楽天グループ(株)が運営するフリマアプリの楽天「ラクマ」は9日、直近1年間で「レディースファッション」カテゴリのアイテムを購入した10代~20代の男性ユーザーを対象に実施した意識調査の結果を発表した。レディースアイテムを購入する若年層の男性比率が4年で約2.2倍に伸長しているという。
男性ユーザーの「レディースファッション」の商品購入が年々拡大
「ラクマ」によると、10代~20代の「レディースファッション」カテゴリの購入取り引きで、男性ユーザーの比率が年々拡大。2017年11月と21年11月の単月で比較したところ、3.9%から8.5%へ、4年で約2.2倍となり、4.6ポイント上昇していた。そこで、実態を知ろうと11月17日~24日、全国の780人にアンケートを試みた。
それによると、初めて「レディースファッション」のアイテムを購入した場所」(単一回答)は、「ブランドの店頭」(30.4%)が最多。次いで「通販サイト」(20.3%)、「フリマアプリ」(19.0%)、「古着屋」(18.8%)、「セレクトショップ」(11.2%)という結果だった。
レディースアイテムを着る理由は「デザインが好き」「シルエットが好き」など
着る理由(複数回答)は、「デザインが好き」(53.3%)が最も多く、「シルエットが好き」(34.7%)、「(メンズアイテムに比べて)より綺麗に見える」(27.4%)、「サイズ感がフィットする」(25.4%)、「カラーバリエーションが多い」(12.9%)、「素材感が好き」(12.1%)と続いた。
メンズアイテムにはないデザインやシルエット、カラーに魅力を感じている人が多いことが分かった。また、「その他」に含まれるフリー回答では、「レディース物のほうがトレンドが早く入って来る」「メンズ物より安い」という声もあり、レディースアイテムは、流行に敏感な人や、コストコンシャスな男性にも支持されていることが分かった。
「メンズ・レディースのカテゴリにとらわれず、「ファッションは、自分らしく自由に楽しみたい」という人は、「思う」(84.2%)、「やや思う」(11.5%)と、計95.7%。「美意識」については、「高い」(24.6%)、「やや高い」(46.5%)と、計71.2%に上った。
美意識で「高い」「やや高い」と答えた555人の理由は、「好きな音楽・アーティストの影響」(42.2%)が最多で、「家族や友人の影響」(34.2%)、「SNSなどで自分の姿が人に見られる機会が多い」(32.8%)という結果だった。「自分を高めたい、綺麗でいたい」(2.5%)、「美容を重視する仕事柄」(1.4%)、「ファッション・ブランドが好き」(1.4%)という回答もあった。
「コロナ禍で美意識が高まった」が58.5%に
また、コロナ禍で美意識が高まったという人は、「高まった」(25.5%)、「やや高まった」(32.9%)と、計58.5%。「心身の健康をより重視するようになった」(58.5%)、「コロナ禍が終わったときに、より自信を持ちたいから」(40.8%)などが主な理由だった。
また、好きな服を着こなすために自分磨きをしている人は73.3%に上り、「脱毛やスキンケア」が38.8%で最多。「ヘアケア」(34.6%)、「運動」(33.6%)、「食事に気を配る」(26.5%)、「内面磨き(読書など)」(17.9%)などが続いた。
「ラクマ」によると、ファッションの選択肢として特に売れているレディースアイテムは帽子やコート、バッグなどの小物。全身のコーディネートをレディースファッションでまとめるのではなく、ポイント使いでデザインのいい物をとり入れている人が多いという。
この続きは、通販通信ECMO会員の方のみお読みいただけます。(登録無料)
※「資料掲載企業アカウント」の会員情報では「通販通信ECMO会員」としてログイン出来ません。