2023.01.13 コラム
【最新版】メール配信システム機能比較10選!目的に合った選び方のポイント
メールの大量送信やメルマガの反応を良くしたいなど、メールを活用した効果的なマーケティングを行いたいと思っている方は多いと思います。
メールでのマーケティングは今でも古い方法ではなく、上手く活用することで成果を上げることにも繋がります。
そのとき必要なのがメール配信システム。たくさんあるメール配信システムの中から、目的に合ったものを選ぶことがとても重要です。本記事ではメール配信システムのタイプや機能、価格、目的に合った選び方などを専門家の監修のもと詳しく解説していきます。
メール配信システムとは
メール配信システムとは、メールの大量配信を自動化するシステムです。メールマーケティングでは数多くのメールを送信する必要があるため、手作業では大変な時間と手間がかかります。このような作業を簡素化・効率化するのがメール配信システムです。
メール配信システムを利用すれば、配信リスト内のユーザーにメールが自動配信されるため、大量のメールも効率的に送ることができます。配信時間を設定すれば、営業時間外の自動送信も可能です。
メールのフォントや画像サイズが受信端末に最適化されるのも、メール配信システムの大きな特徴になります。ユーザーはストレスなくメールを読めるため、事業者側とユーザーの双方にメリットがある仕組みと言えるでしょう。配信リストの作成が容易なことも特徴です。
メール配信システムの利用目的
メール配信システムの主な利用目的には、「メール到達率の向上」「大量・一斉配信の実現」「効果的なメルマガ配信」があります。下記にて各要素について詳しく解説しますが、それぞれの目的について、メール配信システムが果たす役割をまとめます。
▼メール到達率の向上
スパムメールと判定されるのを防ぎ、確実にユーザーにメールを届けるうえで役立ちます。
▼大量・一斉配信の実現
サーバー負荷による配信エラーを起こすことなく、大量のメールを配信できます。
▼効果的なメルマガ配信
メールマガジンを登録している人たちの層に合わせて、最適なメールを、セグメントに合わせて配信可能です。
メールの到達率を高めたい
メールの到達率は100%ではありません。配信したメールがISP(Internet Service Provider)のフィルタリングを経由する際にスパムメールと判断されると、メールは未達となります。
特に単一IPからの大量配信はスパムと判断されやすいため、未達の確率が高くなってしまいます。しかし、メール配信システムを利用すれば、このような問題を回避して到達率を高めることが可能です。
大量・一斉送信をしたい
大量のメールをスピーディーに配信したいときにも、メール配信システムが役立ちます。通常は、大量配信によってメールサーバに大きな負荷がかかるため、配信遅延や未達になる確率が高まります。
数万単位のメールを配信する場合は、配信完了までに数日かかるだけではなく、エラーが多発して送信できないこともあります。しかし、メール配信システムは複数のIPアドレスを設定して分散配信できるため、大量配信によるサーバーエラーが起こりにくいと言えます。
メルマガを効果的に送りたい
メール配信システムのセグメント配信を活用すれば、メールを使った販促や訴求も容易です。顧客管理システムと連携すれば、各ユーザーに最適なタイミングでメールを配信できるようになります。
メールマーケティングではパーソナライズ化したメール配信が求められますが、通常のメール一斉送信では効果的な送信は難しいです。
まずは利用する目的を明確にしよう
メール配信システムの導入を成功させるためには、利用する目的を明確にすることが大切です。ターゲット別の利用目的としては、下記が考えられるでしょう。
- 既存顧客:商品の活用に役立つ情報の提供
- 見込み顧客:購買確度を高めるための情報提供
- 新規顧客:イベントの紹介、自社商品の紹介
このような目的によって、選択するメール配信システムは異なります。大々的にメルマガを送付する場合は大量配信できるタイプが適していますが、見込み顧客のナーチャリングであればステップメールの機能が必須です。
いずれにしても、利用目的を明確にしておけば、メール配信システムの求められる機能も決まってきます。不要なコストを抑えるためにも、自社のマーケティング戦略に最適なシステムを選択できるようにしましょう。
