2012.06.15 通販会社
『CRMシリーズ ソーシャルメディア・マーケティング成功事例集』
2011年あたりから耳にすることが多くなった「ソーシャルメディア・マーケティング」とは、SNS(twitter、Facebookなど)やブログなどのソーシャルメディアを活用したマーケティング活動を意味する。なぜソーシャルメディア・マーケティングは注目され、取り組む企業が急増しているのか。本書は上記の理由をひもとくべく、20社の成功事例をもとに、企業がソーシャルメディア・マーケティングを行う必要性や、学ぶべき点などを180ページ強に渡って紹介。「総論編」「事例編」「資料編」の3項目で構成されている。
「総論編」は、20社への取材から見えてきたソーシャルメディア・マーケティングの現状をまとめるとともに、「ソーシャルCRMの組織と体制」「ソーシャルメディアを活用したキャンペーン・マネジメント」など、本書のテーマに精通した外部企業による5つの寄稿から成り立つ。
「事例編」は、伊藤ハム、全日本空輸、ドクターシーラボ、ニッセンなどソーシャルメディアをマーケティングに有効活用している20社を掲載。ソーシャルメディア・マーケティングを利用し始めた経緯、実施内容、指標、目標、達成率(何を効果として捉えているか?)などの具体的な取り組み方を各社5Pずつ紹介している。SNSやブログの利用だけでなく、自社コミュニティなどの独自メディアからECサイトや実店舗へ送客している事例や、VOC(顧客の声)の収集・活用方法など、豊富に取り揃える。
「資料編」は、20社のFacebookページの概要と、ソーシャルメディア・マーケティング支援企業26社の一覧を掲載。支援企業ページは、社名、連絡先のほか、どの商品やサービスに対応しているかが一目でわかる一覧表が掲載されているため、企業を横断的に比較することが可能だ。
本書は、近年、企業のCRMへの取り組みが多様化してきたことを受け、2003年以降年1回の頻度で発行してきた「CRM白書」(2006年からは「CRM年鑑」に改名)を「CRMシリーズ」として、2011年からテーマごとに分冊化した第一弾書籍になる。
発行元であるアイ・エム・プレスはソーシャルメディア・マーケティングが抱える魅力を、書籍内で次のように説明している。「ユーザーとの継続的なコミュニケーションにより見込客を顧客に、そして優良顧客にステップアップさせると同時に、顧客のソーシャルグラフをたどって口コミを拡散させることで、新規顧客開拓にも寄与。さらには、ソーシャルメディア上での顧客の行動をトラッキングすることで、購買実績だけに頼らない顧客への重層的な理解を促進する可能性を秘めている」。
懸念される炎上リスク対策や、運用における関連部署間の連携など、企業がソーシャルメディア・マーケティングに取り組む上で必ず出てくる課題についても、どう向き合っていくべきかが本書にはまとまっている。これから活用を考えている企業も、すでに開始している企業も、ソーシャルメディアとの上手な付き合い方を見つける上で参考になる一冊だろう。
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【発行元】
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発行元:株式会社アイ・エム・プレス 本社:東京都 設立:1952年2月5日 代表取締役社長:西村道子 ダイレクトマーケティング、CRM、コールセンター、One to Oneマーケティングなどを基軸にしたマーケティング情報誌「月刊アイ・エム・プレス」の発行、セミナー、調査事業のほか、企画、編集、制作などの受託業務を行う。
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