年齢を重ねるのに伴い季節の移り変わりを年々早く感じるような気がしますが、今年も余すところわずか2カ月となってしまいました。まずはお知らせですが、昨年に続き今年も12月に通販エキスパート検定、企業・団体様向けの「団体受検」を開催いたします。5月の試験では25社が全国で団体受検を実施してくださいましたが、その時点では間に合わなかったり繁忙期で忙しかった企業様などに向けたものです。

詳細は通販エキスパート協会ホームページを(http://www.tsuhan-exa.org/kentei/group.html)ご覧ください。またもう１つお知らせですが、来年2月に「3級」公式テキストの改定版を朝日新聞出版さんから発行することになりました。

現在のテキスト発行から1年半経過しているため、ランキングや業界情報などを最新データに刷新したり、法改正により変わった新たな規制内容を盛り込むつもりです。それではちょっと間が空いてしまいましたが、引き続き「2級」の問題にチャレンジしてみてください。今回は「物流」に関するものです！

物流を委託する際はトータルコストで考える！

Ｑ：倉庫賃料における記述で間違っているものを一つ選べ。

１）単位は、坪・パレット（PL）・㎥（立法メートル）・ケース（個）などさまざまである。

２）月単位のほか、10日間を1期として期単位で設定するケースもある。

３）自社の事業計画も考慮し契約期間も含めて交渉した方がよい。

４）倉庫内作業を委託すると物流会社の手間が増すため、賃料も上がるケースが多い。


　まず4）を説明しますと、物流で倉庫も倉庫内作業も同時に物流会社に委託する場合は、倉庫費用（賃料）を抑えることができるケースが多いとされています。物流会社としては、場所だけ提供するより効率および利益を上げやすくなるためです。また基本的な賃料は坪単位で設定していることが多いのですが、取り扱い商品や契約形態によっては1）のようにパレット（PL）・?（立法メートル）・ケース（個）単位で設定しているケースも見られます。自社の商品に見合った単位で契約することが、賢い利用法と言えるでしょう。


　2）の解答について説明すると、賃料に関しては月単位とするのが一般的なものの、中には10日間を1期として期単位または1日単位で設定しているケースもあります。さらに契約期間や諸条件によって賃料を交渉することも可能なため、3）のように自社の事業計画に沿った交渉を行うことが重要といえます。あらかじめ増床など将来の予測・計画を説明しながら交渉することにより、物流会社としても賃料収入などの見通しが立てやすくなるからです。


　付け加えますと、最近は保証金なしで、（倉庫内の）利用した分だけを賃料とするなど、柔軟な対応をしてくれる物流会社も増えてきました。従って、一概に月額賃料だけで比較することが難しいケースもあり、トータルコストで考えることが得策と言えます。また、季節や時期によって物流会社が大幅に賃料を下げる場合もあることから、タイミングを見ることも必要です。インターネット上の不動産情報として表に出ていない物件も多数あるため、物流専門のマッチングサイトなどさまざまなルートを活用することでより良い物件を選ぶことができると思います。


ということで、解答はもちろん４）です！

では次回をお楽しみに！
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

＜通販エキスパート協会概要＞

　＊一般社団法人　通販エキスパート協会 　＊今年５月２９日（日）に「通販エキスパート検定２級・３級」試験を実施 　

＊問い合わせ・検定申し込み　 　

（電話）０３・３２６５．２７８３

（URL）http://www.tsuhan-exa.org

（メール）info@mail.tsuhan-exa.org

通販エキスパート検定公式ガイド（2級・3級）
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

通販市場を丸ごと学ぼう！〜通販エキスパート検定に挑戦〜①通販市場を丸ごと学ぼう！〜通販エキスパート検定に挑戦〜②通販市場を丸ごと学ぼう！〜通販エキスパート検定に挑戦〜③通販市場を丸ごと学ぼう！〜通販エキスパート検定に挑戦〜④通販市場を丸ごと学ぼう！〜通販エキスパート検定に挑戦〜⑤通販市場を丸ごと学ぼう！〜通販エキスパート検定に挑戦〜⑥通販市場を丸ごと学ぼう！〜通販エキスパート検定に挑戦〜⑦ 通販市場を丸ごと学ぼう！〜通販エキスパート検定に挑戦〜⑧