2023.02.01 コラム
ポップアップとは?効果的な表示のポイントやメリットについて解説
ポップアップはECサイト運営で課題に上がりやすい離脱率やCVRの改善に効果のあるマーケティング施策です。ポップアップの効果やポイントについて詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。本記事ではポップアップ表示のメリットや設定のポイントについて解説します。
ポップアップとは
Webサイトでの「ポップアップ」とは「ポップアップウィンドウ」の略称で、PCやスマホの画面上に自動で表示させる仕組みのことをいいます。ポップアップが「飛び出す」「突然現れる」などの意味で使用されているように、サイト上に突如表示されるバナーやテキストを「ポップアップ」と呼びます。
Webサイトを閲覧しているときに、何らかのタイミングで画面上に広告や宣伝などが表示されたことがある人は多いはずです。ポップアップを表示させる設定やツールによって表示されるタイミングは異なり、ページ内で一定のスクロールをした場合に表示がされたり、ページを離脱する際に表示がされたり、さまざまな条件によって表示がされることがあります。
ポップアップの目的は主に「購入や申し込みの促進」「ページの見落とし防止」「離脱防止」などがあげられます。実際にポップアップを導入したことにより購入率や離脱率が改善している企業も多く、ECサイトでもよく活用されています。
ポップアップブロックとは
ポップアップには一部のユーザーに不快と思われてしまったり、悪質なサイトからウイルスなどのソフトがダウンロードされる危険があったりといった良くないイメージがあることも事実です。
そのためポップアップを表示させたくない人向けに「ポップアップブロック」というブラウザ機能があります。ポップアップブロックはユーザーが使用しているWebブラウザごとに設定方法が異なります。
Chromeなどのブラウザでは、ブロックするポップアップのレベルを設定することができます。すべてのポップアップをブロックしてしまうと、普段利用しているWebサイトの閲覧やサービス利用ができなくなってしまうケースが想定されるため、悪質サイトとされるページのポップアップのみをブロックする設定にすることが可能となっています。
ブラウザによるポップアップブロック機能の詳細や設定方法は、自分が利用しているブラウザのヘルプページを参考にするとよいでしょう。
ポップアップ表示のメリット
サイトを運営する企業がポップアップ表示を導入するメリットについて解説します。
◎ユーザーの離脱率を改善できる
ポップアップ表示にはユーザーの離脱率を改善できるというメリットがあります。離脱率を下げるためには、表示されるポップアップ表示の内容や表示のタイミングなどが重要となりますが、離脱率を下げるポップアップの例としては以下が想定されます。
・ブラウザを閉じるボタンを押したとき
・前のページに戻るボタンを押したとき
・離脱率の高いページや文章部分にスクロールされたとき
離脱率の高いページや部分を把握するためにはヒートマップツールや離脱ポイントを計測するためのツールの導入が必要ですが、導入している人は離脱率改善の施策としてポップアップの表示を試してみてもよいでしょう。
注意点として、ポップアップは表示されるタイミングや場所によってはユーザーの不快感を招いてしまい、離脱率が悪化してしまうケースもあります。そのため表示されるポップアップについては複数のポイントやデザインでテストをするなど、常に改善施策を回していくことも重要となります。
◎購買意欲の向上につながる
ECサイトなど商品やサービスを販売しているサイトの場合は、購買意欲の向上につながる可能性があります。例えば以下のような活用方法で導入するとよいでしょう。
・カートに商品がある状態で離脱しようとしたタイミングで表示する
・過去に複数回閲覧している商品を表示する
・一定時間サイトに滞在しているユーザーに表示する
閲覧履歴や滞在時間でユーザーが興味を持っている商品が分かる場合に、その商品や類似のおすすめ商品を表示させることで購入率が高まることがあります。またカートに商品を追加していることを忘れて離脱しようとしたユーザーも一定数いることが考えられるため、購入機会の損失を減らすためにポップアップを活用することもできるでしょう。
ポップアップ表示のデメリット
ポップアップ表示を導入するデメリットについても把握しておきましょう。
▲ツール費用などがかかる
ポップアップを表示させるためのツールを導入する場合は、ツール費用がかかりますので注意が必要です。ポップアップによって購入率が高まったとしても、ツール費用との費用対効果が合わなければ導入のメリットを得ることができません。
ポップアップツールの導入費用は、数万円から数十万円と機能や性能によって差があります。自社の売り上げ目標や予算を加味して、最適なツールを導入するようにしましょう。
▲ユーザー満足度を低下させることがある
