2022.03.03 コラム
物流とロジスティクスの違い、説明できますか?目的や機能、倉庫管理システムおすすめ4選付
国の経済活動から私たちの日々の暮らしまで支えている物流。物流とはかんたんに、物が消費者のもとに届けられる一連の流れのことを指します。物流は一言とってもさまざまな工程によって構成されているため、今回は物流の目的や機能について深堀し、倉庫管理ツールについても紹介していきます。
物流とは?
物流という言葉を聞くと、物が運ばれる工程のことをイメージする方も少なくありません。
物を運ぶ作業のことは一般的に輸送や配送と呼びますが、たしかにこの輸送作業も物流の機能の一つに挙げられます。
では、物流は一体なにを指しているのでしょうか。物流とは、生産された商品が消費者に届けられるまでの一連の流れのことです。一連の流れという点がポイントで、物流の過程には、商品の輸送以外にも商品の保管や梱包など、実際には輸送とは関係のない項目が含まれます。つまり、物が届けられるまでの必要な工程を担っているということです。
たとえば、インターネットで購入した商品は、以下のような工程を経て注文者に届けられます。
・受注
・在庫確認
・ピッキンング、仕分け
・包装、梱包
・輸送、配送
これらすべてが物流の業務に当てはまります。
物流の目的
物流の主な役割を知ったところで、物流の目的も気になるところです。
商品の生産から消費までのプロセスには、「時間的隔たり」と「空間的隔たり」が生じます。
物流は、この目に見えない時間と空間のギャップを埋めることに目的があります。
かつては、商品をできるだけ速く届けて空間的な距離を解消することが重要とされていました。しかし現在は、それに加えていかに効率良く、時期に合わせた商品を届けることが求められています。つまりは、無駄なコストを発生させないことが物流における大切なポイントとなっています。
物流には、商品の保管費や運送に関わるトラックの手配など、多くのコストが必要になります。
そのため、物流を行う企業は、これらの一部の作業を業務委託することや、倉庫管理システムを利用することで効率性を高めています。
物流の機能
つぎに、物流が担っているそれぞれの工程について見ていきます。
物流には、主に6つの機能が存在します。
▽輸送・配送
輸送・配送は、物を物理的に移動させ、生産者から消費者まで商品を届けるための機能です。
海外から国内の倉庫までの長距離移動を輸送と呼び、倉庫から消費者までの短距離移動のことを配送と呼びます。
商品を運ぶには、船、飛行機、鉄道、トラックなどさまざまパターンがありますが、商品、納期、コストに合った最適な手段で届けられます。
物流のなかでも、もっとも多くのコストがかかる工程が輸送・配送です。全体の約6割を占めると言われています。
▽保管
保管とは、商品を一定期間倉庫や物流センターで保管する機能のことです。
この工程では、商品の品質を維持するだけでなく、注文に応じてタイムリーに商品を届けるために、あらかじめ一定数の商品を蓄えておくことも重要です。
▽荷役
荷役という言葉は、なかなか聞きなれないかもしれませんが、船や飛行機、トラックなどの運送手段に荷物を積み込む、または荷下ろしする機能のことです。
そのなかでも、荷揃え、積み付け、運搬、棚入れ、仕分け、集荷に分けることができます。
最近では、荷役にかかるコスト削減のために、パレットやコンテナを活用するケースが増えています。
▽梱包・包装
商品を衝撃や汚れから守り、品質を維持したまま届けるには、梱包・包装作業も欠かせません。
包装には、商品を個別に包装する「個装」、商品ごとに合わせた容器に入れる「内装」、段ボール詰めを行う「外装」に分かれます。
また、多くの場合には、段ボールに入れたうえで輸送されますが、プラスチック容器に入れて輸送される場合もあります。
▽流通加工
流通加工は、倉庫で商品を加工するための機能です。
たとえば、商品に値札やラベルを貼る作業や、パック詰め、ギフトの詰め合わせなどを準備する作業に当たります。
▽情報システム
情報システムは、倉庫内の業務効率化を図る機能です。
原材料や部品などの在庫管理から、受注から配送までの物の動きをデータで管理しています。
近年は、大量の物を取り扱ううえで、これらの管理にWMSと呼ばれる倉庫管理システムが欠かせない存在となっています。
ロジスティクスとの違い
物流は英語で「Logistics」と表記されるように、物流=ロジスティクスと思われがちです。
しかし、両者の意味はお互いに少し異なります。
物流が物を物理的に届けるための一連の流れに対し、ロジスティクスは、生産から配送までのプロセスを一元管理することです。
ロジティクスは、物流の一部の機能であり、経営的な側面から業務効率化やコスト削減を行うために使われます。
倉庫管理システム(WMS)おすすめ4選
WMSとは、「Warehouse Management System」の略称で、倉庫管理を行うシステムのことです。
物流では、倉庫内の一連の作業を効率化するためのWMSが欠かせません。
ここからは、物流管理システムおすすめ4選を紹介していきます。
◆ロジザードZERO
提供会社:ロジザード株式会社
料金プラン:要問い合わせ
初期費用:要問い合わせ
BtoB対応かつEC向けに多彩の商材に対応。
標準機能の充実性に加え、周辺システムとの連携実績が豊富。
▽ロジザードの関連資料一覧はコチラ!
◆OnesLOGI WMS Cloud
提供会社:日立物流ソフトウェア株式会社
料金プラン:月額5万円〜
初期費用:20万円〜
日立物流グループが培ってきた物流現場でのノウハウが集結された倉庫管理システム。
在庫や作業の可視化機能、多言語設定や誤出荷防止など、高機能が搭載。
◆クラウドWMS倉庫革命
提供会社:ヤマトシステム開発株式会社
料金プラン:月額5万円〜
初期費用:30万円〜
庫内システムの整理を行い属人化を解消。
在庫管理に必要な最低限な機能のみが表示されるため、感覚的に操作ができる。
◆ZIZAIA WMS
提供会社:株式会社インフォセンス
料金プラン:要問い合わせ
初期費用:要問い合わせ
可変型の機能により、最小限のコストで業種・業態に合わせたカスタマイズができる。
音声端末をリアルタイムに連携でき、ハンズフリーでの作業が実現可。
WMSを利用して効率的な物流を実現
今回は、物流の目的や機能、また倉庫管理システムについて紹介しました。
物流は、輸送費や保管費、それに伴う人件費など、多くのコストが発生します。
そのため、早い段階で倉庫管理システムを導入し、業務効率化や最適化を行うなどの工夫が必要です。
現在では、多くのWMSが開発されているため、自社に合ったシステムを見つけることは難しくありません。物流の正しい知識を身に付け、効率的な物流を目指していきましょう。"
物流に関する資料
「通販通信ECMO」では、物流に関するダウンロード可能な資料を掲載しています。
物流についてさらに知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
▽「物流」関連資料一覧
物流に関する記事
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