成長させる。その後、自社コスメの販売を行う企業のマーケティング責任者に就任しブランドマネジメントやO2Oの施策を実施。その後同社のCMOに就任。また、BtoBのSaaSベンチャーでマーケティング責任者・コンサルティングファームでの外資系企業のコンテンツ制作のアドバイザーを行うなど、BtoC・BtoC・オンライン・オフラインの幅広い現場の知見を持つ。
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