フリマアプリ「メルカリ」を運営する(株)メルカリは2020年1月2~5日、「SHIBUYA109渋谷」にポップアップストア「メルカリ POP UP」をオープンし、『新しい初売りイベント』を実施する。購入商品の撮影や梱包ができるブースの設置をはじめ、109館内の対象店舗で福袋を購入すると、メルカリの梱包資材が入った「売れる福袋」をプレゼントする企画だ。
「売れる福袋」とその中身(写真手前)
その場の“中身交換“をデジタルで
正月商戦恒例の福袋。近年はECサイトで事前予約する人が増え、店頭販売の市場は縮小傾向にあるといわれる。とはいえ、大手百貨店やショッピングモールでは、福袋や初売りセールを目当てに列をつくる風物詩的光景が依然、健在だ。
渋谷109の年始の風景として、若年層の間で「福袋の販売会場内で中身を確認し、すぐ使用しない物はその場で物々交換する」ことが一般化している。
買ってすぐ出品できる場と資材提供
フリマアプリ「メルカリ」でも、19年1月に検索数が急上昇したワードの上位5位以内に福袋関連商品だった。福袋関連の検索数や取り引き件数は年々、増加しているのが現状だという。期間限定の「メルカリ POP UP」と「売れる福袋」は、一言でいえば福袋の中身をその場で出品してもらうことを促進する取り組み。
(株)SHIBUYA109エンタテイメント オムニチャネル事業部MDプランニング部長兼SHIBUYA109総支配人の澤邉亮氏(写真左)とメルカリMarketingマネージャー原田和英氏
ただ、今回の取り組みは、メルカリユーザーによる利益追求の転売を促進する目的ではない。「福袋に入っていたサイズの合わなかったものや、すでに持っていてダブってしまったものを、その場の物々交換ではなくデジタルの場でやってもらえれば」(メルカリMarketingマネージャー原田和英氏)と話している。
公式がその場出品解禁、109の大胆決断
場を提供する福袋を販売する109からすると大胆な取り組みだ。SHIBUYA109の総支配人でもある(株)SHIBUYA109エンタテイメント オムニチャネル事業部MDプランニング部長の澤邉亮氏は「SDGsの観点からも、モノの流れの循環はよりスムーズにしていくべきと思っている」とコメント。例年以上に「SHIBUYA109渋谷」の初売りを盛り上げるイベントにしたいと意気込んでいる。
対象店舗は65店舗。梱包資材を詰め合わせた「売れる福袋」は、スマホ決済サービス「メルペイ」を利用して福袋を購入、または同じく2000円以上の買い物をした人が対象で、先着順。「売れる福袋」には、メルカリロゴが印字された「宅配ビニール袋」「クッション封筒」「宅急便コンパクト」(ヤマト運輸)用の箱、「ゆうパケットプラス」(日本郵便)用の箱、圧縮袋などを詰めた。「メルカリ」で福袋の商品を出品する際は、商品単位で個別に出品を、と呼びかけている。
ポップアップストアのイメージ
渋谷区限定でメルペイ10%還元も
取り組みに先駆けてメルペイでは、「渋谷区でお買い物をするならメルペイがおトク」と18~24日、渋谷キャッシュレスプロジェクト『渋谷区限定 10%還元キャンペーン』を実施する。区内にはメルペイが使える店は1000店以上。加盟店でメルペイのコード決済を利用すると、24時間以内に支払額の10%相当(期間中合計1000ポイント)のポイントが還元される。
メルカリによると「キャッシュレス決済を利用したことがない人は実は20代が一番多い。若年層にもメルペイをはじめとするキャッシュレス決済を活用してもらいたいという思いから、若者が集まる街である渋谷でキャンペーンを行うことにした」(原田氏)と言う。
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