2019.06.22 コラム
ECが取り組むべき鉄板集客施策・SEOとは?19年上半期の動向は?
EC・通販事業者にとって「SEO」とは鉄板の集客施策の一つです。この記事では、SEOの超基礎的な部分から、ECにおけるSEOの重要性・留意すべきポイントまでをわかりやすく解説します。「通販通信」で取り上げて来た「SEO」に関するニュースも合わせて紹介します。
SEOとはそもそも何か?
SEOとはSearch Engine Optimization(サーチエンジンオプティマイゼーション)の略でグーグルやヤフーと言った検索エンジンの最適化を意味します。
インターネットにおいて情報を収集するための第一歩がブラウザにキーワードを入力する検索行為であり、検索行為者のニーズに合ったサイトを適切に表示させる事で情報マッチングの精度が上がることから多くの企業及び個人がSEO対策を重視するようになりました。
多くの検索エンジンはそのアルゴリズムを公開していません。そのため以前はどうすれば自社のサイトが他社に比べて上位表示できるかという観点からテクニカルなSEO施策が持てはやされた時代もありました。
しかしながら、適切な情報を適切な検索ユーザーに届けるというSEO本来の観点から考えると決して上位表示させることが自体が目的ではありません。そのため近年では、より質の高いコンテンツを作成し検索ユーザーの満足度に応えられるかという視点からのSEO対策に代わっています。
具体的には企業のコーポレートサイトとは別にオウンドメディアを立ち上げ、消費者の興味関心のあるコンテンツ作成及び運営をするなどの施策を行っています。人気のあるサイトであれば必然的に外部からの被リンクも自然と増えていくためサイトへのトラフィックも増えていく事になるからです。
EC事業者がSEO対策を実施するメリットとは?
EC事業者がSEO広告を実施するメリットとしては主に
- 継続的で質の高い集客が見込める。
- 消費者の商品理解・自社ブランディングに寄与する。
- 競合と比較して集客ルートが増える。
の3つがあげられます。
・継続的で質の高い集客が見込める
EC事業者がSEO対策をする際に各キーワードに沿った良質なコンテンツをサイト内に配置することにより消費者が検索をした際に自社メディアが検索結果上位に表示されやすくなります。まさに今情報を欲している消費者を自社のECサイトへ引き込む導線としてSEO対策は役立ちます。
また、通常のペイド広告とは違い、あくまで純粋なオーガニック検索での集客であるため広告を出しても出さなくても検索ユーザーがいる限り継続して集客することが可能です。自ら能動的に情報収集している質の高い消費者を自社に取り込む機会が生まれます。
消費者の商品理解・自社ブランディングに寄与
EC事業者が積極的に自社ECサイトもしくはオウンドメディアで良質なコンテンツ配信を続けることにより消費者への認知度を高め、自社商品への理解、ブランディングを強化することが可能です。
売り込むための広告ではなく情報提供という形でのコンテンツ配信は消費者の警戒心を解きます。
競合と比較して集客ルートが増える
自社ECサイト内にコンテンツを増やしSEO対策をしたり、オウンドメディアを立ち上げてサイト流入を増やすという事は通常のインターネット広告だけを実施している競合他社に比べて集客のルートが増えることを意味します。特にオーガニックでの流入及びコンバージョンは顧客獲得単価(CPA)も低いためインターネット広告で高騰する新規顧客獲得コストを低減させ他社との競争を優位に進める手段となりえます。
EC事業者がSEO対策を実践する際に気をつけるべきポイントは?
EC事業者がSEO対策を実践する際に気を付けるべきポイントは以下3点があげられます。
- コンテンツ作成の負担が増加する。
- SEO対策で順位が下がることもある。
- SEOのトレンドが変わる。
・コンテンツ作成の負担が増加する点について
質の良いコンテンツを作り続けることはEC事業者にとって負担が増加します。特に現在のSEOコンテンツは1次情報を自ら収集しオリジナルのコンテンツを作成することが求められます。当該行為を継続的に且つ一定のボリュームを持って行うことは少人数で運営されているECサイト事業者には難しいことです。
・SEO対策で順位が下がることもある点について
世の中に出回っている情報の焼き直しは質の低いコンテンツとみなされ検索エンジンから評価されません。そのようなコンテンツは逆に検索順位を下げる結果となってしまいます。
また消費者がどのよどのようなキーワードで検索をしているのかを調べることはできますが、そのキーワードの裏にあるインサイトはより深いものであったりします。消費者ニーズにマッチし尚且つオリジナルでベストマッチなコンテンツを作成することは意外と難しい事が挙げられます。
・SEOのトレンドが変わる点について
Googleは検索結果上位に表示されるための検索アルゴリズムの公開をしておりません。従ってどのようなコンテンツを作成すれば表示するのかは検索エンジンのみぞ知る形です。以前は上位表示には被リンクの数や、サイト内のキーワード数が重要と言われていた時代もありました。しかしながらSEOのトレンドが変化した中、この様な事を言う人は少なくなりました。EC事業者は質の良いコンテンツを届けるという検索エンジン本質から考えてSEO対策を実践し、トレンドの変化に敏感になる必要があります。
19年上半期のSEO関連ニュースは?
通販通信ではEC・通販業界のSEO関連記事を随時アップしています!支援事業者のサービス拡充の内容のほか、SEO対策によって業績がアップしたというEC実施企業の決済情報などを取り上げています。
・MonotaROの1Q、2桁の増収増益…新規17万人獲得(19/05/16)
工業用間接資材通販の(株)MonotaROがこのほど発表した2019年12月第1四半期(1~3月)連結決算は、売上高が前年同期比24.1%増の310億6500万円、営業利益は同15%増の35億6900万円、純利益は同18%増の24億9200万円となった。期中はSEO対策にも積極的に取り組んだ。
・ベガコーポレーション、純損失2億4000万円…物流コスト増で(19/05/14)
(株)ベガコーポレーションが13日発表した2019年3月期連結決算は、売上高が前期比2.7%増の133億2200万円、営業損失が2億9600万円(前年同期は5億6100万円の利益)、純損失は2億4000万円。配送費・保管費などの物流コストが営業利益を圧迫した。SEOに強いサイトの構築にも力を入れた。
・cafe24、モバイル表示高速化へ…グーグル推奨のAMPに対応(19/05/08)
CAFE24 Japan(株)はこのほど、同社が運営するグローバル展開可能なECプラットフォーム「cafe24(カフェ24)」に、Google推進のAMP(=Accelerated Mobile Pages)技術を導入したサービスの提供を開始した。
・ZETA中期決算、過去最高に…売上高23%増・営業利益は4倍(19/01/17)
SEOにも役立つというレビューエンジンなどを提供するZETA(株)は16日、第13期上半期(18年6月~12月)の売上高・営業利益がともに過去最高を更新したと発表した。
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