2018.09.10 通販系書籍
ヨドバシ.com大躍進の舞台裏 ネット通販11社の成功法則+関連サービス260まとめ
同書はインプレスグループでIT関連メディア事業を展開する(株)インプレスが発行するムック本。同社が運営するEC専門情報サイト「ネットショップ担当者フォーラム」の特別号としてまとめられたもので、3大ECモールを含めたネット通販11社の現状や今後の動向、EC業界の歴史、越境ECの可能性、EC関連サービスの紹介など、EC企業にとって役に立つ情報が満載の1冊となっている。
冒頭の特集「ヨドバシ.com大躍進の舞台裏」では、ヨドバシカメラ副社長の藤沢和則氏にインタビューし、ヨドバシ.comの快進撃の理由に迫っている。
「ヨドバシ.com」と言えば、家電量販店が運営するサイトでありながら、サービス産業生産性協議会による日本版顧客満足度指数(JCSI)でAmazonや楽天を上回り、3年連続で通信販売の顧客満足度1位となっている。売上規模は異なるが、その配送サービスの質の高さからAmazonと比較されるEC業界のなかでも異質の存在だ。
無料の当日配送サービスは、人口カバー率が75%を超え、ネット通販の売上高は1000億円を突破するほどの成長を遂げている。同特集では、インタビュアーを務めたJADMA主任研究員の柿尾正之氏が「衝撃だった」と語る同社の成長の要因がいくつか明らかになる。その1つが、同社はECをスタートした1998年に、すでに店舗とネットの在庫を連携させていたことだ。同社のECの仕組みは、2000年前後からあまり変化がないという。
業界では現在、「オムニチャネル」というワードがスポットライトを浴びているが、同社は20年以上前からオムニチャネル仕様のサービスを開始していたのだ。同特集を読めば、時代の変化とともに、ヨドバシカメラが成長を遂げてきたことが必然だとわかる。
「240年の歴史で振り返る通信販売」では、1871年の黎明期から1994年のカタログ通販全盛期までの通販の歴史を振り返っている。日本初の通販が始まったのは1876年(明治9年)で、農学者の津田仙氏が「農業雑誌」でトウモロコシの種子を販売したことが始まりとのこと。現在の大手通販企業も、戦後の復興期にあたる1946年あたりから続々と登場し、興味深い。
「ネットショップサービス&テクノロジー 一覧」では、ネット通販を支援する260サービスが、開発・リプレースからコンバージョンアップ、集客、分析、決済、物流、運用支援、セキュリティなど、16ジャンルにわたりまとめられている。ECをサポートするあらゆるサービスが網羅されているため、課題を抱えるEC企業には貴重な情報になるだろう。
【著者・編集】
ネットショップ担当者フォーラム
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