(株)インプレスホールディングスが18日発表した「動画配信ビジネス調査報告書2018」によると、有料の動画配信サービス利用率は15%で、このうち「Amazonプライム・ビデオ」の利用率は、前年比12.6ポイント増の53.6%となり、大幅に増えていることが分かった。
有料動画の視聴は30代男性で24.6%
17年度は、リニア配信の「AbemaTV」が話題性のある多額の制作費をかけたオリジナルコンテンツを配信したほか、「Amazonプライム・ビデオ」や「Netflix」などのVODの各サービスもオリジナルコンテンツを精力的に増強した。さらに配信者が撮影をしながら視聴者にリアルタイムの動画を配信する「LIVE動画サービス」の利用者も増えている。
有料動画配信サービスの利用率は、昨年から5.4ポイント増の15%。性・年代別では「男性30代」が24.6%で最も高く、「男性20代」(23.1%)、「女性20代」(20.1%)と続いている。
また、よく視聴する映像・動画の種類については、「リアルタイムのTV番組」が69.9%で最も高く、次いで「録画したTV番組」(56.4%)、YouTubeなどの「動画共有サービス」(36.8%)、AbemaTVやTVerなどの「無料の動画配信サービス」(25.5%)の順となった。
「Amazonプライム・ビデオ」は53.6%でダントツ1位
「SNS上の動画」は、女性10代の45.7%が最も高く、男性10代でも29.8%と高かった。また、「LIVE動画/LIVE配信」は、男女10代で20%を超えており、若年層で動画によるコミュニケーションが拡大していることが推測される。
また、「3カ月以内に有料の動画配信サービスを利用した」と回答した人に、利用している有料の動画配信サービスを聞いたところ、最も多かったのは「Amazonプライム・ビデオ」で53.6%という結果に。昨年と比較して12.6ポイント増加した。2位は「Hulu」の17.3%、3位は「Netflix」の10.9%だった。
動画共有サービス1位は「YouTube」
さらに「動画共有サービス」「無料の動画配信サービス」「SNSの動画」を「よく視聴する」と回答したユーザーに対して、利用しているサービス名を聞いたところ、「YouTube」(97.4%)、「ニコニコ動画」(42.9%)の動画共有サービスが上位を占めた。よく視聴する無料動画の制作者は、「一般の人」が53.9%で最も高く、「テレビ放送局」が49.0%、「YouTuberなどネット動画で有名な人」が38.6%という結果に。テレビ放送局や音楽制作会社などプロフェッショナルが制作した動画以上に、一般の人やYouTuberなどが制作した動画が視聴されている。
LIVE動画1位は「LINE LIVE」
一方、LIVE動画/LIVE配信サービスをよく利用するユーザーに対しての質問では、「YouTube Live」(67.4%)、「ニコニコ生放送」(47.9%)、「LINE LIVE」が28.0%の順に視聴している人が多かった。動画の配信者は「タレント、芸能人」が50.7%、「ネット動画で有名な人(YouTuberなど)」が44.3%、「知り合いではない一般人」が31.2%の順となった。
同調査は、同社のシンクタンク部門であるインプレス総合研究所が実施したインターネット調査で、調査機関はNTTコム。調査期間5月9日~22日で、1042サンプルを対象としている。
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