ニールセンデジタル(株)が11日発表した「ニールセン・オンラインショッピングレポート 2018」によると、定期購入者がオンラインで購入する理由で最も多かったのは「重いものやかさばるものを持って帰らなくて良いこと」だった。
「食品・飲料・お酒」は全体の18%が定期購入を利用
同調査は、月1回以上インターネットを利用している全国の18歳以上の男女約6000人を対象に実施したもので、18年6月に実施。商品カテゴリーごとに「今後オンラインでの購入が拡大するか」「商品を購入するまでのカスタマージャーニー(購買プロセス)でオンラインがどのような役割をしているのか」などを分析している。
オンラインショッピングの利用状況については、インターネット利用者の83%がオンラインで消費財・耐久財を購入した経験があり、このうち49%が月に1回以上オンラインショップを利用している。ネットスーパーについては8%が月に1回以上利用していた。
「食品・飲料・お酒」の定期購入状況をみると、「定期的に購入している人」は全体の18%で、定期購入者が最も多い化粧品(26%)の数値からは大きく下回っている。また「過去にオンラインで購入したことがあるが現在は購入していない人」は19%、「過去に購入したことはないが現在購入を検討している人」は15%だった。
定期購入のメリット=「重い」「かさばる」荷物を運ばなくていい
定期購入者がオンラインで購入する理由では、「重い物やかさばるものを持って帰らなくてよいから」(44%)、「ポイントがたまりやすいから」(30%)、「実店舗よりも安く購入できるから」(30%)、「過去に購入したことがあり、よく分かっている商品だから」(24%)の順で回答が多かった。一方、定期購入者ではない人が定期購入しない理由については「実際に手に取って見られない」が29%で最も多く、次いで「購入してすぐに利用したい」「実店舗の方が安い」(各25%)となっている。
「食品・飲料・お酒」をオンラインで購入する際、商品をどうやって検討するかについては、定期購入者は「実店舗」(49%)、「インターネット」(74%)、トライアルしたことがある人は「実店舗」(51%)、「インターネット」(60%)、購入を検討している人は「実店舗」(50%)、「インターネット」(57%)と、いずれもオンラインで検討している。その一方で、回遊者については、「実店舗」(62%)、「インターネット」(28%)で、実店舗の方が圧倒的に多かった。
これらの結果について、同社シニアアナリストの高木史朗氏は「オンラインで購入するポテンシャルのある人(34%)のうち、『食品・飲料・お酒』をオンラインで定期購入する人は18%に留まっている。これは『購入した商品をすぐに利用できない』ことがバリアーとなっているのだろう。帰宅途中にスマートフォンで夕食に必要な食材を注文すると帰宅と同時に材料が届く、といったサービスが普及すれば、オンラインでの購入が増える可能性がある」と分析している。
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