オイシックス・ラ・大地(株)が12日発表した2021年3月期第2四半期(20年4~9月)連結決算は、売上高が前年同期比46.1%増の475億6600万円、営業利益が同341.5%増の39億7600 万円、純利益が同528.2%増の24億5200万円となった。
Oisixは売上高39.5%増、利益は132%増
家庭での食の在り方が大きく変化する中、「健康・免疫意識の高まり」「家庭での食事頻度の増加」など、新しい顧客ニーズに沿った商品・サービスを提案するなど、新型コロナウイルスによる変化対応を優先的に実施した結果、増収増益を達成した。
加えて、今期からは経営戦略の柱である「国内宅配事業の成長・収益力強化」に向けた 取組みを再開し、顧客基盤の拡大や商品の付加価値向上などのブランドごとの事業フェーズに即した施策を実行している。
ネットを通じて食品・食材の直販を行う宅配事業「Oisix」は、売上高が230億4700万円(前年同期比 39.5%増)、セグメント利益は43億3500万円(同132.0%増)。物流センターの出荷キャパシティの逼迫で新規会員獲得を休止していたため、新規販促費用が大幅に未消化となり、セグメント利益は特殊に増加した。新規会員獲得は今期途中から再開、9月末で27万4929人となり、前年同期比21%増。3月末からは約3万5000人の増となった。
また、コロナ禍の影響で在宅勤務の拡大などによる家庭内での食事頻度の増加や、夏季の旅行や帰省の自粛などの変化に対して、顧客ニーズに即した多数の販売施策を実施。外食支援販売「おうちレストラン」の取扱商品は23店舗43アイテムに拡大、外食店と利用者双方にニーズが高く、購買頻度・単価ともに上昇傾向が継続し、売上増に寄与した。
大地は売上38.1%増、利益68%増
カタログやインターネットを通じて食品・食材の直販を行う宅配事業「大地を守る会」は、売上高が70億9400万円(前年同期比38.1%増) セグメント利益は11億9300万円(同68.0%増)となった。需要の高まりは落ち着きつつあるものの、引き続き新規会員獲得が順調に進捗。会員数は、9月末で4万4878人となり、前年同期比20%増となった。
第1四半期に引き続き、シニア層の健康意識の高まりに対して手軽に野菜を摂取できる商品・サービスを展開。コロナ禍による生活の変化に対応し、顧客ニーズに即した販売施策を実施した結果、購買頻度・単価ともに上昇傾向が継続した。
らでぃっしゅは売上22%増、利益28%増
カタログやインターネットを通じて食品・食材の直販を行う宅配事業「らでぃっしゅぼーや」の
売上高は90億8300万円(前年同期比21.8%増)、セグメント利益は16億2600万円(同27.8%増)となった。会員数は、3月末の5万6935人から、9月末には6万1822人と大きく増加した。.
第1四半期に引き続き、家庭での料理頻度が増加したニーズに対して料理が楽しくなる商 品・サービスを展開したことに加え、夏季の旅行や帰省の自粛などの変化に対して顧客ニーズに即した販売施策を実施、購買頻度・単価ともに上昇傾向が続いている。
通期予測は売上高120億円増の上方修正
各事業とも会員数が大きく伸長したため、21年3月期通期(20年4月~21年3月)業績予想を上方修正した。売上高は780億円から900億円(前期比26.7%増)、営業利益は30億円から50億円(同102.7%増)、純利益は12億円から25億円(同216.4%増)をそれぞれ見込んだ。
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