2019.06.23 コラム
ECの集客を支えるアフィリエイト広告とは!?19年上半期の動向は?
EC・通販事業者にとってアフィリエイト広告は効率的な集客手段の一つです。この記事では、アフィリエイト広告の基本的な部分から分かりやすくレクチャーし、「通販通信」で取り上げたニュースまでを紹介します。
アフィリエイト広告ってそもそも何?
アフィリエイトとは、成果報酬型のインターネット広告のことを指します。
具体的には・・・(1)企業や個人が運営しているWEBサイトやブログなどで(2)広告主の商品を紹介(3)そのページのリンク経由で成果(商品購入・資料請求など)が発生ーーした場合、広告主がサイト運営者に対してあらかじめ設定した料率で報酬を支払うという、成果報酬型の広告です。
アフィリエイト広告の仕組みは「広告主」「アフィリエイター」それを束ねる「ASP(=アフィリエイト・サービス・プロバイダー)」の関係を知ることが重要です。
まず、「広告主」は自社の商品やサービスを提供する企業です。
次に「アフィリエイター」とは広告主の代わりに自身が持つメディアで商品の紹介を行う人者を指します。アフィリエイトの手法も多様化しています。
- 「SEOメディア」と呼ばれている個人ブログにて商品・サービス紹介をするもの
- ポイントサイトを運営する法人サイト
- 運用型ネットワーク広告を広告主に代わって運用し成果報酬を得るメディア
- インスタグラマーが商品を紹介するメディア
など多岐に渡ります。
最後に「ASP」とはアフィリエイト・サービス・プロバイダーの略語で広告主とアフィリエイターを束ねる広告企業を指します。「ASP」の種類も分岐しており、プログラムを一般公開するASPと特定のアフィリエイターにしか公開をしないクローズド型ASPが存在します。
アフィリエイト広告を成功させるためには、「広告主」「アフィリエイター」「ASP」の3者間の関係性を良好に保ち、広告主が提供するプログラムが他社に比べて優れている必要があります。
つまり「広告主」はアフィリエイターが売りやすい商品設計・LPの設計を行う必要があり、「アフィリエイター」は質の高いコンテンツ制作・販促活動を行う必要があります。そして、「ASP」は最新の情報提供を行い広告主とアフィリエイターの最適なマッチングを実現する必要があります。
EC事業者がアフィリエイト広告を実施するメリット
EC事業者がアフィリエイト広告を実施するメリットとしては主に
- CPA保証による広告コスト・リスクの低減、
- 自社商品の認知度向上、
- 専門技術的な知識がなくても少人数で開始可能
の3点があげられます。
・CPA保証による広告コスト・リスクの低減
アフィリエイト広告は1件の成果に対して支払う報酬金額を広告主側が決定できるため、目標としているCPAを設定して広告を実施できます。CPAが保障された上で広告展開が可能で、費用対効果に優れた広告手法といえます。広告主側の負担する広告費用が少額になることからLTVが見えない新商品のプロモーションなどにも多用されています。
・自社商品の認知度向上
発売したばかりの新商品や認知度が少ない商品などはアフィリエイト広告を活用することで認知度向上に役立ちます。これは自社に代わって複数のアフィリエイターが保有するメディアで商品の多角的な説明をして貰えるため商品情報の露出が増えるからです。実際に使用してみた感想を愛用者の声として記載することもあり、消費者目線でのアピールも行えます。
・専門技術的な知識がなくても少人数で開始可能
スタートアップのEC事業者では人的リソース不足から専門技術的なインターネット広告の実施が難しいのが現状です。その中でアフィリエイト広告は商品スペック及び成果単価が決まれば開始できる手軽さがあります。ASPの管理画面を通じてアフィリエイターとのコミュニケーションを行うことが求められますが、複雑な入札単価の調整等をしなくても実施可能です。
EC事業者がアフィリエイト広告を実践で留意するべきポイント
EC事業者がアフィリエイト広告を実践する際に気を付けるべきポイントとしては以下の3つがあります。
- 売りやすいプロモーションの創出
