2019.05.19 通販会社
ECの多店舗展開を支える一元管理って何?近時の最新動向は!?
通販・EC事業者にとって、独自ドメイン店舗・複数モール出店による「多店舗展開」はかなり一般的な販売戦略となっています。この「多店舗展開」を合理化する手段が受発注や在庫管理の一元化です。つまり「一元管理」システムの活用です。一元管理システムを提供する支援事業者は多くあり、各社とも各モールやカートシステムの仕様変更などに素早く対応し、事業者の売上アップに貢献しています。
通販・ECにおける一元管理システムは、通販・EC運営のバックヤードを支えるシステムです。運営している各店舗の受注情報や管理業務などを外部システムによって一本化、統一管理と処理を可能にします。受注の処理や出荷の処理、メール送信や発注・仕入、在庫の連携といったEC運営の効率化に便利かつ必須な機能が搭載されています。各支援企業がASP型からカスタマイズ、フルカスタマイズまで提供しており、利用料金も月額9800円から数万円台などと多岐に渡ります。
▽関連記事1: 多店舗出店のEC・ネットショップを成功に導く一元管理システムとは?
▽関連記事2:効率的な多店舗展開ができるEC・通販サイトの一元管理システム
一元管理システムはどれくらい種類がある?
ネットショップの一元管理システムをサービスには、複数社がさまざまなサービスを展開しています。
(サービス名/サービス提供会社)
・助ネコ通販管理システム(株式会社アクアリーフ)
「助ネコ通販管理システム」は、複数のネットショップの「受注処理」「在庫管理」「商品登録」を一元で管理することができるASP型のシステム。必要な機能だけを選んで契約することができる。課題を抱えている業務のみについてのシステムを導入可能なため、敷居が低く、無駄なコストがかからない。各システムとも30日間の無料トライアルができる。
▽関連記事1:助ネコ、楽天ペイへの対応完了…仕様変更のRMS管理を簡素化
▽関連記事2:EC一元管理システム「助ネコ」の利用企業が急増するワケ
・GoQ System(株式会社GoQ System)
クラウド型の受注・商品・在庫・売上一元管理システム。「1日の出荷件数が30件以上」のネットショップに最適。Web領収書の発行も可能。導入社の中には業務の80%を自動化することに成功したケースもある。20日間の無料トライアルも提供している。
・TEMPO STAR(NHN SAVAWAY株式会社)
一画面で複数店舗の受注・在庫・商品を一元で管理することができる複数ショップ運営を効率化サービス。同社が提供するネットショップ構築サービス「CARTSTAR」とも連携可能。サポート体制が充実している点も特徴。
・まとまるEC店長(株式会社ブランジスタ)
複数ECモールの業務を一元化できるシステム。月額9800円で利用できるのが特長。1つの商品データをコピーするだけで一括で複数モールに登録できる。複数ECモールのメール配信・伝票出力などを一つの画面でまとめて処理することもできる。
・タロスプラットフォーム(シーエスアーキテクト株式会社)
リサイクル業界向けのクラウドPOSシステム。買取・出品・管理・発送・分析までPOS1台で管理できる。EC向け一元管理システムも提供しており、実店舗も展開しながら中古商材ECを運営する事業者に最適な管理システム。
・通販する蔵(株式会社ソフテル)
独自ドメインのECからYahoo!ショッピング、楽天市場といった主要ECモール店の管理を一元化する販売管理・在庫管理ソフト。ヤマト運輸、佐川急便、日本通運、西濃運輸、福山通運の送り状印刷ソフトと連動できる。
・店舗アップ(株式会社日本ビジネス・サポート)
開発・販売開始に18年の歴史がある一元管理システム。カスタマイズも可能でこれまでに1000店舗以上のネットショップに採用されている。
・特攻店長(株式会社キャプサー)
楽天市場、Yahoo!ショッピング、Wowma!、Amazonといった主要モールの受注・商品・在庫・集計を一括管理できる高機能通販総合支援システム。複数店舗への商品一括出品・在庫の一元管理・全店舗同時の受注管理・送り状作成もできる。
・受注でポン(株式会社ワイズシステム)
開発実績15年以上をもつ受注管理システム。楽天市場やAmazonなどの大手モールから各種カートの注文を一元管理できる。独自運用に合わせたカスタマイズにも対応している。
・速販C2(株式会社サイオ)
受注処理の効率化やミス防止に役立つほか、カゴ落ち防止・CVR向上、いたずら注文の検出や売り越し売り逃しなどまでを、まとめてサポートする一元管理ソフト。
・ACTIVE-REC(株式会社アクティブ・ワーク)
EC向け販売管理パッケージ。顧客管理・受注管理・在庫管理・仕入管理といった、時間と手間の掛かる業務の簡略化に役立つ。
・タテンポガイドNEXT(株式会社スマートソーシング)
