(株)ヴァリューズは8日、スマートフォン決済アプリ「PayPay」の利用動向調査を公表。これによると、現在実施中の第2弾キャンペーンは18年12月実施の第1弾キャンペーン以上のユーザーを集めていることが分かった。
同調査は、一般ネットユーザーの行動ログを用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用して、ヴァリューズ保有モニターパネル(20代以上)のスマホ行動ログデータを分析したもの。
第2弾キャンペ実施で利用ユーザー36%増
この調査によると「PayPay」は、第1弾キャンペーン終了後、一時ユーザー数が若干落ち込んだが、その後順調に増やし、19年2月時点のアプリ所持ユーザーは774万人にまで伸ばした。さらに2月から実施している第2弾キャンペーンでは、キャッシュバック上限を第1弾の5万円から1000円相当に大幅縮小したにもかかわらず、利用ユーザーが前月比36%増の599万人に急増している。
一方、他のスマホ決済サービスのユーザー数は、「楽天ペイ」が333万人、「Origami決済アプリ」が141万人と、「PayPay」に大きく引き離されている。ただし、両サービスとも右肩上がりでユーザーを増やしている。
2月のインストールユーザーは70万人以上
インストールユーザー数については、2月13日に9万9000人、16日に8万5000人が「PayPay」をインストール。60万3000人がインストールした昨年12月9日の第1弾キャンペーンには及ばないものの、キャッシュバックの効果もあり、2月12日~28日の17日間だけで70万人以上が新たに「PayPay」をインストールした。他のサービスでは、2月21日に4万5000人に「楽天ペイ」をインストールしている。
日次起動ユーザー数については、第2弾キャンペーン開始後の15日にのべ231万人が「PayPay」を起動。12月13日の471万人ほどではないものの、日常的な決済利用が進んでいるとバリューズでは分析している。
キャンペーン外の登録ユーザーの方が高ロイヤルティ?
さらにロイヤルティの視点からも分析を実施。第1弾キャンペーン期間中にインストールした「PayPay」ユーザーのアプリ起動回数は、19年1月~2月で1日平均1.60回。キャンペーン期間外に「PayPay」を使い始めたユーザーは同起動回数1.71回となっており、キャンペーン外で得たユーザーの方がロイヤルティは高いという結果が出ている。
同社ではこうした結果を踏まえ、「PayPay」が国内のスマホ決済市場全体を牽引していると指摘。今後19年初夏に、「LINE Pay」と「メルペイ」が両社の加盟店の相互開放を行うことから、各社のマーケティング戦略およびスマホ決済市場の動向に注目している。
■ヴァリューズ
■PayPay第2弾100億円キャンペーン
▽関連記事
・PayPay、アプリをリニューアル…ID導入・送金も可能に
・QRコード決済利用率、1位楽天ペイ・2位PayPay
・PayPayが100億円還元キャンペ再開!12日からスタート
・PayPay、6割強が100億円キャンペ認知…利用トップはオリガミ
・QRコード決済利用者、PayPayが短期間で楽天ペイに肉薄
この続きは、通販通信ECMO会員の方のみお読みいただけます。(登録無料)
※「資料掲載企業アカウント」の会員情報では「通販通信ECMO会員」としてログイン出来ません。