2023.02.01 コラム
ソーシャルギフトのメリットと注意点|ECサイトへの導入方法も紹介
近年、SNSの普及やコロナ禍の影響でソーシャルギフトが注目を集めています。受け取る側と贈る側、それぞれにメリットがある一方、いくつか注意点もあります。そこで今回はソーシャルギフトのメリットと注意点、ECサイトへの導入方法について解説します。
ソーシャルギフトとは?
メールアドレスやSNS宛にインターネット上でプレゼントを贈れるサービスがソーシャルギフトです。コロナ禍の影響で、直接会ってプレゼントを渡すことが難しい人にも気軽に贈れるため注目が集まっています。
ソーシャルギフトには、カフェやファストフードなどで利用できる電子チケットから、ホテルでの宿泊やレストランでの食事、エステなど体験型のギフトがあります。ソーシャルギフトサービスには百貨店やブランドも参入し、これまでのギフトと同様に利用され始めています。
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ソーシャルギフトの贈り方
ソーシャルギフトを贈る最も簡単な方法は、ソーシャルギフトサービスを利用することです。まず贈りたいプレゼントを購入し、決済後に発行される受け取り用のコードやURLを相手に贈ります。受け取った側は、指定された手続きをとることでプレゼントを受け取れる仕組みです。
実際にプレゼントを受け取る方法は、直接店舗に受け取りにいったり、宅配で自宅まで届けてくれたりとサービスによってさまざまです。このように相手の住所や名前がわからなくても気軽にプレゼントを贈れる仕組みになっています。
ソーシャルギフトを活用するメリット
通常のギフトよりもソーシャルギフトを利用することで得られるメリットには主に下記があります。
・住所や名前がわからなくても贈れる
・受け取る側の都合に合わせられる
・オファーできる機会が多様
詳しく見ていきましょう。
◎住所や名前がわからなくても贈れる
相手の住所や名前がわからなくても、ソーシャルギフトサービスを介してプレゼントを贈ったり受け取ったりできる点がメリットです。顔を合わせる機会がなく、住所も知らない相手にも、サプライズでプレゼントを贈れます。たとえば、SNSで誕生日の投稿をみてから、早ければ当日中にプレゼントを贈ることも可能です。
また、SNS上の知人など、個人情報がわからない場合でもプレゼントを贈れるため、手軽にギフトを贈ることができます。
◎受け取る側の都合に合わせられる
ソーシャルギフトはプレゼントの配送日時や受け取り方法を指定できるため、受け取る側の都合に合わせられます。事前に確認せずにプレゼントを配送すると、相手が不在の場合に再配達してもらわなければなりません。一方ソーシャルギフトなら、受け取る側のタイミングで最適な日時を指定できます。
また、受け取り方法についても自宅だけでなく、提携している店舗などでの受け取りも可能です。そのため、受け取りにかかる手間が少なくて済むといったメリットがあります。
◎オファーできる機会が多様
ソーシャルギフトはユーザーだけでなく、企業にとっても販売経路の拡大になるというメリットがあります。たとえば、アンケートのお礼を電子ギフトで送付したり、商品のサンプルや購入特典のノベルティなどを電子ギフトで配布したりといった方法があります。これらはプロモーションやブランディングの一環となり、新規ユーザーの獲得や認知度向上にもつながります。
また、ソーシャルギフトなら記念日当日までにメッセージ等で送付すれば間に合うため、母の日やクリスマスなどのギフト商戦において、記念日の当日ぎりぎりまで購入を促せるといった点もメリットです。
ソーシャルギフトを活用する際の注意点
ユーザーや企業にとってメリットのあるソーシャルギフトですが、活用する際にいくつか注意点があります。
・ユーザーの操作が困難な場合も
・ギフトコードのUIに注意が必要
・使用期限がある
詳しく解説していきます。
▲ユーザーの操作が困難な場合も
ソーシャルギフトではインターネット上のサービスを介するため、贈る側も受け取る側も、ある程度インターネットの操作に慣れている必要があります。インターネット上でプレゼントを選んで決済し、相手にURLやメッセージを送付する一連の流れを操作できなければ、そもそもソーシャルギフトサービスを利用できません。
また、受け取る側がインターネットの操作に慣れていない場合にも、プレゼントを受け取るための手続きがとれない可能性があります。そのためイラストで手順を説明するなど、わかりやすいサービス説明が鍵となります。
▲ギフトコードのUIに注意が必要
ソーシャルギフトのUIが文字だけになると、そっけない印象を持たれる可能性があります。
