2019.09.11 コラム
インフォマーシャルとは?EC・通販事業者が知っておくべきテレビショッピングの知識!
インフォマーシャルとは?EC・通販事業者が知っておくべきテレビショッピングの知識!
EC・通販事業を営む中で、「インフォマーシャル」というワードを耳にすることがあります。特に、単品通販事業者や食品系の通販事業を手がける事業者には「テレビショッピング」と合わせて「インフォマーシャル」に関する営業を受けることも少なくないでしょう。「インフォーマシャル」とはテレビのCMとして放送される通販広告のことで、広義のテレビショッピングの一つと言えます!今回の記事では、EC・通販事業者にとって知っておくべきインフォマーシャルの基本的な部分から分かりやすくレクチャーし、「通販通信」で取り上げたテレビ通販・ショッピングに関するニュースも紹介します!
「インフォマーシャル」ってなに?
インフォマーシャルとは、「インフォメーション(情報)」と「コマーシャル(広告)」を合わせた造語で、TVショッピングのジャンルとして生まれたものです。
一般的なテレビCMは、商品認知や企業のイメージアップなどといったブランディングを目的としています。一方でインフォマーシャルは、ユーザーが映像を見たその場で商品を購入したり、資料請求の申込みをする、といったアクションを起こしてもらうことを目的としています。
そのため、地上波で放送されているCMは15秒、30秒と短いのに対し、インフォマーシャルは短くて1分、2分、長いものでは29分という長尺の番組にも及びます。
インフォマーシャルにはテロップが入ったり、愛用者が出演したり(ユーザーボイス/VOC)、申込先の電話番号や検索ワードが表示されるなど、イメージCMには見られない独特の手法があります。
テレビでは、紙の広告では表現できないような商品の”シズル感”を表現したり、実演したりすることができるため、可視化できる表現や工夫を持てる商材では特に高い効果が出やすい傾向にあります。
インフォマーシャルは、商品にあった放送尺、媒体選定がポイント!
一般的なテレビCMは数億円規模の予算が動きますが、費用対効果を重視する通販広告では、初めからそのような方法は取りません。媒体や企画の特性、売るための映像制作をよく理解し、自社の商品に適した映像手法やコンセプトを選ぶことが重要です。
また、TVと聞くと、大規模な広告予算を必要とするイメージを持たれている方が多いですが、最小限のテストであれば低コストから実施が可能です。全国放送のキー局、地方局、BS、CS、ケーブルTVなどの放送局や、放送するインフォマーシャルの尺(長さ)によって視聴者層や放送費用が異なるので、予算やターゲットに応じて媒体を使い分けることが重要です。資料請求、無料サンプル、低価格帯のトライアルセットなどは短尺でも売れますが、高額商品や、説明が必要な商品は、長尺の番組が向いています。
インフォマ―シャルに種類がある!
インフォマーシャルには、「持ち込み型」と「協賛型」といった種類があります。
インフォマーシャル(持ち込み型)
広告主が、放送するCM(インフォマーシャル)を制作し、TV局から放送枠を買って放送する手法です。どのような内容のインフォマーシャルにするかという企画の自由度が高いこと、複数のパターンを制作してABテストができること、希望する放送局で放送できること、結果が出たときに拡大展開しやすいことが魅力です。
キャラバン型(協賛型)
TVショッピングの企画会社に協賛費を払い、番組内で商品を紹介してもらう手法です。既存の企画に参画する形をとるため、ある程度決まったフォーマットに即して映像が制作されます。ただし、著名人をコメンテーターに起用している企画が多く、割安な価格で芸能人に商品を紹介してもらえるなどのメリットがあります。企画会社が電話受注を行うため、コールセンターを持っていない会社にもはじめやすい手法です。
インフォマーシャルの新しい使い方は「相乗効果」
最近のトレンドとしては、インフォマーシャルと別の媒体の施策時期を合わせて実施する手法があります。オンラインxインフォマーシャル、オフラインxインフォマーシャルのクロス媒体で相乗効果を狙う手法です。
オンラインxインフォマーシャル
主にWEB広告、SNS広告、公式アカウント告知などをテレビCMの放送時間帯に合わせて配信します。近年はスマートフォンの普及により「ながら見」や「見ながら検索」が増えてきており、WEB回りを補助、補強することで、インフォマーシャルのコールセンターの入電以外にもWEBからの流入として相乗効果を狙うことができます。
オフラインxインフォマーシャル
主に新聞広告、タブロイド広告、同送広告などをテレビCMの放送日に合わせて行います。
手元に残るオフライン広告は、インフォマーシャル放送のフォローを行い、再度「テレビで放送していた」という思い出しのアプローチができ、相乗効果を狙うことができます。オフラインと相性の良いシニア層向けの商材では特に相性の良い手法です。
テレビ通販の最新動向は?
通販通信でも、インフォマーシャル(テレビ通販)分野のニュースを多く取り上げています!取り上げたニュースでは、テレビで取り合げられてた商品のニュースなどを紹介しています。
株)ディノス・セシールは1日、フジテレビ系特別番組「プロがうなった極選アイテム」内で、暑い季節の女性の悩みを解決するアイテムを販売した。
ビー・エム・ダブリュー(株)とジュピターショップチャンネル(株)は11月24日、ショップチャンネルの生放送で、BMWの電気自動車『BMW i3 Atelier レンジ・エクステンダー装備車』(以下、BMW i3)を10台限定で販売する。
二重価格表示をして32型・40型テレビやズワイガニをテレビ通販で販売していたとして、消費者庁は16日、ジュピターショップチャンネル(株)に対し、景品表示法(有利誤認)に基づく措置命令を出した。
AbemaTV、テレビ通販番組を2月に開始…初回はブレスト会議
(株)AbemaTVは16日、インターネットのテレビショッピング番組「売れるAbemaTV社」を2月1日の23時から放送開始すると発表した。
AbemaTVで商品販売、サイバーエージェントがテレビ通販開始
(株)サイバーエージェントは1日、(株)テレビ朝日・(株)ロッピングライフとの共同出資で、インターネットテレビ局「AbemaTV」を通じたインターネットテレビショッピング事業を行う新子会社(株)売れるAbemaTV社を設立した。
調理器具のテレビ通販会社「Joycook Japan」が破産
調理器をテレビショッピングなどで販売していたJoycook Japan(株)が12日、東京地裁より破産手続き開始決定を受けていたことがわかった。
ファンケルがQVCで肌着のテレビ通販、オンエア時に完売の商品も
(株)ファンケルは1日、テレビ通販チャンネル「QVCジャパン」で、『ノンワイヤーブラキャミ』などの肌着アイテムを数量限定で販売した。同社がテレビ通販で肌着を販売するのは今回が初めてで、オンエア時に完売する商品も出るなど、売れ行きは好調だった。
(株)富士経済が21日発表した報告書「通販・eコマースビジネスの実態と今後2017」によると、国内通販市場は2016年で9兆5292億円に達すると見込み、17年には10兆円を超えると予測した。また、16年通販市場の86.7%がECとなった。
(株)ジャパネットたかたは3日、(株)テレビ東京で開始した新番組「よじごじDays」で、ジャパネットたかたの新ショッピング「よじごじジャパネット」を放送開始した。
アマゾンジャパン合同会社は17日、Amazonプライム会員向けの動画配信サービス「Amazonプライムビデオ」で配信中の新番組『おもてなしグルメ旅 北海道タカトシ編』(全4話)で、番組中に紹介された商品をセット販売すると発表した。
※「資料掲載企業アカウント」の会員情報では「通販通信ECMO会員」としてログイン出来ません。
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