メール配信システムの比較・選定ポイント
メール配信システムを比較選定する際には、重視すべきポイントがいくつかあります。
- メール配信システムの形態(クラウド型とオンプレミス型)
- 配信能力
- 効果測定、分析機能
- 価格
それぞれ詳しく解説します。
クラウド型とオンプレミス型
メール配信システムの形態には「クラウド型」と「オンプレミス型」があります。オンプレミス型は、サーバーやソフトウェアを自社で用意し、社内で管理するタイプです。手間とコストはかかりますが、運用の自由度は高くなります。メールの配信方法をカスタマイズしたいときや、自社で柔軟な運用をしたい場合には、オンプレミス型が適しているでしょう。
ただし、PCのスペックや環境に性能が左右されるため、古いタイプのPCを使用する際には注意が必要です。
一方のクラウド型は、インターネット経由で利用するタイプになります。自社サーバーを使用しないため、運用と管理の手間がかかりません。オンプレミス型に比べると費用も安価です。サーバー構築や運用のリソースが自社にない場合や、配信ボリュームに適した予算で運用したいときは、クラウド型を選択することが一般的です。
配信能力
配信能力とは「時間あたりの配信数」です。メール配信システムによって配信能力は異なるため、大量配信を目的とする場合はスペックの高いシステムを選ぶようにしましょう。
数千、数万通のメールを配信する場合、数十分から数時間の時間がかかります。配信能力が低いメール配信システムによる大量配信は、予期せぬ配信遅延が発生する恐れもあるので注意が必要です。
標準的な配信能力は毎時100万通ですが、毎時4100万通も配信できるシステムもあります。ただし、クラウド型は月間配信数に上限を設けているシステムが多いため、契約する前に上限を確認しましょう。
効果測定・分析機能
メール配信システムを使ったメールマーケティングでは、配信効果の測定と分析が欠かせません。測定・分析結果に応じた改善を行なわなければ、効率的なメールマーケティングは実現しないでしょう。
配信効果の測定対象としては、下記のような指標が挙げられます。
- 到達率
- 開封率
- クリック率
- コンバージョン数
メール配信システムを導入するのであれば、自動測定・自動分析機能を搭載したタイプを選びたいところです。
「いつ」「誰が」「どのURLをクリックしたか」など、対象者を限定して分析ができるシステムであれば、改善効果も高くなると考えられます。リアルタイムで配達率を把握でき、視認性の高いグラフで表示してくれるシステムもあります。このような機能を搭載したシステムを選択すれば、分析時間を大幅に短縮することも可能です。
価格
メール配信システムの価格は「登録アドレス数」または「配信数」に応じた月額課金となるのが一般的です。そのため、価格で比較する場合は、自社の所有しているアドレス数と配信数を事前に把握することが重要になります。
アドレス数に応じて課金されるタイプは、配信数に制限がありません。登録アドレス数の増加に伴って月額料金が上がります。一方、配信数に応じて課金されるタイプは、各プランで配信数の上限が決められています。上限を超えた場合は追加料金が発生します。
このような特徴を考慮したうえで、各製品を比較するようにしましょう。ただし、アドレス数と配信数に比例して成果が上がるとは限りません。費用対効果を高めるためにも、見込める成約数や売上増効果とコストのバランスを事前にしっかり検証したいところです。
メール配信システムを比較・10選
配配メール
- 多彩な分析・効果測定機能でメールマーケティング効果を最大化。
- クラウド型
- 公式サイト
Lステップ
- LINEに特化したメール配信システム。LINEマーケティングに最適。
- スタートプラン(0円+2,980円)、スタンダードプラン(0円+21,780円)、プロプラン(0円+32,780円)、10万通プラン(0円+87,780円)、30万通プラン(0円+131,780円)、50万通プラン(0円+142,780円)、100万通プラン(0円+197,780円)
- 公式サイト
blastmail
- 必要な機能だけを厳選しているため、低価格で利用可能。
- クラウド型
- 配信能力 280万通/時
