(株)ジャストシステムが7日発表した「動画&動画広告月次定点調査2019年総集編(トレンドトピック版)」によると、月額制動画配信サービスの利用率は2年連続で「Amazonプライム・ビデオ」が1位。ビデオ通話は昨年比で大幅に増加していた。
月額制動画配信の利用者は24.1%、Amazonプライムが66%でダントツ
調査は、同社のマーケティングリサーチ情報サイト「Marketing Research Camp」が、全国の17~69歳の男女1100人を対象に17年6月から毎月1回実施。その時々のトレンドに焦点を当てて調査している設問について、19年の調査データをまとめ、「トレンドトピック版」 として明らかにした。
それによると、19年11月度調査で、『月額制動画配信サービス』を利用している人は24.1%だった。「Amazonプライム・ビデオ」(66.4%)が最多で、「Netflix」(22.3%)、「Hulu」(21.5%)と続いた。「Amazonプライム・ビデオ」の利用率は、51.9%(18年3月度)、56.9%(同年9月度)、62.0%(19年3月度)と推移し、いずれの時点でも首位だった。
YouTubeの動画広告視聴経験者は85%
19年10月度調査で、週1回以上、動画コンテンツを視聴する『YouTube』ユーザーのうち、広告なしで視聴できる「YouTube Premium」を知っている人の平均は74.7%。利用率は10代(12.7%)、20代(13.3%)、30代(9.3%)、40代(3.3%)、50代(2.4%)、60代(2.6%)。10代と20代は、1割以上が「YouTube Premium」を利用していた。
19年12月度調査で、スマホで週1回以上、動画コンテンツを視聴する人に対して、「YouTubeで動画再生前に表示され、5秒待つとスキップできる動画広告」を見たことがあるかを聞いたところ、視聴経験者は85.0%に達していた。
視聴経験者のうち、「動画広告をきっかけに、ブランドに興味を抱くことがある」と答えた人は39.6%(18年6月度は24.1%)、「ブランドに良い印象を抱くことがある」人は31.2%(18年6月度は18.5%)だった。好意的な印象を持つ人が増加する一方で、「ブランドに悪い印象を抱くことがある」人も、28.6%(18年6月度)から36.0%(19年12月度)に伸びていた。
ストーリーズ投稿経験者は33%
『Instagram』で、24時間経過すると自動的に投稿コンテンツが消える「ストーリーズ」に投稿したことがある人は、33.7%(18年9月度)、37.4%(19年9月度)と増加。19年9月度調査時点での投稿経験者は、10代(63.9%)、20代(58.8%)、30代(41.9%)40代(11.1%)、50代(10.6%)、60代(18.6%)。10代と20代の投稿経験は約6割に上っていた。
普段、スマートフォンで動画コンテンツを視聴している人のうち、「自室にいるときに『ビデオ通話』をする」人の割合は、22.2%(18年8月度)、33.2%(19年8月度)で、1年間で11.0ポイント増加した。また、「外出時にビデオ通話を利用する」人の割合は、13.3%(18年8月度)、21.6%(19年8月度)と8.3ポイント増加したことが分かった。
動画ストリーミング端末の利用率は「Fire TV Stick」が1位
インターネットから動画などのコンテンツ配信を受けてテレビなどに表示できる『動画ストリーミング端末』の利用状況は、19年10月度で「Fire TV Stick」の利用率が最も高く(10.7%)、次いで「Google Chromecast」(7.7%)、「Apple TV」(5.9%)。17年10月度の「Fire TV Stick」の利用率(6.1%)と比較すると、約1.8倍になっていた。
『VR(バーチャル・リアリティ)』に関する商品やサービスを利用したことがある人は、9.6%(18年5月度)から、14.5%(19年5月度)と、1年で約5ポイント増加した。19年5月度調査でのVR利用経験者は、10代(25.0%)、20代(21.0%)、30代(20.5%)、40代(9.5%)、50代(8.5%)、60代(8.0%)。10~30代はいずれも2割を超えていた。
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