KDDIコマースフォワードは18日、総合ECモール「Wowma!(ワウマ!)」18年中に優れた実績を打ち立てた出店者を表彰する「ベストショップアワード2018」を都内で開催した。(株)西松屋チェーンが2年連続で総合グランプリに輝いた。
アイリスプラザ、Joshin、味源、オシャレウォーカーなどトップ5に
18日に発表された総合賞のトップ5は下記の通り。
1位:西松屋チェーン
2位:アイリスプラザ
3位:Joshin web 家電・PC・ホビー専門店
4位:美味しさは元気の源 自然の館
5位:Osarewalker
総合1位となった西松屋チェーンは、18年中の取り組みとしては「Wowma!の担当者と一生懸命話し合い、どうやって売り上げを伸ばしていくか模索した。お客さまの立場になり、愚直に買いやすさを追求したことが成果につながり、評価されたのだと思う」とコメントしている。
KDDIコマースフォワードの八津川博史社長(左)と西松屋チェーンの担当者(中央2人)
西松屋では、企業ページからリンクするECサイトをWowma!の店舗にしている。「Wowma!で買い物してくれるお客さまは、『西松屋』を指名して買いに来てくださるお客さまが多いと思う。傾向としては、他モールと比べると衣料品が良く売れる」のだそうだ。今後の取り組みとしては「PB商品の拡充を強化していく」としている。
入選各社の共通項は「モール内企画への積極参加」?
アイリスオーヤマの子会社でEC事業を担当する(株)アイリスプラザは総合2位に入賞した。アイリスプラザはグループ内でも「成長株」という立ち位置だとし、Wowma!での拡販に取り組んだ。18年は、アイリスオーヤマの設立60周年記念キャンペーン企画とあわせてWowma!内の企画に積極参加した。「なるほど家電」を中心に販売が伸長したという。アイリスプラザの担当者は「Wowma!はKDDIならではのコンテンツを打ち出せることが大きな強み。今後も、様々なセール周りの企画などを用意して欲しい」とコメントした。
総合4位となった「美味しさは元気の源 自然の館」を運営する(有)味源は、積極的にWowma!のキャンペーン企画などに参加し、ユーザーが企画に乗りやすいような商品開発に勤しんだという。今後については「スマートフォンからの購入ユーザーが多いという特性があるので、よりスマホファーストなページ作りを推進していきたい」と意気込む。
総合5位のOsharewalkerを運営する(株)mightyは、「Wowma!のキャンペーン企画には必ず参加するようにした」と話している。今後は「メリハリをきかせた在庫管理を研究しながら、価格を抑えつつ商品を強化し、お客さまにとっての価値を最大化していきたい」とした。
総合賞の上位を受賞した各店舗の声を聞くと、Wowma!のアワード上位入選のカギは「モール内企画への積極参加」にありそうだ。また、各店舗からは「Wowma!は他モールと比べると、30~40代のお客さまがおおいなど客層が比較的若い印象がある」との声が多くあがった。さらに、母体が携帯キャリアということもあり「スマホでの買いやすさ」を意識している店舗も少なくなかった。Wowma!で大きな成長を遂げるための攻略法は「モール内企画」「30~40代ターゲット」「スマホ最適化」にあると言えそうだ。
表彰式の様子
八津川社長、来期の戦略は「短い時間で伝えきれないほど沢山ある」
表彰式の冒頭であいさつに立った八津川博史社長は「短い時間では伝えきれないくらいの戦略を用意している」と話し、出店者に来年度の期待を高めた。メディア向けには19年中の戦略は現時点で公表されていないが、出店者向けには楽天(株)との提携の内容についても19日にアナウンスされるとみられる。
表彰式に参加していたWowma!の有力店舗からは、「(楽天との提携で)物流費の高騰が止まらない中、物流での提携の取り組みは効率化やコストダウンにつながることを期待している」との声も上がっている。Wowma!はどんな戦略を打ち出してくるか。19年の動向に注目したい。
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