MMD研究所がこのほど発表したドコモ、au、ソフトバンク、楽天、イオン、PayPayの6サービス経済圏のサービス利用に関する調査」によると、メイン利用の経済圏ユーザーが利用している決済サービスは、大手3キャリアとPayPay経済圏はQRコード決済、イオン経済圏はスマホ非接触決済で、それぞれ「経済圏内のサービス」がトップになっていることが分かった。
同一圏内の携帯キャリア利用がトップに
「経済圏」とは、docomo、au、SoftBank(Yahoo!)、楽天など1つの会社が運営しているサービス群(ECサイト、通信会社、決済サービス、金融サービス、エンタメ系サービスなど)を指す。これらの経済圏では、共通するポイント、アカウントを利用することで利便性が高く、よりお得にサービスを利用できる。調査は4月15日~19日。予備調査で18歳~69歳の男女2万5000人、本調査で6つの経済圏のメイン利用者2988人を対象とした。
それによると、2万5000人のうち、91.6%がスマートフォンを持っていた。契約している通信会社は、4キャリアは「docomo(29.0%)」「au(17.4%)」「SoftBank(11.1%)」「Rakuten UN-LIMIT (8.4%)」となり、オンライン専用プランの「ahamo(4.5%)」「povo(2.8%)」「LINEMO(1.1%)」を合わせると4キャリアのシェアは74.3%。そこにキャリアサブブランドの「Y!mobile(8.7%)」「UQ mobile(5.6%)」を合わせると88.7%、「MVNO」は9.8%となった。
予備調査で聴取した、回答者が最も意識している経済圏別に見ると、ドコモ経済圏とイオン経済圏は「docomo」、au経済圏は「au」、ソフトバンク経済圏とPayPay経済圏は「SoftBank」、楽天経済圏は「Rakuten UN-LIMIT」がそれぞれトップとなった(ソフトバンク経済圏にはYahoo!が入り、PayPay経済圏とは別扱い)。
利用ポイントは「楽天ポイント・dポイント・Tポイントの順に
最も利用している「ポイント」は、「楽天ポイント」(34.6%)が最多で、「dポイント」(13.4%)、「Tポイント」(10.3%)。ドコモ経済圏は「dポイント」、au経済圏は「Pontaポイント」、ソフトバンク経済圏は「Tポイント」、楽天経済圏は「楽天ポイント」、イオン経済圏は「WAON POINT」、PayPay経済圏は「PayPayポイント」がそれぞれトップだった。
利用しているQRコード決済(複数回答)は、「PayPay」が41.7%と最も多く、次に「d払い」「楽天ペイ」が19.1%、「au PAY」が14.0%。ドコモ経済圏は「d払い」、au経済圏は「au PAY」、ソフトバンク経済圏と楽天経済圏、イオン経済圏、PayPay経済圏は「PayPay」がトップだった。
スマホ非接触決済(同)は「モバイルSuica」が10.1%と最多で、「iD」が7.7%、「楽天Edy」が5.5%。ドコモ経済圏は「iD」、au経済圏とソフトバンク経済圏、楽天経済圏、PayPay経済圏は「モバイルSuica」、イオン経済圏は「モバイルWAON」がそれぞれトップとなった。
利用クレカは楽天カード・イオンカード・PayPayカードの順に
2万5000人が利用しているクレジットカード(同)は、「楽天カード」が41.4%と最多で、次に「イオンカード」が15.6%、「PayPayカード」が12.8%となった。ドコモ経済圏は「dカード GOLD」、au経済圏は「au PAY カード」、ソフトバンク経済圏とPayPay経済圏は「PayPayカード」、楽天経済圏は「楽天カード」、イオン経済圏は「イオンカード」がそれぞれトップだった。
利用している総合ECサイト(同)は、「楽天市場」が59.3%と最も多く、次に「Amazon」が53.4%、「Yahoo!ショッピング」が31.9%。ドコモ経済圏とau経済圏、イオン経済圏は「Amazon」、ソフトバンク経済圏とPayPay経済圏は「Yahoo!ショッピング」、楽天経済圏は「楽天市場」という結果だった。
6つの経済圏のメイン利用者2988人を抽出して聞いた、最初に利用したサービスは、ドコモ経済圏とソフトバンク経済圏は「ポイント(ポイントカード作成)」、au経済圏は「通信会社」、楽天経済圏は「買い物する場所」、イオン経済圏は「非接触決済」、PayPay経済圏は「QRコード決済」となっていた。
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