2023.04.08 コラム
PPC広告とは?リスティング広告との違い・やり方も解説
PPC広告はWeb広告の中でも様々な業種や企業で活用されています。しかし、PPC広告についてどのような効果を得られるのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?今回はPPC広告について、リスティング広告との違いややり方などを解説します。
PPC(ペイ・パー・クリック)広告とは?
PPC広告とは「Pay Per Click」を省略した言葉で、クリック1回ごとに費用が課金される広告のことです。
クリックごとに課金されるため、広告が表示されただけでは費用が発生しないことが特徴です。具体的には以下のようなクリックごとに料金が発生する広告が挙げられます。
・リスティング広告:検索キーワードに合わせて検索結果上に表示される広告
・ディスプレイ広告:Webサイトに設けられた広告枠に表示される画像・動画広告
・SNS広告:TwitterやInstagramなどのSNS上に表示できる広告
PPC広告はアカウント作成・設定などにも費用がかからず、新聞やテレビなどのマスメディア広告と比べて低予算で始められることも特徴です。
PPC広告は認知度向上やブランディング目的でも活用できますが、主には商品販売を目的に運用されるケースが多いです。広告をクリックするユーザーは商品・サービスに対する関心が強く、適切な訴求をすることですぐに購入・利用につながる可能性が高くなります。
リスティング広告はPPC広告の一種
PPC広告はクリックごとに費用が発生する広告の総称であるのに対し、リスティング広告はその内の1つです。
リスティング広告は検索エンジン上に表示されるテキスト広告のことで、ユーザーの検索キーワードに合わせて関連する広告が表示されます。
ユーザーが興味のあるキーワードに対して広告を表示できるため、広告に対して興味・関心を惹きつけやすく商品・サービス購入に繋げやすいのが特徴です。
リスティング広告はクリックごとに広告費が発生するため、PPC広告の一種です。PPC広告にはリスティング広告以外にも、先述の通りディスプレイ広告やSNS広告などが存在します。
PPC広告のメリット
PPC広告のメリットは、大きく3点です。
・リアルタイムで修正が可能
・効果測定ができる
・低予算から始められる
◎リアルタイムで修正が可能
1点目は、リアルタイムで修正が可能である点です。
アカウントの管理画面より運用中の広告設定を随時変えられるため、検証→改善のサイクルを高速化し、効率的に広告成果を創出できます。
例として、リスティング広告のクリック率が悪く表示される広告文を修正したい場合、アカウントの管理画面より広告文を修正しすぐに反映させられます。
他にも成果が思わしくない広告に関しては、広告出稿を停止することも可能です。
広告設定を随時変更できることで、広告をすぐ改善でき成果を創出しやすい点が大きなメリットです。
◎効果測定ができる
2点目は、効果測定ができる点です。
多くのPPC広告では広告が表示された回数や実際にクリックされた回数、広告で商品購入につながった回数・割合などを集計できる機能が備わっています。
これらの数値をもとに効果測定ができるため、悪かった数値を改善するなど広告のクオリティを向上させやすいのがメリットです。
広告のクオリティが向上すれば、商品購入や問い合わせの数も向上するなどの成果にもつながります。
PPC広告では、これら効果測定に役立つ指標を自動集計してくれるため、広告運用の手間を軽減しやすい点も大きなメリットです。
◎低予算から始められる
3点目は、費用対効果が高いことです。
PPC広告はクリックされた時にはじめて費用が発生する広告です。広告に興味のあるユーザーだけに情報を届けられるため、無駄な費用が発生しにくく商品購入に繋がりやすいユーザーに効率的にアプローチできます。
また、広告運用を改善し1クリックあたりの広告費用を下げられれば、少ない費用で広告を運用できます。そうなれば、同じ広告予算でより多くのユーザーにアプローチでき、より費用対効果をよくできるでしょう。
このように、PPC広告は運用スキルによっては高い費用対効果を発揮できる点がメリットです。
PPC広告のデメリット
一方で、PPC広告には以下のデメリットもあります。
・運用の手間がかかりスキルが必要
・クリック単価が高いキーワードも
PPC広告を利用する場合は、上記デメリットを理解した上で運用しましょう。
▲運用の手間がかかりスキルが必要
1点目は、運用の手間がかかりスキルが必要であることです。
例えば、リスティング広告ではどのようなキーワードに対して広告を表示させるかなどの設定を細かくする必要があり、その都度成果に合わせて改善するなどの調整作業も必要となります。
他にも、広告で成果を出すためにはユーザーの関心を惹きつけられるコピーライティングなどスキルも必要です。
PPC広告は効率よく成果を出しやすい反面、運用には手間がかかる上ある程度の知識・スキルが必要となります。そのため、PPC広告を利用する場合は運用経験者の採用などリソースを確保した方が良いでしょう。
▲クリック単価が高いキーワードも
2点目は、人気のあるキーワードはクリック単価が高騰しやすいことです。
リスティング広告ではクリックごとの広告費用を入札制で決めており、出稿される広告の多いキーワードは自然と費用が高くなります。
自社商品・サービスの購入に繋がりやすいキーワードはどの企業も広告を出稿するケースが多いです。成果を求めた場合、結果的に広告費用が高騰しやすくなるのがデメリットです。
こうした競合の多いキーワードに対しては、ターゲティングを狭めて競合制を下げるなどの工夫をした方が良いでしょう。
他にも、競合の少ないながらも長期的には流入が見込めるキーワード(ロングテール・キーワード)をあえて狙っていく手法も検討すべきです。
PPC広告の費用はどれくらい?
