2018.02.10 通販系書籍
ワンクリック―ジェフ・ベゾス率いるAmazonの隆盛
ジェフ・ベゾスは、Googleの「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」やスティーブ・ジョブズの「誰でも簡単に使えるパソコンを作ってみせる」などといった壮大な使命に突き動かされてAmazonを立ち上げたわけではない。
銀行などが所有しているコンピューターをネットワークでつなぎ、株取引を行うためのバックグラウンドのシステムを開発していた会社を辞め、書籍のインターネット販売を行うAmazonを創業したのは、ただ単に、1994年当時、年率2300%で成長していたインターネットに賭け、その可能性を最大化しただけだという。
書籍という商品を選択する過程で、ベゾスが使用したインターネットとの親和性を探った図にはこのような項目が書かれていた。
・よく知られた製品であること
・市場が大きい
・競争が激しい
・仕入れが容易
・販売商品のデータベース作成可能
・ディスカウントのチャンス
・送料優遇
・オンラインの可能性
「見事に書籍のオンライン販売にあてはまるではないか!」と思ったかたもいると思いますが、
ベソス氏がそれに気づいたのは1994年であり、windows3.1の時代である、この気付きにはとてつもないリテラシーが必要だったのである。
この本はベゾス氏の生い立ちからKindleの発売までを書いた書籍で、
ジェフ・ベゾスという人間の人となりを知りたい!
Amazonというこれまであまり、書籍などで情報を公開して来なかった企業の内実を知りたい!
という方に非常に適しています。
その他にも、本書にはアマゾンの特徴的な戦略として、
・アマゾンや出品者にとって悪いレビューも、競合会社の製品も、利用者が便利になるなら掲載する「顧客第一主義」
・商品画面からたった1回のクリックだけで注文完了できる「ワンクリック」特許の裁判を、10年間闘い続けるこだわり
・利用者へのメール回答が1分間で6通以下のカスタマーサポートはクビにしてしまう
・1994年当時に年率2300%の成長率を記録していたインターネットの力にに賭けた「リテラシーの高さ」
・一時、株価が90%下落しても、そこからの復活を可能にしたジェフ・ベゾスの「スーパーマネジメント」
などがあり、世界最大のショッピングサイトの成功の秘訣が存分に書かれている。
【著者プロフィール】――――――――――――――――――――――――――――――――――
ブラント,リチャード
ジャーナリストとしてシリコンバレーについて20年以上も書き続けてきており、その名前は、テクノロジー界に広く知られている。ビジネスウィーク誌の記者をしていた時代には全米雑誌賞を受賞した。サンフランシスコ在住
井口/耕二
1959年生まれ。東京大学工学部卒、米国オハイオ州立大学大学院修士課程修了。大手石油会社勤務を経て、1998年に技術・実務翻訳者として独立。翻訳活動のかたわら、プロ翻訳者の情報交換サイト、翻訳フォーラムを友人と共同で主宰するなど多方面で活躍している
滑川/海彦
千葉県生まれ。東京大学法学部卒。東京都庁勤務を経てフリー。IT分野の評論と翻訳を手がける。ITニュースブログ「TechCrunch Japan」翻訳チーム(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです
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