ECサイトの受注や在庫、顧客などを一括管理できるシステム。複数ECサイトの運用の改善・効率化をサポートする。1000社以上に導入されており、導入後の平均売上は283%アップ、作業時間90%カットに成功した実績も持つ。
・アシスト店長(株式会社ネットショップ支援室)
複数モールの受注管理を一元化するシステム。受注データをもとにしたCRM分析まで可能な点が特長。
・CROSS MALL(株式会社アイル)
東証一部上場企業であるアイルが提供するシステム。複数のネットショップ・EC・モールの在庫管理・商品登録・受注管理、発注・仕入管理を一本化する一元管理ASPサービス。楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングの在庫連動を簡単に実現する。
・ネクストエンジン(Hamee株式会社)
携帯ストラップのEC事業から開始し、現在はEC支援時事業までを手掛けるHamee(旧社名StrapyaNext、ストラップヤ.com、マクロウィル)が開発した一元管理システム。
・マイティ通信販売(三愛ケーアールディ株式会社)
ネットショップの注文確認メール・CSVファイルから受注情報を一括登録。ネットショップの多店舗展開、FAX・電話受注までも対応できる。
・zaiko Robot(ハングリード株式会社)
在庫確認更新間隔が最短1分という特長を持つ一元管理システム。業務管理システム「Robot」シリーズの導入実績は1万5000社以上ある。
・楽楽バックオフィス/楽楽アイテムマネージャー(テクマトリックス株式会社)
複数EC店舗の価格・画像といった商品データの一括登録、更新が可能できる。画像・スケジュール・イベントといった管理を一元化することでEC運営の大幅な業務効率化に役立つ。
・YES!(ヤマトシステム開発株式会社)
「クロネコヤマト」でおなじみのヤマトグループが提供する一元管理システム「YES!(Yamato EcSolutions)」。ECの「受注」から「発送」までの作業を効率化、決済サービスも提供しており、組み合わせによって代引の売上金も最短5日で入金される。
・楽々通販2(株式会社イメージデザイン)
商品管理機能、在庫連動機能、受注管理機能、顧客管理機能、ページ管理機能、売上集計機能を持つ一元管理システム。シリーズで、ネットショップのにぎわい演出ツールや商品原価、売上や注文件数によって変動する送料やシステム利用料などを自動計算して日次決算を算出するマネージメントシステムも提供している。
一元管理システムの最新動向は?
通販通信でも、「一元管理」システム関連のニュースを多く取り上げています!18年12月以降に取り上げたニュースでは、「楽天ペイ(市場決済)」のAPI連携についてなど、モールの仕様変更に一元管理システムベンダーが素早く対応していることなどの話題を取り扱っています。
・アイル2Q、営業利益が約70%増に…純利益も73.5%増(19/3/8)
「CROSSMALL(クロスモール)」を提供するアイルの中間期決算のニュース。CROSSMALL」は、新たなショッピングモールとの連携開発に取り組んだほか、顧客からの要望を新機能として反映させるなどにより販売実績を伸ばした。
・ブランジスタ1Q、黒字に転換…売上高は5.8%増の8億700万円(19/2/7)
「まとまるEC店長」を提供するブランジスタの第1四半期決算のニュース。グローバルECプラットフォーム運営会社との連携なども影響し好調に推移した。
・助ネコに「カスタム検索パネル」オプション、自動検索の複数追加も(19/1/10)
アクアリーフが提供する一元管理システムの機能拡充ニュース。「カスタム検索パネル」というオプションの提供を開始し、注文データの検索条件を複数パターン保存できるようにした。任意の条件の注文データ件数が画面上表示され、一目で分かるようになる。検索条件は自由に設定・変更・追加することが可能で、条件数も無制限となっている。
・助ネコ、楽天ペイへの対応完了…仕様変更のRMS管理を簡素化(18/12/25)
アクアリーフが提供する助ネコの解説記事。18年7月に「楽天市場」全店舗で同一の決済手段を利用できる「楽天ペイ(楽天市場決済)」の移行開始に合わせ、仕様変更となった、RMS(楽天市場の店舗側の管理画面)の管理を簡単にできる理由を説明している。RMSの画面をいじらずに『助ネコ』の管理画面のみで処理ができるようになっている。
・ブランジスタ、Cafe24と連携…海外販売を支援(18/12/7)
「まとまるEC店長」を提供するブランジスタが、無料のグローバルECプラットフォーム「cafe24」を提供するCafe24 Japanとの連携を開始したニュース。「cafe24」のサービスプラットフォーム内での「まとまるEC店長」利用促進も開始となった。
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