アスクル(株)が20日発表した『コロナ禍における職場の年末年始に関する調査』のまとめによると、リアル接触を減らしている行動が反映され、企業の「挨拶回り」は減少。一方で、「忘年会」の実施は昨年比2倍に。休みは12/30~1/3に集中し、分散取得は少なかった。
質問:あなたの職場では忘年会を実施した、または実施する予定ですか?
年末年始の平均休業日数は7.1日
コロナ禍が続き、「withコロナ」の日常が浸透しつつある中、ASKUL事業リサーチ専門チームが11月30日~12月6日、BtoBサービス「ASKUL」に登録している25を超える業種の1822事業所を対象に、年末年始のさまざまな変化について聴取した。
それによると、年末年始休みは調査期間(12/25~1/10)の平均休業日数は7.1日。最も多かったのは6日間(20.7%)、続いて7日間(18.%)だった。12/30(水)~1/3(日)に集中し、1/5(水)に稼働する企業も半数程度。分散取得は少数に留まっていた。業種別では、「飲食業」が特に少ない傾向で、平均日数で5.07日、「介護・福祉」も同様の5.09日。一方で、最も平均日数が高かったのは「教育業」で、8.69日だった。
忘年会を開催する職場は34.5%、昨年比で2倍に
休みに際して、コロナ禍前(19年)と変わった点では、「職場で例年行われていた社内イベントなどがなくなった(なくなる)」(35.8%)。「会食について自粛や3蜜回避、少人数実施などが注意喚起されている」(24.6%)などが挙がっていた。
忘年会に関しては、20年は56.5%の職場で中止していたが、今年は34.5%に減少。実施自体は、規模縮小なども合わせて91%から17.5%と、昨年の2倍近くになっていた。業種別では、全体と比較して「実施中止」が10pt以上高いのは「設備工事」と「製造業」の2業種。一方で、「例年通りの実施」で「士業・コンサル・専門サービスなど」が同10pt以上高かった。
年賀状・グリーティングカードの送付は減少
勤め先での年賀状やグリーティングカードを取引先などに出す予定は、「例年通り」が20年は69.2%だったが、今年は60.2%へ減少。「増加」はほぼ変化なしで、反対に「無くす予定」(20.4%→25.2%)や「減らす予定」(8.6%→12.3%)が増えていた。業種別では、全体と比較して「例年通り」が10pt以上高いのは「土木・建設・建設資材」「介護・福祉」。「無くす予定」が全体と比較して10pt以上高いのは「IT・情報・通信サービス」「教育」だった。
年末年始の挨拶回りの予定は、昨年とほぼ変化はなく、「減らす予定(減らしている)」が34.7%、「中止する予定(中止した)」が35.1%と、合わせて69.7%となり、依然としてビジネスにおけるリアルな接触を減らしている傾向がみられた。
質問:あなたの職場では、取引先などにお歳暮を贈る予定ですか?
お歳暮の送付が大幅減
業種別では、全体と比較して「例年通り」が10pt以上高いのは「不動産業」で、5pt以上高いのは「土木・建設・建設資材」「士業・コンサル・専門サービスなど」。「中止(予定)」が10pt以上高いのは「サービス」「医療機関・薬局」「介護・福祉」だった。
お歳暮の送付は、「全面的に中止」が37.4%、また「減らす予定」が35.7%と、合わせて73.1%となり、コロナ禍前の19年と比較して大きく減少した。業種別では、全体と比較して「例年通り」が10pt以上高いのは「土木・建設・建設資材」「設備工事」「不動産業」「医療機関・薬局」。「中止」が10pt以上高いのは「サービス業」「IT・情報・通信サービス」「出版・印刷・写真・デザイン」「教育」「介護・福祉」だった。
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