PPC広告の費用はクリック数とクリック単価を掛けた数値で算出されます。
リスティング広告を運用した場合、1クリック150円のキーワードで200人に広告をクリックされた場合の費用は、以下の通りです。
・広告費用=150円(クリック単価)×200クリック=30,000円
PPC広告の費用相場は、広告の種類によって異なります。リスティング広告もキーワードによって大きく費用のばらつきがありますが、1クリック当たり100円前後・月額20万円前後で運用されるケースが一般的です。
多くのPPC広告では設定した広告によってどのくらいの費用がかかりそうか事前に把握できる「シミュレーション機能」が備わっています。
事前に広告費用を把握したい場合は、そうした機能を使ってみるのも良いでしょう。
PPC広告を自分でやるには?リスティング広告のやり方を解説
PPC広告のやり方を、リスティング広告を例に解説します。
広告運用を外注するケースも多くありますが、自社で運用したいと考える企業もあるでしょう。
ここでは代表的な以下2つのリスティング広告のやり方(アカウント開設の方法)を紹介します。
・Google広告
・Yahoo!広告
リスティング広告を自社で運用する場合は、ぜひ参考にしてください。
▽Google広告のやり方
Google広告はGoogle社が運営するリスティング広告で、最もよく利用されるWeb広告の1つです。
アカウント解説の手順は以下の通りです。
2、「今すぐ開始」ボタンを押し、表示された画面で会社名を入力
3、広告のアクセス先であるサイトURLを入力
4、広告アクセス後のイメージが表示されるため、確認し「次へ」をクリック
5、表示された広告目標から1つを選択肢「次へ」をクリック
6、広告見出しや説明文を入力し「次へ」をクリック
7、広告を表示させたいキーワードを選択し「次へ」をクリック
8、広告を表示させる地域を選択し「次へ」をクリック
9、広告予算を設定し「次へ」をクリック
10、広告設定を最終確認し「次へ」をクリック
11、支払い情報を入力し「送信」をクリック
上記手順後、広告設定が完了しGoogleの審査が承認されれば広告が出稿されます。
▽Yahoo!広告のやり方
Yahoo!広告は検索エンジン「Yahoo!」に掲載できるリスティング広告です。
具体的なアカウント開設手順は以下の通りです。
2、表示された画面で会社情報や管理者情報などを入力し、「入力内容の確認」をクリック。
3、入力した情報の確認画面が表示されるので、確認し規約同意後次の画面に進む。
4、本人認証のため、SMSとメールで送信された確認コードを入力。
5、ページ下部で「Yahoo!JAPANビジネスIDのパスワード設定」欄があるため、新規パスワードを入力。
6、次のページへ進むと「お申し込み完了」の画面が表示されるので、ページ下部の「運用ツールの選択画面へ」をクリック。
7、運用ツールが「らくアド」と「広告管理ツール」の2種類表示されるので、希望するツールを選択。
8、アカウント開設が完了
上記手順後、ツールより広告作成および出稿ができます。
PPC広告を成功させるポイント
PPC広告を成功させるポイントとして、以下の3つが挙げられます。
・キーワード設定に注力する
・ユーザーの興味を惹きつける広告文の設定
・ランディングページの質を向上させる
PPC広告を運用す場合は、上記ポイントを参考にしましょう。
◇キーワード設定に注力する
1点目はキーワード設定に注力することです。
多くのPPC広告では広告を表示させるキーワードを設定できます。自社商品・サービスにあったキーワードを登録できれば、商品・サービス購入に繋がりやすいユーザーにアプローチしやすくなります。
そのため、キーワード設定は広告成果に直結する非常に重要な要素です。効果的なキーワードを設定するためには、ユーザー目線に立ったキーワード選択が欠かせません。
ユーザー目線で「自社商品・サービスを検索するときにどのようなキーワードを入力するか」をイメージし、設定キーワードを絞り込みましょう。検討しているキーワードが「そもそも検索されているか」という観点からもリサーチは欠かせません。
◇ユーザーの興味を惹きつける広告文の設定
2点目は、ユーザーの興味を惹きつける広告文の設定です。
ユーザーは表示された広告にアクセスするかを、タイトルや広告文を見て判断しています。そのため、広告へのアクセスを集め成果を高めるためには、ユーザーが興味・関心をもつタイトル・広告文の設定が重要です。
具体的にはタイトル・広告文にユーザーが検索するキーワードを入れ込むことで、ユーザーの興味・関心を惹きつけられます。
他にも複数の広告文を設定し、どの広告文のアクセス数が良いかをテストすることも有効です。アクセス数や商品購入数が多い広告文に絞り込めれば、効率よく成果を創出できます。
◇ランディングページの質を向上させる
3点目は、ランディングページの質を向上させることです。
PPC広告の運用で出せる成果は、広告のアクセス先であるランディングページへ誘導する部分がメインです。そのため、ランディングページにアクセスして実際に商品・サービスを購入するかは、ランディングページの質にかかっています。
広告によってアクセスしたユーザーがすぐに離脱しないよう、商品・サービスの魅力を適切にユーザーへ訴求できるランディングページを用意しましょう。
まとめ
PPC広告はクリックごとに費用が課金されるタイプの広告で、費用対効果が良いなど多くのメリットが存在します。
ただし、運用スキルが求められるなどデメリットもあるため、運用経験者の採用など事前に対策を施しておくことが重要です。
今回の内容を参考にPPC広告を取り入れ、マーケティング活動の成果を向上させましょう。
※「資料掲載企業アカウント」の会員情報では「通販通信ECMO会員」としてログイン出来ません。
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