- アフィリエイターとの迅速で密なコミュニケーション
- 広告表現の適正化
・売りやすいプロモーションの創出
アフィリエイト広告は、広告主に代わってアフィリエイターが商品の宣伝を行うため、アフィリエイターが売りやすいプロモーション環境を作ることが重要です。個人ブログや専門サイトを持つアフィリエイターを対象にした商品であれば、アフィリエイターに対する商品サンプルの提供やオフライン広告での露出、商品の詳細な説明や自社の強の伝達、広告作成に使える画像や動画の素材提供、コンバージョンレートの良いLP提供など多くの情報をアフィリエイターに提供することで、商品が売りやすい状況を整えられます。また成果報酬価格も競合他社と比較して乖離がないかをチェックし市場価格にあった設定が求められます。
・アフィリエイターとの迅速で密なコミュニケーション
インターネット広告の世界はスピードが求められます。アフィリエイト広告でも同様で、アフィリエイターからのオファーがあった場合は彼らのモチベーションが下がらないうちに迅速に対応することが求められます。プロモーションに積極的なアフィリエイターに対しては特別単価等の優遇施策を取り、モチベーションをアップさせ関係性を強化します。成功しているアフィリエイトプロモーションの多くはアフィリエイターを味方につけ販促における適切なコミュニケーションができているケースが多いです。
・広告表現のチェック
アフィリエイト広告は広告表現などはアフィリエイター任せになります。アフィリエイターの一部には成果報酬目当てで過度な広告表現を行うアフィリエイターも存在します。広告主側にも薬機法を順守するような対応が求められています。また昨今ではやイタズラ注文や商品の転売事例も見受けられることから、アフィリエイター本人による購入を禁止したり、LP内での警告文言を表記するなど不正行為を防ぐ対応が求められます。
アフィリエイトの19年上半期最新動向は!?
通販通信でも、アフィリエイト広告分野のニュースを多く取り上げています!19年2〜6月に取り上げたニュースでは、ECカートとASPや関連ツールとの連携などについて扱っています。
・aishipR、マルジュの「アフィリエイトアド」と連携(19.06.24)
(株)ロックウェーブは21日、スマホファースト設計に強いEC構築プラットフォーム「aishipR(アイシップアール)」と(株)マルジュが提供するアフィリエイト広告測定ツール「アフィリエイトアド」が連携したと発表した。
・アフィリエイトのRobee、AIでサブスクの解約防止機能を追加(2019.3.7)
(株)Macbee Planetは6日、同社が開発したアフィリエイトプラットフォーム「Robee」に、サブスクリプションコマースを行うECサイト事業者に向けの解約防止機能を追加した。同機能により、解約手続きをしようとしている顧客の解約理由をAI(人工知能)が分析し、理由に応じた解約防止を行うことが可能となる。
・ジグザグ×リンクシェア、越境ECアフィリエイトで業務提携(2019.2.25)
(株)ジグザグは22日、Rakuten Marketing LLCのグループのリンクシェア・ジャパン(株)との間で、ジグザグの提供する「WorldShoppingBIZチェックアウト」を活用した越境ECアフィリエイトに関する業務提携契約を締結したことを明らかにした。リンクシェア・ジャパンは大手のEC事業者を主要顧客として、投資対効果の高いオンラインマーケティングサービスを提供している。
・「カラーミーリピート」がA8とVCのアフィリエイトと連携(2019.2.21)
GMOインターネットグループのGMOペパボ(株)は20日、同社が運営するリピート通販サービス「カラーミーリピート by GMOペパボ」(以下、カラーミーリピート)が、(株)ファンコミュニケーションズの「A8.net」および、バリューコマース(株)の「バリューコマース・アフィリエイト」の、2つのアフィリエイトサービスと連携したことを発表した。
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