(株)インテージが28日発表した「年末に行う大掃除と不用品整理の実態についての自主企画調査」によると、「フリマアプリ」の出品利用経験と利用意向は、10~20代の若年層、特に10代女性で高いことが分かった。
同調査は、全国の16~59歳の男女2208人を対象としたインターネット調査で、調査期間は11月10日~15日。
大掃除で面倒なこと「不要品の処分・整理整頓」が3位に
同社が保有する全国小売店パネル調査(SRI)のデータによると、昨年1年間の清掃関連商品の販売金額は12月に大幅に増加。1~11月までの月平均と比較すると12月は149%に達し、12月の大掃除需要が確認できる。なお、この間に販売金額が伸びるカテゴリーは、「ガラスクリーナー」(645%)、「住居用クリーナー」(326%)、「住居用ワックス」(312%)の順となっている。
また、今回実施したアンケート結果によると、年末の大掃除で面倒だと感じていることについては、全体の39.7%が「キッチンの換気扇・レンジフードの掃除」、22%が「窓や網戸の掃除」と答えたほか、18.6%の人が「不要品の処分・整理整頓」と回答。断捨離ブームの影響もあり、新しい年を迎えるために整理整頓をしたいと考える人が多い様子がうかがえる。
不用品の処分は実店舗利用が4割
「面倒な大掃除」の3位にランクインした「不用品の処分・整理整頓」について、話題の「フリマアプリ」や、15年以上の歴史がある「インターネットオークション」、「リサイクルショップや中古品買取店」などの実店舗の利用経験を見てみると、1位「リサイクルショップ」(40.2%)、2位「ネットオークション」(12.9%)、3位「フリマアプリ」(9.8%)の順に。「フリマアプリ」については、全体での利用経験は1割弱に留まるが、10代女性の利用経験率が23.1%と高めとなっており、利用意向についても34%が「今後活用したい」と回答するなど、若年女性の利用が積極的であることが分かった。
「ネットオークション」については、女性よりも男性、特に30代以降で利用経験が高く、「30代」(15%)、「40代」(18.2%)、「50代」(17.3%)との結果に。一方、実店舗となる「リサイクルショップ」の利用経験については、10代を除いてすべての年代で「ネットオークション」「フリマアプリ」よりも高い数値となっており、フリマアプリに注目が集まる現在でも、実店舗が不用品整理の方法としての役割を担っていることが明らかになった。
フリマアプリとリサイクルショップの使い分けについては、「郵送できそうなものはフリマアプリ」(女性24歳)、「送料が掛かりそうなものはリサイクルショップ」(女性27歳)、「送るのが面倒でない場合はフリマアプリ、ゲーム類は中古品買取店、服やスマホの周辺機器は譲渡」(男性18歳)、「高く値段がつきそうなものはネットオークションに出品」(男性32歳)、「店で売るより高値で売れる物はフリマアプリ、汚れが目立つ物はリサイクルショップ」(女性32歳)などの意見があり、「発送が簡単か」「高い金額で売れるか」などを基準に使い分ける傾向が見られた。
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