2019.07.01 コラム
スマホに最適なメルマガのレイアウトとは?…CVRを高めるメルマガ講座(11)
「通販通信」読者の皆さま、こんにちは。メルマガ配信システム「コンビーズメールプラス」などを提供する(株)コンビーズ カスタマイズチーム WEBディレクター奥道です!今回はスマートフォンでの閲覧に最適なメルマガのレイアウトについて解説します!
▽連載一覧
第3回:ステップメールの効果を最大化する4つのポイントとは?
第5回:メルマガがスパム・迷惑メール!?ECがやるべき対策とは
メルマガを読むデバイスは圧倒的にスマホ!
EC事業者である読者のみなさんが日々配信しているメルマガを、受け手側のユーザーはどんなデバイスで見ているでしょうか?
PC(パソコン)、スマホ、タブレット端末などさまざまなツールがあるなかで、現在もっとも主流と考えられているのがスマホです。
しかしその一方で、多くのメルマガ配信者がスマホに最適なメルマガを配信できていません。今回は、スマホユーザー向けのメルマガ作成について、ポイントを解説していきます!
繰り返しになりますが、現在メルマガを読むためのツールはスマホが主流です。これまではPCでメルマガを読んでいた人も、大画面のモバイル端末やタブレットの普及・通信環境の向上により、スマホでの閲覧にシフトしているのです。
そのためメルマガもPCからスマホへの最適化が求められるようになってきています。この傾向は今後もさらに加速していくことが予想されます。ですので、メルマガにおいては「スマホで読みやすいデザインやレイアウト」が最重要課題といえます!
ちなみに、ビジネス寄りのメルマガはPCで閲覧される傾向がいまだに多いようです。ただ、その傾向も変わりつつあります。
ビジネス寄りのメルマガは、自宅のPCではなくオフィスの仕事用のPCで読まれることが多いという特徴がありました。ただ、スマホやタブレットの普及により、会社のPCよりも通勤中の車内や会社の休憩室などにおいてスマホで読まれることが多くなってきています。
つまりメルマガ自体が、PCで腰を据えてじっくり読むモノから、スキマ時間に読み流すモノへと変化していることがうかがえるのです。
こうしたことからプライベートなメルマガはもちろん、ビジネス寄りのメルマガであっても、スマホに対して最適化しているほうがより有利となってきているのです。
大画面化・高画質化でさらにスマホシフト!
かつてのメルマガはPCで読まれることを前提にデザインされることが一般的でした。その理由のひとつは「大きな画面のほうが読みやすい」というユーザー心理によるものでした。
しかし昨今、タブレット端末やスマホは大画面化しており、画面の画素数も大幅にアップし見やすくなりました。PC画面と比べても遜色ない閲覧が各デバイスでも可能になったことにより、いっそうスマホによるメルマガ購読が増加しています。
スマホユーザーが嫌うメルマガの特徴とは?
メルマガがスマホで読まれているということがわかったところで、今度はスマホユーザーが嫌うメルマガの特徴や傾向をみていきましょう。
そもそも同じインターネット上にアップロードされたメルマガでありながら、PC向けにつくられたメルマガはスマホだと読みにくいという現象はなぜ起きるのでしょう。
ここでは特に、ユーザー側からみたメルマガの「読みにくさ・読みやすさ」について考えてみようと思います。
・画面サイズと文字サイズ
PCとスマホの最大の違いは画面サイズです。通常のPC画面は1920×1080pxが主流です。一方で、たとえばiPhone8の画面は1334×750pxというサイズです。
つまり、PC画面サイズを想定したメルマガをスマホで閲覧した場合、文字が極端に小さく表示されて読みにくいという現象が起きてしまうのです。
逆にスマホ向けのメルマガをPCで閲覧すると、文字が極端に大きく表示されるケースもあります。
こうしたトラブルを回避する方法はいくつかありますが、まずは閲覧ユーザーの多いスマホに最適化したメルマガの作成を心掛けるようにしましょう!