相手の顔を見てプレゼントを渡す場合と比較すると、ギフトコードだけのソーシャルギフトは思いが伝わりにくいです。そのため、ギフトコードだけを送付するのは避け、写真やメッセージなどを添えて送れるような機能を付随させると良いでしょう。
▲使用期限がある
ソーシャルギフトには、ほとんどのサービスにおいてギフトの受け取り期限や使用期限が設定されています。すぐに利用すれば問題ないですが、いつのまにか期限が切れてしまって利用できなかったといった事態も発生しがちです。
また、プレゼントを贈った側に受け取ったかどうかの通知が届くサービスもあるため、 受け取る側がまだプレゼントを受け取っていないようであれば、リマインドすることで使用期限切れを防ぐことも可能です。
使用期限の明記や、リマインド機能などがあると利便性がさらに向上します。
ソーシャルギフトをECサイトに導入する方法
今後、活用の場面が増えることが予測されるソーシャルギフトですが、ECサイトに導入する方法には大きく2パターンがあります。
・ソーシャルギフトサービスを導入
・ECサイトにソーシャルギフト機能をつける
それぞれの方法について詳しくご紹介するので、どちらの方法が自社に合っているか検討しましょう。
ソーシャルギフトサービスを導入
すぐにソーシャルギフトを導入したいのであれば、既存サービスの利用がおすすめです。ソーシャルギフトサービスはECモールのような形になっており、複数の店舗が商品を掲載しています。ここに出店することで、サービス自体がもつ集客力をそのまま利用できるため、販路の拡大が期待できるというメリットがあります。
一方、サービスを利用するデメリットは販売手数料がかかる点です。しかし自社で一からシステムを開発するコストと手間を考えれば、メリットが大きいといえます。
さまざまなソーシャルギフトサービスが提供されていますが、なかでも代表的なものは以下の3社です。
・dgift
dgiftではコンビニの商品や金券、ギフトコードなど6,000点以上のラインナップが扱われています。まずは低単価の商品から始めたいといった場合にも有効です。
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・LINEギフト
LINEのトーク機能を介してプレゼントを贈り合えるサービスです。スマホユーザーの多くがLINEを利用しているため、集客にも困りません。
・giftee
gifteeはコンビニやドラッグストア、カフェなど500種類以上のギフト商品のなかから、受け取る側が好きな商品を選べるサービスです。
ECサイトにソーシャルギフト機能をつける
2つめはECサイトにソーシャルギフトの機能を導入する方法です。ソーシャルギフトの機能を自社で一から開発する手段と、専用のサービスをECサイトに導入する手段とがありますが、後者のほうが手軽で素早く機能を利用できます。ECサイトにソーシャルギフトの機能をつけることでサービスの利用手数料を抑えられるほか、自由に運用できるため自社の理想の形に実現しやすい点がメリットです。
一方で、ECサイトに訪問してもらわない限りはソーシャルギフトも利用されないため、ある程度ECサイトに集客できていることが前提となります。また、自社でソーシャルギフトの機能を開発するとなると、コストと時間がかかるといったデメリットもあります。
まとめ
今回はソーシャルギフトのメリットや注意点、ECサイトへの導入方法などを解説しました。ここで簡単にまとめておきます。
ソーシャルギフトとは、インターネットを介してプレゼントを贈ったり受け取ったりできるサービスです。
ソーシャルギフトを活用するメリット
・住所や名前がわからなくても贈れる
・受け取る側の都合に合わせられる
・企業にとっては販路拡大になる
ソーシャルギフトを活用する際の注意点
・ITリテラシーが低いと操作が困難な場合がある
・ギフトコードだけの送付だと冷たい印象を持たれる可能性がある
・使用期限がある
ソーシャルギフトをECサイトに導入する方法
・ソーシャルギフトサービスを利用する
・ECサイトにソーシャルギフト機能をつける
ユーザーにとっても企業にとってもメリットがあるソーシャルギフトは、今後さらに活用される場面が増えると予測されます。需要が増えているなか、ソーシャルギフト機能の導入を検討しているEC担当の方も多いのではないでしょうか。ソーシャルギフトの導入を検討されている場合は、以下の資料もぜひご覧ください。
この機会にソーシャルギフトの導入を検討してみてください。
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