EC・通販、ネットショップを支援するメディア

通販通信ECMOニュース・記事コラム【倉庫内業務の効率化やコスト削減を実現】WMSについて徹底解説

2024.01.03 コラム

【倉庫内業務の効率化やコスト削減を実現】WMSについて徹底解説

WMSとは、倉庫管理システムのことで、倉庫内業務の効率化やコスト削減に役立ちます。本記事では、WMSの概要から、メリット・デメリット、選定の際のポイントについて解説していきます。記事の後半では、WMSの導入手順についても解説しているため、WMSの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
販売戦略に欠かせない物流管理システム、クラウドWMS「ロジザードZERO」
「ロジザードZERO」は自社開発のクラウド倉庫管理システム(WMS)です。 顧客に寄り添い1社1社丁寧に導入支援を行う「サービス会社」としての姿勢が評価され、既存ユーザー及び業界周辺企業による紹介・口コミを中心に実績を伸ばしてきました。, BtoC物流からBtoB物流まで幅広い業態・商材を管理できる柔軟性があり、周辺システムとの豊富な連携実績、導入まで最短1か月のスピード感、365日電話対応の....

WMS(倉庫管理システム)とは

WMSとは、「Warehouse Management System」の略で、直訳すると「倉庫管理システム」です。WMSは、倉庫内の商品の入出荷、在庫管理、棚卸し、ロケーション管理など、倉庫運営に関わる多岐にわたる業務を一元的に管理するシステムです。具体的に、商品の保管場所の最適化や、ピッキング作業の効率化などを実現します。これにより、物流業務の効率化とコスト削減が実現可能となります。

WMSの主な利用業界

WMSは、物流業界だけでなく、製造業や小売業など、様々な業界で利用されています。その理由は、WMSが提供する効率的な在庫管理と、正確な情報管理が、これらの業界での業務改善に直結するからです。例えば、製造業では、生産ラインで必要な部品の在庫を正確に把握し、適時補充が求められます。WMSを導入により、部品の在庫状況をリアルタイムで把握し、適切なタイミングでの補充を可能にします。これにより、生産停止を防止でき、生産効率の向上に繋がります。以上のように、WMSは様々な業界でその価値を発揮します。そのため、業務効率化やコスト削減を目指す企業にとって、WMSの導入は避けて通れない選択となっています。

WMSが持つ主要な機能

WMSは様々な機能を持っています。具体的なWMSの主要機能は、以下のとおりです。
・入出荷管理
・在庫管理
・棚卸管理
・ロケーション管理
・請求管理
・帳票
・ラベル発行
以下、上記6つの機能について、それぞれの役割と利点を解説します。

入出荷管理

WMSの最も基本的な機能の一つが入出荷管理です。これは、商品の入荷と出荷の全過程を管理する機能で、商品の受け取りから出荷までの流れをスムーズにします。商品の受け取り、検品、保管、ピッキング、梱包、出荷の各ステップを一元管理します。これにより、作業の効率化とミスの削減に繋がります。

在庫管理

在庫管理は、倉庫内の商品の在庫状況をリアルタイムで把握する機能です。これにより、在庫の過剰や不足を防ぎ、適切な在庫量の維持が可能となります。商品の入荷と出荷の際に在庫情報を自動更新し、在庫の見える化を実現します。

棚卸管理

棚卸管理は、倉庫内の商品の数量や位置を確認し、在庫情報と照合する機能です。これにより、在庫の正確性を保てます。具体的には、定期的な棚卸作業をサポートし、在庫の差異を早期に発見、対応が可能となります。

ロケーション管理

ロケーション管理は、商品の保管場所を最適化する機能です。これにより、ピッキング作業の効率化と商品の保管状況の改善が可能となります。具体的には、商品の特性や需要予測に基づいて保管場所を決定し、商品の移動距離を最小化します。

請求管理

出荷作業に関連する請求業務を管理する機能です。これにより、請求作業の効率化と請求ミスの削減が可能となります。具体的には、出荷データを基に自動的に請求書を作成し、請求漏れや二重請求を防ぎます。

帳票・ラベル発行

出荷作業に必要な帳票やラベルを自動的に発行する機能です。これにより、作業の効率化とミスの削減が可能となります。具体的には、出荷指示に基づいてピッキングリストや配送ラベルを自動的に発行し、作業者の手間を減らします。

