(株)ファーマフーズが5日発表した2023年7月期第1四半期(22年8月~10月)連結決算は、売上高が前年同期比35.1%増の170億3000万円、営業損失が21億9400万円(前年同期は15億7500万円の営業利益)、純損失は18億2000万円(前年同期は12億3100万円の純利益)となった。
新商品が好調でBtoC事業は過去最高の売上を達成
売上高は明治薬品(株)のBtoB、BtoC事業への寄与で大幅増収となった。BtoB事業は機能性素材、医薬品製造受託ともに増収増益に寄与した。BtoC事業は過去最高の四半期売上高を達成。新製品が成長中で、育毛剤『ニューモ』が大躍進した21年7月期以来、2期ぶりに第1四半期からの広告宣伝費(前年同期比90.2%増の128億円)の投入となった。
新商品では『DRcula』シリーズのうち、卵殻アパタイトを使用したホワイトニングジェル。明治薬品の機能性表示食品・シボラナイトGOLDと累計出荷100万本超のヒットとなったまつ毛美容液が売上高の増加に貢献。海外販売では、『ニューモ育毛剤』『ニューモVactoryシャンプー』のECプラットフォームと代理店向けの販売が引続き堅調となり、売上高増に貢献した。
食品メーカーによるGABA原料『ファーマギャバ』採用が拡大
BtoB事業の売上高は前年同期比270.5%増の18億6900万円、セグメント利益は3億7600万円(前年同期は300万円のセグメント利益)。主力商品『ファーマギャバ』の売上高は同69.9%増の2億5800万円となった。海外市場では、アメリカのコロナ後の動きに呼応し、商品の採用が増加。国内市場では、機能性表示食品制度における「GABA」の届出件数は750件で、引続き第1位の採用実績を維持。食品メーカーによる採用拡大が継続している。
BtoC事業は、売上高が前年同期比24.8%増の150億9500万円。定期顧客のさらなる獲得をめざし、広告宣伝費127億6400万円(前年同期67億1000万円)を計上し、セグメント損失は21億円(前年同期は18億1800万円のセグメント利益)となった。
10月末時点の定期顧客件数は、114万6889件(前年同期80万2021件)。明治薬品の『シボラナイトGOLD』の定期顧客件数は14万4660件となった。広告表現の一部見直しを行い、新規獲得ベースは鈍化したが、継続率が想定より高い結果となり、売上高は23億9000万円と前四半期と同水準を維持。 『ニューモ育毛剤』の売上高は66億9900万円(前年同期74億3100万円)となり、定期顧客件数は47万198件となった。
『ニューモ育毛剤』の累計出荷件数が1700万本を突破
『ニューモ』関連商品では、「ニューモサプリ」の売上高が5億1100万円(前年同期は8億600万円)、『ニューモVactoryシャンプー』の売上高は1億9800万円(同2億1100万円)となった。『ニューモ育毛剤』の累計出荷件数は、11月5日時点で1700万本を突破し、引続き堅調な受注が継続。『ニューモ』ブランドの水平展開で取り組んだ、まつ毛美容液『まつ毛デラックス WMOA』の売上高は14億8800万円(同7400万円)となった。
新商品の『DRcula』シリーズは、WEBでの広告宣伝により受注が増加し、ホワイトニングジェルとマウスウォッシュ合計で、定期顧客数が6万2596件となった。既存商品では、膝関節サプリメント『タマゴサミン』の売上高が5億900万円(前年同期は7億2000万円)となった。
バイオメディカル事業の売上高は前年同期比502.6%増の5900万円、セグメント損失は6900万円(前期同期は6600万円のセグメント損失)となった。プロテオーム解析受託事業が寄与し、増収となった。引き続き、研究開発投資を継続する。
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