具体的にはスマホで見た時のことを想定し、横幅600pxで画面を作成しましょう。こうするとスマホの閲覧にちょうど良いサイズでレイアウトを組むことができます。
画面サイズが設定されたらそれに見合った文字フォントを使用します。文字サイズは15pt以上がベストです。
600pxの横幅に対し文字サイズ15ptの場合、1行当たりに入る文字数が45文字ほどになります。現目立たせたいセンテンスは文字サイズを大きくして1行30文字程度に設定するメルマガが一般的には主流となっています!
・タイトルが長い わかりにくい
スマホはPCよりも「読み流される」デバイスです。
このことから、もっともキャッチーであるべきタイトルが長文だとユーザーは読むことを拒否するようになります。
ほかにも、適切な改行がされていなかったり、文章の言い回しがわかりにくかったりする場合、やはりユーザーに読んでもらうことは難しくなります。
わかりやすくて短い文章というのが、メルマガにおいても重要なファクターになることを覚えておきましょう!
スマホ向けのメルマガはHTML?テキスト?
メルマガはHTMLで書かれるべきというのが最近の傾向です。
かつては汎用性が高く、ユーザー側のツールの特性や性能に影響を受けにくいテキスト形式がメルマガの主流でした。しかしスマホやタブレット端末での閲覧が増え、よりビジュアルに訴えるメルマガのほうが高い開封率やクリック率を獲得するようになったことと、さらにそれらの開封率を計測して分析に生かせるHTMLのほうが戦略を考えた場合はるかに有用性が高いことが理由です。
ユーザー側も最適化されていれば非常に読みやすいHTMLデザインに慣れているため、よりいっそうHTMLのメルマガに対する需要が高まっていると考えられるのです。
・HTMLが主流
いまやメルマガの主流となったHTMLデザインですが、決して万能ではないことを忘れてはなりません。HTML形式は、そもそも受信できるツールがテキスト形式ほど多くなく、また閲覧するツールの種類や性能によって表示が大きく変化してしまうからです。
装飾文字や画像、動画の挿入も可能である反面、受信するユーザーの負担は大きくなります。見やすさやインパクトのあるメルマガが作成できる反面、ユーザーのストレスの原因にもなりやすいことを覚えておきましょう!
・HTMLを効果的に使うポイント
メルマガでHTMLを活用する際、ポイントとなるデザインをいくつかご紹介していきましょう。
◇マルチパート配信
マルチパート配信とは、ユーザー側の「HTMLの受信を拒否する設定」に対してテキスト形式のメルマガを表示させる配信方法です。
スマホであってもHTML形式のメールを拒否する、または正しく表示できないというケースはよくありますので有効な手段のひとつです!
◇レスポンシブデザイン
PCサイトでも同様の技術がありますが、ユーザー側の閲覧画面のサイズによってレイアウトを変更(改行)するというメールデザインの手法です。画像の並び方を変えて見やすくするなど、PCとスマホのように画面サイズが違うツールに対応することができます。
◇リキッドレイアウト
ユーザー側の画面サイズに対応して「伸縮する」デザインです。常に画面いっぱいに表示できるので、インパクトを損なうことなく多様なツールに対応できます。
◇フレキシブルレイアウト
現在多くのメルマガが採用しているデザインで、リキッドレイアウト同様画面に合わせて伸縮し、設定された最大幅で固定されます。インパクトを保ちつつ、デザイン性を損なわないレイアウト方式です。
・まとめ
メルマガ作成において、ユーザー側の「見え方」を考慮することは非常に大切です。しかしその一方、すべてのユーザーツールに対応できるデザインのメルマガというものは実現不可能といえます。配信者に必要なのは「いまメルマガになにが求められているか」を常に見極め、実現していくことです!
筆者:(株)コンビーズ カスタマイズチーム Webディレクター 奥道 綾子
2012年よりWEB通販に特化したファッションアパレル企業にWEBデザイナーとして従事。WEBをはじめ紙媒体を含むデザイン業務全般を担当。2018年5月、コンビーズに入社。
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第3回:ステップメールの効果を最大化する4つのポイントとは?
第5回:メルマガがスパム・迷惑メール!?ECがやるべき対策とは
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