2014.12.15 調査・統計
後払い決算、「DIY工具・バッグ」で取り込み詐欺が頻発
かっこ(株)が12日公表した『ECサイトにおける未回収取引検知レポート2014年上期版』によると、ECサイトの後払い決済では、未回収・未回収の疑いがある取引が全体の6%で、このうちリピーターによる取引が26.56%に上ることがわかった。
同レポートは、同社が開発・提供するビックデータ解析による取引審査システム『O-PLUX』で審査したデータを使用。2014年1月から6カ月間のECサイトの後払い決済代金の未回収について分析した。
後払い決済で代金未回収・未回収の疑いがある取引の割合は金額ベースで6%、件数ベースで6.51%だった。このうちリピーターによる取引が占める割合は26.56%に上った。リピーターの支払い状況では、「未払い・超過なし」が92.81%、代金を支払わなかった経験があるリピーターは5.84%、90日以上超過して支払った経験があるリピーターは1.58%となった。このことから、一部のユーザーが繰り返し未払いを起こしていることがわかった。
また、14年上半期には、マンスリーマンションなどを受取先に指定し、「DIY工具・バッグ」を注文する手口が頻発した。高価格帯の取引に限定されていることや、未回収の割合が際立って高いことから、集団的・組織的な取り込み詐欺である可能性が高い、とした。手口の特徴として、「受取先が特定地域のマンスリーマンションなど、定住者の居ない住所」「注文された商材は『電動ドリル』『インパクトドライバー』などのDIY工具や『ビジネスバッグ』『ブリーフケース』など」「ある期間で特定の金額帯の商品を集中的に取引」「1つの住所からの取引は、基本的には 1 回のみ(ただし、キャンセル取引をすることはある)」などを挙げた。
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