他の管理システムとの違い

本項目では、WMSが他の管理システムとどのように異なるのかを解説します。

基幹システムとの違い

WMSと基幹システムの大きな違いは、その対象範囲です。基幹システムは企業全体の業務を統合的に管理するシステムで、販売、製造、会計など多岐にわたる業務をカバーします。一方、WMSは倉庫内の業務に特化しており、在庫管理や出荷管理など、物流業務の効率化を目指します。例えば、基幹システムでは在庫の数量管理は可能ですが、具体的な商品の位置情報までの管理は難しい場合が多いです。しかし、WMSでは商品の位置情報まで詳細に管理できます。

在庫管理システムとの違い

在庫管理システムは、その名の通り在庫の管理に特化したシステムです。一方、WMSは在庫管理だけでなく、入出荷管理や棚卸管理など、倉庫内の業務全体を管理するシステムです。例えば、在庫管理システムでは商品の在庫数の管理が主な目的ですが、WMSでは商品の在庫数だけでなく、商品の保管場所や出荷スケジュールまで一元的に管理します。

配送管理システム(TMS)との違い

配送管理システム(TMS)は、配送ルートの最適化や輸送コストの削減を目指すシステムです。一方、WMSは倉庫内の業務を効率化を目指します。例えば、TMSでは配送ルートの最適化を行いますが、商品が倉庫から出荷されるまでのプロセスは管理しません。しかし、WMSでは商品の入荷から出荷までの全過程の管理が可能です。

WMS導入のメリット

本項目では、WMS導入するメリットである、「効率的な在庫管理」、「正確な情報管理」、「コスト削減」の3つを解説します。

1.効率的な在庫管理

WMS導入の最大のメリットは、効率的な在庫管理が可能になる点です。WMSは商品の保管場所や数量をリアルタイムで把握でき、これにより在庫の過剰や不足を防げます。WMS導入すると、在庫の見える化が進み、在庫の過剰保有が大きく減少します。一方で、WMSを導入しないままでいると、在庫の過剰保有によるコスト増がずっと続いてしまう可能性が非常に高いです。

2.正確な情報管理

WMS導入により、正確な情報管理が可能になります。商品の入出荷情報や在庫情報の一元管理によって、情報の齟齬やミスを大幅に減らせます。反対に、WMSを導入していないままでいると、情報の齟齬による出荷ミスが頻発し、顧客満足度の低下を招く恐れがあります。

3.コスト削減

WMS導入は、中長期的に見るとコストの削減にも繋がります。在庫の適正化や業務効率化により、在庫コストや人件費の削減が期待できます。一方、WMSを導入していない場合、在庫の過剰保有や業務の非効率性からコストが増大し続けていく可能性があります。

WMS導入のデメリット

本項目では、WMS導入に伴うデメリットについて解説します。

1.導入初期のコストが高い

WMS導入のデメリットの一つとして、導入初期のコストが高いといった問題があります。初期コストには、システムの購入費用や設定・カスタマイズ費用、そして導入に伴う業務の一時的な停止による損失などが含まれます。例えば、導入直後、初年度の経費がかさむケースは往々にしてあるでしょう。しかし、これは短期的な視点で見た場合の話であり、長期的に見れば、効率化によるコスト削減効果が期待できます。そのため、導入初期のコストが高いというデメリットを克服するためには、導入計画を立てる際に長期的な視点を持つ必要があります。

2.スタッフの研修や教育が必要

WMS導入には、スタッフの研修や教育が必須です。そして、新しいシステムの操作方法を学ぶためには、時間とコストがかかります。例えば、WMS導入後、スタッフの研修により業務時間が一時的に増加するでしょう。しかし、これは短期的な問題であり、先ほど同様、研修を効率的に行うための計画の作成により、研修期間中の業務効率低下を最小限に抑えられます。

WMS導入の選定ポイント

本項目では、WMSを導入する際にチェックすべきポイントについて解説します。

自社の業務フローに合った機能があるか

WMSを選定する際の最も重要なポイントは、自社の業務フローに合った機能があるかどうかです。例えば、特定の商品のロット管理が必要な企業があるとします。しかし、すべてのWMSがロット管理機能を持っているわけではありません。このように、自社の業務フローに合った機能がなければ、WMSの導入は効果を発揮しません。そのため、導入前には必ず自社の業務フローを詳細に分析し、必要な機能を明確に洗い出す必要があります。

サポート体制やアフターサービスの充実度

WMSの導入は一度きりのイベントではなく、むしろその後の運用の方が重要です。そのため、サポート体制やアフターサービスの充実度も重要な選定ポイントとなります。具体的には、システムトラブルが発生した際の対応速度や、システムアップデートの頻度などが評価ポイントとなります。定期的な研修や、ユーザーコミュニティの提供、ユーザーのスキルアップを支援するサービスを提供しているか否かもチェックする必要があります。これらのサービスが充実しているWMSの選定により、導入後の運用がスムーズに進む可能性が高まります。