- Lightプラン(10,000円+3,000円~)、Standardプラン(10,000円+6,000円~)、Proプラン(50,000円+30,000円~)
- 公式サイト
Mailsales
- 初心者や少数精鋭の企業でも効率的に配信できる機能を実装。
- 配信能力 280万通/時
- 有料プラン(10,000円+配信数に応じて課金)、大規模プラン(10,000円※アップグレードの場合は無料+信数に応じて課金)
- 公式サイト
Cuenote FC
- ハイスピードな大量配信を得意としながら既存システムとの連携にも対応。
- クラウド・オンプレミス
- 配信能力 1,000万通以上/時
- クラウド型(30,000円~+5,000円~)、オンプレミス型(要問い合わせ)
- 公式サイト
まぐまぐ
- メルマガ配信に特化。有料メールマガジンの配信も可能
- クラウド型
- 無料
- 公式サイト
Starseven
- 携帯メール配信に特化。配信数無制限の完全定額制。
- 11,000円+3,300円(会員数500人まで。12か月契約は1か月分無料)
- 公式サイト
AutoBIz
- リーズナブルな料金プランで高到達率、高機能を実現。
- クラウド型
- スーパーライト(11,000円~+1,815円~)、ライト(11,000円~+2,934円~)、スタンダード(11,000円~+4,992円~)
- 公式サイト
アクセスメール
- 低価格で多彩な機能を搭載。登録購読者数は無制限。
- クラウド型
- ブロンズ(8,800円+2,300円~)、スタンダード(8,800円+3,500円~)、シルバー(8,800円+4,700円~)、ゴールド(8,800円+8,200円~)
- 公式サイト
コンビーズメールプラス
- 低価格でHTMLメール作成エディタも含む充実の機能も搭載。
- クラウド型
- 配信能力 100万通/時
- アドレス数1,000件(10,000円+1,800円)、アドレス数10,000件(10,000円+5,800円)、アドレス数30,000件(要問い合わせ+16,200円)
まとめ
今回は、メール配信システムの形態や機能、目的に応じた選び方などについて詳しく解説しました。本記事のポイントを改めて確認しておきましょう。
- メール配信システムとは、メールの大量配信を自動化するシステム
- 到達率の向上や効果的なメルマガ配信などが可能となる
- トラブルのない大量配信も容易
- メール配信システムの形態にはクラウド型とオンプレミス型がある
- 導入前に利用目的を明確にする
- 価格や配信能力のチェックも必須
メール配信の効果を高めるためには、自社に適したスペックのメール配信システムを選ぶことが大切です。配信効果の測定と分析機能を使った分析も行ないながら、より効率的な配信ができるようにしましょう。メール配信システム選びで迷ったときには、今回ご紹介した15のサービスを比較検討してみてください。
監修者プロフィール:De-STANDARD株式会社 CMO 村上華子
熊本県熊本市出身。九州大学卒業 九州大学大学院修了。売れるネット広告社に入社し、MAツールを活用したインサイドセールスやセミナー企画・オウンドメディアの立ち上げ・SNSアカウント運用・広報活動等を駆使して、リードナーチャリングと新規受注の拡大に貢献。その後MOLTSに入社。インハウスマーケターして、グループ会社全体の新規案件の引き合いやインバウンド施策、広報・採用に従事。ジェイフロンティアでは、リードジェネレーションやインサイドセールス、MAツール・SFAの導入など、インバウンド型の営業・仕組み化に従事。同社新規事業であるメディカルプラットフォーム「SOKUYAKU」では、カスタマーサクセス・インサイドセールスの双方の立ち上げと仕組み化・BtoB拡大を図る。組織の1→10拡大フェーズにおけるマーケティング支援に特化した貢献がしたいという想いで、De-STANDARD株式会社に入社。同社CMOを務める。BtoBマーケティング・広報PR・採用の支援を得意とする。
※「資料掲載企業アカウント」の会員情報では「通販通信ECMO会員」としてログイン出来ません。
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