アイランド(株)が運営する料理インフルエンサーネットワーク「フーディストサービス」は1日、SNSで話題になった『2021年トレンド料理ワード大賞』を発表した。大賞はイタリア生まれのスイーツ『マリトッツォ』。進化系やアレンジ版も生まれ、家庭にも広がるブームとなった。
タマゴサラダを挟んだ「タマゴッツォ」やおにぎりをアレンジした「おにトッツォ」なども登場
運営する「レシピブログ(ブログ)」「フーディーテーブル(Instagram)」「スグレピ(Twitter)」の各編集部が、検索数や投稿数などをもとに、21年に注目された料理関連ワードを選出。11月2日~12日、10代~60代以上の男女ユーザー432人にアンケートした。
大賞は『マリトッツォ/〇〇トッツォ』。上半期に続く大賞で、パンにクリームを挟んだ正統派に次いで、タマゴサラダを挟んだ「タマゴッツォ」や、おにぎりをアレンジした「おにトッツォ」など進化系が続々と登場。その汎用性の高さから、コンビニやスーパーが相次いで商品を販売し、Instagram上でも投稿が20万件を超え、今年を象徴する一大トレンドとなった。
イタリア生まれのスイーツ『マリトッツォ』
『オートミール』はダイエット食材としても人気に
2位になった『オートミール』は、イネ科のオーツ麦(えん麦)を蒸してローラーでフレーク状にした食品。ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富でダイエット食材としても注目が集まっている。牛乳で煮込んでおかゆ状にする定番調理のほかに、おにぎりやお好み焼き、ピザなど、さまざまなアレンジがレシピブログでも3000件以上投稿された。
3位の『志麻さん』は、予約が取れない伝説の家政婦として大人気。元フレンチ料理人の経験と技術を生かしながら、3時間で15品程度のおかずを作る豊かな発想力は、幅広い世代を魅了。第13回ベストマザー賞・特別部門を受賞し、その生き方にも熱い支持を得ている。
フーディストサービスリーダーの久永千恵さんは、「1年半に及ぶコロナ禍の生活で、巣ごもり消費やおうち時間の楽しみ方が成熟した21年。やや自粛疲れが見えてきた今回の結果から見えてきた傾向は、マンネリからの脱却とアレンジを楽しむ遊び心」と振り返っている。
自身の味に飽きた人が新しい味を求めて工夫を凝らす傾向も
『低温調理器(4位)』や『おうちで専門店の味(6位)』『市販品アレンジ(10位)』からは、自身の味に飽きた人が新しい味を求めて工夫を凝らす様子が見られた。『オートミール』や『脂質制限(8位)』といった健康を意識したワードにも注目が集まった。
現状のコロナ禍の落ち着きで、少しずつ人々は動き始めている。フーディストサービスによると、22年はおうち時間で得た充足感や価値観を継続しつつ、いままでとは異なる新たな体験に注目が集まりそうだという。関連する「料理トピックス」を4つ挙げている。
まず、『代替食材の台頭。サステナブルな食卓』。大豆ミート(植物性代替肉)。豆乳やココナッツオイルなどの原料で作る植物性バターや緑豆から作った卵など。週に1回のゆるい条件で肉や乳製品を控える「ゆるベジ」志向の人が増えてきている。
ブームが継続している『おうちで韓国グルメ』、まとめ買いにも適し、コロナ禍で一気に需要が加速。フードロスの観点からも期待できる『冷凍フード』、何より失敗が少なく、料理が苦手な人でもおいしく作れるのが魅力の『調理家電』などへも、より関心が向けられそうだという。
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