Facebookは5日、Instagram(以下、インスタ)の「ショッピング機能」を同日から日本国内でも導入開始したと発表した。テスト運用には、(株)ベイクルーズ、(株)I-ne、(株)スタートトゥデイ、GMOペパボ(株)ら6社が参加した。導入をサポートする支援サービスも早速登場してきている。
フィード投稿からECサイトへシームレスに遷移
インスタのショッピング機能は、フィード投稿に表示される商品に「商品名」や「価格」を記載するタグを付けることができ、タグをタップすると、詳細が確認できECサイトへ誘導できるというもの。17年3月から米国で機能提供を開始し、18年初頭には対応国を増やした。米国Instagramの製品マーケティングディレクターのスーザン・ローズ氏によると「ショッピング機能は、ビジネスとコミュニティ(利用者)の有意義な繋がりを促進するひとつの手法だと考えている。日本導入ができることを大変嬉しく思う」などとコメントしている。
ショッピング機能の導入に必要な条件は以下の通り。
・提供者契約とコマースポリシーに準拠した物理的な商品を販売している
・Instagramアカウントがビジネスプロフィールに移行済みである
・Instagramアカウントが所有権のあるFacebookページと接続されている
・Facebookページでショップセクションを追加もしくはビジネスマネージャでカタログを作成している(またはBASE、EC-Cubeなど、カタログ作成をサポートする国内事業者のECプラットフォームと連携する)
上記の要件を満たしていれば、アカウント審査を実施でき製品のタグ付けができるようになる。
ベイクルーズ、ボタニストら6社がテスト運用
日本でのショッピング機能導入にあたりテスト運用も実施した。参加したのは「Baycrews」(運営:ベイクルーズ)、BOTANIST(運営:I-ne)、creema(運営:(株)クリーマ)、GiltJapan(運営:ギルトグループ(株)、minne(運営:GMOペパボ)、「ZOZOTOWN」(運営:スタートゥデイ)の6社6ブランド。
各社からはコメントも寄せられた。I―neのBOTANIST ECセールス部 小松悠部長は「インスタは、これまで認知・興味形成に強みがあると感じていた。ショッピング機能で購入まで繋げることで、顧客によりシームレスな体験を提供できるようになり、コミュニケーションをより強固にできると確信している」と言う。
GMOペパボのminne事業部 阿部雅幸事業部長は「minneはもとより多くの作家にとっても、インスタはすでにブランディングや集客の重要な役割を担っている。インスタで紹介した作品に対して “どうすれば買えますか” という購入者からの問い合わせも多かったため、ショッピング機能は作家・購入者双方の利便性を高めてくれるソリューションであると期待している」とした。スタートトゥデイは「インスタはブランディングの形成という位置付けだったが、ショッピング機能により、ひとつの販売チャネルとして活用できることを期待している。商品の詳細ページから購入リンクへの遷移率は思った以上で、ユーザーの購入モチベーションと、ショッピング機能のユーザビリティの高さを感じた」(ZOZOTOWN EC事業本部EC推進部 SNS担当井上沙紀氏)とコメントした。
早くも導入サポートなど支援サービスが続々登場
ショッピング機能提供開始を受けて、早くもEC支援企業による支援サービスが登場している。
BASE(株)は出店者向けに、インスタのショッピング機能を簡単に使えるようにする拡張機能「Instagram販売App」をリリースした。タグピク(株)やサムライト(株)は導入サポートとコンサルティングを行うサービスの提供を開始した。(株)パスチャーは「ショッピング機能導入サポート」として、導入補助サービスの提供を開始した。(株)ライスカレー製作所は、導入サポートからインフルエンサーのあっせんまでを手掛ける「インフルエンサー for Shop Now」サービスを提供する。
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