WMS導入の手順

最後に、WMS導入の具体的な手順について解説します。WMS導入手順は、以下の3ステップです。
ステップ1:ニーズ分析と要件定義
ステップ2:システム選定と契約
ステップ3:システム導入とスタッフ教育

ステップ1:ニーズ分析と要件定義

WMS導入の最初のステップは、自社のニーズを明確にし、それに基づいた要件の定義です。具体的には、現状の業務フローを詳細に分析し、どの部分に問題があるのか、どのような機能が必要なのかを明確にします。このステップが不十分だと、後のステップで適切なシステムの選定が難しくなります。

ステップ2:システム選定と契約

次に、定義した要件に基づいて最適なWMSを選定し、契約します。この際、システムの機能だけでなく、サポート体制やアフターサービスの充実度も考慮しましょう。また、契約時には導入コストやランニングコストもしっかりと確認しましょう。

ステップ3:システム導入とスタッフ教育

最後に、選定したWMSを導入し、スタッフに対する教育を行います。システムの導入だけでなく、スタッフがそのシステムを適切に使用できるようになるのが、WMS導入の成功にとって非常に重要です。そのため、十分な時間とリソースを確保して、スタッフ教育に取り組む必要があります。これらの手順によって、WMSの導入はスムーズに進み、業務効率の向上やコスト削減などのメリットを最大限に引き出せるようになります。WMS導入は一度きりのイベントではなく、その後の運用と改善が重要です。導入後も定期的にシステムの評価と改善を行い、常に最適な状態を保つよう努めましょう。

まとめ

本記事ではWMSについて解説しました。WMSの導入によって、在庫管理の効率化やコスト削減といったメリットが得られます。効率的に倉庫管理したいと考えている方は、ぜひWMSの導入を検討してみてください。
販売戦略に欠かせない物流管理システム、クラウドWMS「ロジザードZERO」
「ロジザードZERO」は自社開発のクラウド倉庫管理システム(WMS)です。 顧客に寄り添い1社1社丁寧に導入支援を行う「サービス会社」としての姿勢が評価され、既存ユーザー及び業界周辺企業による紹介・口コミを中心に実績を伸ばしてきました。, BtoC物流からBtoB物流まで幅広い業態・商材を管理できる柔軟性があり、周辺システムとの豊富な連携実績、導入まで最短1か月のスピード感、365日電話対応の....

※「資料掲載企業アカウント」の会員情報では「通販通信ECMO会員」としてログイン出来ません。

ログイン/会員登録

通販通信ECMO(エクモ)会員
ログイン

パスワードをお忘れの方へ

資料掲載企業ログイン

パスワードをお忘れの方へ

ダウンロードするにはログインが必要です。

旧「通販通信」サイトの会員情報では通販通信ECMO(エクモ)会員としてログインできません

パスワードをお忘れの方へ
会員登録されてない方 通販通信ECMO(エクモ)会員
(無料登録)

「資料掲載企業アカウント」では個別資料のダウンロードはできません
上記(無料登録)をクリックして登録してください。

※旧「ECマッチング」サイトの「ECマッチング会員(ECサイト運営者)の会員情報は、そのまま通販通信ECMO(エクモ)会員としてご利用いただけます。

イベント・セミナー予約するにはログインが必要です。

旧「通販通信」サイトの会員情報では通販通信ECMO(エクモ)会員としてログインできません

パスワードをお忘れの方へ
会員登録されてない方 通販通信ECMO(エクモ)会員
(無料登録)

「資料掲載企業アカウント」ではイベント・セミナー予約はできません。上記(無料登録)をクリックして登録して下さい。
※旧「ECマッチング」サイトの「ECマッチング会員(ECサイト運営者)の会員情報は、そのまま通販通信ECMO(エクモ)会員としてご利用いただけます。

記事の続きを読むにはログインが必要です。

旧「通販通信」サイトの会員情報では通販通信ECMO(エクモ)会員としてログインできません

パスワードをお忘れの方へ
会員登録されてない方 通販通信ECMO(エクモ)会員
(無料登録)

「資料掲載企業アカウント」では記事の全文閲覧はできません。上記(無料登録)をクリックして登録して下さい。
※旧「ECマッチング」サイトの「ECマッチング会員(ECサイト運営者)の会員情報は、そのまま通販通信ECMO(エクモ)会員としてご利用いただけます。