GMOメイクショップ(株)が提供するハイエンド向け統合コマースソリューション『Axコマース byGMO』は、ヘッドレスEC機能を持つECシステム『Ax(エーエックスコマース) クラウドEC』として機能アップデートを図り、WordPress(ワードプレス)との統合に対応した。GMOメイクショップが17日発表した。
セキュリティリスク回避、デザインの自由度を拡張
アップデートにより、WordPressをバックエンドに配することで、脆弱性などセキュリティリスクの回避が期待できる。ECサイトの構築やリニューアル時には、ブランド特有のデザイン・コンテンツをより自由度高く表現し、複数のブランドECサイトを持つ場合でも、効率的でミスの少ない管理・運用を実現するという。
また、ネットショップにおける決済方法として、新たに「Amazon Pay」を追加。Amazonアカウントを持つユーザーに対し、スムーズな購買体験を提供できるようにした。
国内のEC化が伸長する一方で今、実店舗での販売を行わず、自社で企画・製造した商品を自社ECサイトから直接顧客へ販売する「DtoC」が注目されている。仲介業者や実店舗運営のコスト削減になるほか、直販だからこそ得られる顧客自身や購買情報を収集し、マーケティング活動に生かすことが可能になる。
複数ブランドを持つ企業の悩みを解消
しかし、製造から販売、宣伝活動などをオンラインにより一気通貫で提供するため、展開するブランドの数だけ運用・管理しなければならないという特性も併せ持つ。そのため、複数のブランドサイトを持つ企業では、オープンソースのCMSで利用者の多いWordPressを利用し、複数ブランドサイトを一元管理するケースが多くなっている現状もある。
だが、この場合でもECサイトの制作・運営はまた別で行わなくてはならない上、ブランドサイトのデザインをそのまま表現するには機能の自由度の面で限界があった。こうした実情を受け、ヘッドレスECとしても動作する『AXコマース クラウドEC』はWordPressに対応し、ブランドサイトとECサイトの統一管理を可能にした。
ヘッドレスECにWordPressを統合することで、ECサイトのフロントエンドにもWordPressで生成したコンテンツを表示し、ブランドサイトと統一管理ができるため、より自由度が高く、ブランドの世界観を表現したECサイト運営が可能となるという。
管理・運用、拡張性などで多くのメリットを提供
<より効率的な管理・運用>
ブランドサイトとECサイトをWordPressにより統一管理でき、トータルでブランディングすることができる。デザイン面の更新管理を一括して行え、効率的な運用が可能になる。
<柔軟な開発環境>
フロントエンドとバックエンドが互いに干渉を受けないため、フロントエンド側では独自機能の開発も容易となる。例えば、アパレルECサイトの商品一覧への表示に、商品情報とSNSなど外部で発信されたコーディネート画像を組み合わせて表示させる機能を追加するなど、マッシュアップ開発も可能になる。また、カート機能や決済システムとの連携など外部プログラムによる干渉を受ける心配もない。
<高い拡張性>
バックエンド側でコンテンツやデータの管理をすることで、フロントエンド側のシステムをサーバレス構成にすることが可能となる。これにより、高い拡張性(スケーラビリティ)を実現できる。
<セキュリティリスクの軽減>
WordPress(CMS)や『AXコマース クラウドEC』(ECシステム)といったミドルウェアをバックエンドに配置することで、当該ミドルウェアを狙ったインターネットを経由したサイバー攻撃を防ぎ、セキュリティを向上させることができる。
<人的リソースや業務効率の改善>
フロントエンドとバックエンドを分離させたことにより、コンテンツ制作とEC運営との担当を分けられるので、協力会社などとの分業体制を容易に構築可能となり、リソースの確保や業務の効率化が図ることができる。
GMOメイクショップは 『AXコマース』を詳しく知ってもらうため、23~25日に千葉市の幕張メッセで開かれる「第10回JAPAN IT WEEK 秋」の通販ソリューション展に出展する。
■公式サイト
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