楽天(株)は14日、台湾最大のBtoCポータルサイト「PChome24hショッピング」などを運営するPChome Online社(本社:台北市)と業務提携し、顧客基盤の拡大やユーザーエクスペリメンスの向上に向け、会員向けポイントプログラムを含む複数のサービスを連携させると発表した。
PChome社の詹宏志董事長(左)、楽天常務執行役員兼
RAKUTEN ASIA PTE.LTD.の高澤廣志社長(右)
「楽天市場」店舗の日本商品を越境ECで台湾に展開
また、PChome運営のECサイトでは、「楽天市場」店舗の日本商品を台湾のユーザーに向けて販売し、日本と台湾間での越境(クロスボーダー)ECの促進に取り組む。
PChome社は、同社サービスの会員に向け、台湾で楽天が発行するクレジットカード「楽天カード」のプロモーションを実施するほか、24時間以内の配送を保証する「PChome24hショッピング」では、電子書籍リーダー「楽天Kobo」の販売を開始する予定。
楽天アジアの高澤社長「台湾でさらなるエコシステムの拡大を目指す」
PChome社の詹宏志董事長は「今回のPChomeと楽天の提携の主旨は、両社の持つアセットやサービスの連携、共有、相互活用にある。PChomeと楽天がそれぞれのエコシステムで提供する会員向けサービスを通じて、より便利で多様なお買い物体験をユーザーに提供する。さまざまな障壁をなくし、国や地域を越えて、利便性の高いサービをユーザーに提供する」とコメントした。
楽天の常務執行役員兼RAKUTEN ASIA PTE.LTD.の高澤廣志社長は「台湾におけるECサービスのリーディングカンパニーであるPChomeと業務提携を結ぶことについて、大変喜ばしく思い、大きな期待をしている。台湾は我々にとって重要な市場として位置づけている。インターネットショッピングにおける商品ラインアップを拡充することで台湾のユーザーにより楽しいショッピング体験を提供し、『楽天スーパーポイント』の利便性を向上させることで、ユーザーの満足度向上を図り、台湾でさらなるエコシステム拡大を目指す」と豊富を語った。
楽天はグループの各種サービスを台湾で展開
楽天は、「楽天トラベル」「楽天カード」「楽天Kobo」や、フリマアプリ「ラクマ」などのサービスを台湾で拡大し、エコシステムを構築してきた。PChome社は、05年に台湾のネット企業で初の上場を果たし、ECサービス業界を牽引するグループとして成長を続けている。また、C2C、B2C、B2B2Cのマーケットプレイス事業に加え、オンライン決済サービス「PChomePay」や「PChome InterPay」、オンライン・モバイル決済サービス「Pi Mobile Wallet」などを提供。18年にはポイントプログラム「PChome Point」を開始した。
楽天とPChome社は今後も、台湾、アジアでの事業拡大を目指すとともに、ユーザーに楽しいインターネットショッピングを提供する。
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