適切でないポップアップ表示は、ユーザーに不快感を与えてしまう可能性があります。売上を高めるにポップアップツールを導入しても、ユーザー満足度が下がってしまうリスクがあることを覚えておきましょう。
ユーザー満足度を低下させないためには、どのような目的で誰に見てもらいたいかを深堀りして考えることが大切です。1回の施策だけでは最適なポップアップ表示ができないこともありますので、複数回の施策と改善を繰り返すことも効果的です。
ポップアップで効果を出すためのポイント
ポップアップで良い効果を出すために意識していきたいポイントについて解説します。
▽テーマ
ポップアップで表示するテーマや内容は、ユーザー目線に立って考えることが重要です。離脱されたくないからという理由で一方的にポップアップを表示させるのではなく、そのユーザーの状況や立場、関心のある内容などを考えて作成することが大切となります。
どのテーマのポップアップがユーザー心理に刺さりやすいのかを複数パターンでテストすることにより、効果を最大化することができるでしょう。
▽表示位置
ポップアップを表示させる位置によっても効果に差が出ることがあります。特にスマホ表示の場合は、画面いっぱいに表示されることでユーザーのストレスとなってしまう可能性があるため注意が必要です。
画面中央に表示されることでクリックされやすくなる効果はありますが、単純に誤クリックされてしまうことによる影響も考えられます。そのため画面の隅や下部に表示させるなどの工夫が必要となります。
▽サイズ
ポップアップの表示位置と同様に、ポップアップの大きさもユーザー目線に立って考える必要があります。画面いっぱいに表示されるようなサイズではなく、ユーザーがクリックするかしないかの選択ができるよう、大きすぎず小さすぎずのサイズが最適と言えるでしょう。
▽表示のタイミング
ポップアップを最適なタイミングで表示させることによって、効果を高めることができます。頻繁にポップアップを表示させてしまうだけで、ユーザーから嫌われてしまう恐れもあるため、ユーザーが最も購入などのアクションを起こしやすいタイミングを狙うことが重要です。
アクションを起こしやすいタイミングについては、サービスや商材、サイトの構造によって異なるため、もっともCVRが高まるタイミングを精査していく必要があります。まずはポップアップを表示させる目的やサイトの現状について分析してみるとよいでしょう。
▽デザイン
ポップアップのデザインも効果を高めるうえで大切な要素となります。凝ったデザインやインパクトなどが必要なシーンもありますが、ポップアップを作成する際には視認性の高さが重要といえます。
突然現れたポップアップが見にくい場合、無意識のうちに表示を閉じられてしまう可能性があります。伝えたい情報が一目でユーザーに伝わるような工夫をしてみましょう。
ポップアップ表示を導入して売上アップにつなげる
ポップアップはWebサイト上でのユーザーアクションを促進するためのマーケティング施策です。ポップアップの導入により離脱率の改善やCVRの向上につなげることが可能です。
ポップアップを導入するためには、ツールの導入やポップアップの企画立案などの費用や工数が発生します。それらの費用対効果を精査しつつ、最適なポップアップ表示をおこなうための試行錯誤が必要となります。そのため、ポップアップを導入しただけで利益が出るわけではなく、中長期的な分析や改善が必要となることを覚えておきましょう。
以下でポップアップ機能を搭載したおすすめの「Web接客ツール」についての資料がダウンロードできますので、これから導入を検討している方はぜひご確認ください。
おすすめのWeb接客ツール
当サイト「通販通信ECMO」では、Web接客ツールに関する資料を掲載しています。特に以下のツールがおすすめですので、ぜひご確認ください。
Web接客ツールに関連する記事
まずは情報収集から始めたいという方向けにWeb接客ツールに関する記事をまとめています。以下のリンクからご確認ください。
・「Web接客ツール」関連記事一覧
※「資料掲載企業アカウント」の会員情報では「通販通信ECMO会員」としてログイン出来ません。
資料DLランキング
-
1
【EC事業者様向け】ECを最短で軌道に乗せる最新のソリューションとは?
-
2
2024年プライムデー速報
-
3
越境ECウェブインバウンド白書2024
-
4
EC売り上げを最大化するマルチチャネル商品戦略
-
5
ECでの商品購入に直結するデジタル広告の実態調査
ニュースランキング
-
1
年末年始、4割が帰省・旅行を中止に…電子マネーでお年玉送金も
-
2
アマゾン、2020年~23年に静岡県へ総額55億円超を投資
-
3
カネトシ、ポン酢しょうゆの原材料で不適切な表示…農水省が是正指示
-
4
【11月23日9時更新:物流配送状況】日本郵便/ヤマト運輸/佐川急便/西濃運輸/福山通運
-
5
指定薬物の3物質を「麻薬」に指定、12月20日施行