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2019.12.27 コラム

ネットショップの物流をアウトソーシングする3つのメリット

自社の物流業務を専門の代行会社に委託するネットショップが増えてきています。スタートアップや中小規模のネットショップであっても、早期に導入していくことで様々なメリットが期待できます。

本記事では、物流アウトソーシングの3つのメリットと、代行企業の具体的な探し方について解説しています。



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ネットショップ運営は物流のコストカットが鍵

ネットショップでの商品販売で粗利をより多く残すためには、物流にかかるコストを抑えることが非常に重要となってきます。

本記事では、物流業務をアウトソーシングするメリットや、具体的な依頼方法について解説します。

入荷から出荷までの物流業務を担ってくれる代行会社は多様で、自社物流の全てをアウトソーシングするネットショップ運営企業も増えています。

ユーザーの評価に直結する物流(配送)業務は、豊富なノウハウや多額のコストを要します。また、月々の人件費などのランニングコストも無視できません。

何より、物流を外部委託することで生まれた時間を、商品開発や選定など売り上げに直結する仕事に使うことができます。

「物流業務のアウトソーシングを考えているが、果たして費用対効果があるのか分からない」という方や、「そもそも物流アウトソーシングにメリットがあるのか疑問がある」という方は、ぜひ参考にしてみてください。


物流で発生する業務はこんなにも...


まず、ネットショップ運営において生じる物流業務をひと通り洗い出してみましょう。下記は、最低限必要になると考えられる作業工程です。

  • 入荷・入庫

  • 検品

  • 保管

  • ピッキング・梱包

  • 発送

  • 在庫管理

上記のプロセスを見てみると、多くの人的コストがかさむことが分かります。また、在庫管理のための倉庫や配送用トラックまで自社でカバーするとなると、相当の初期費用がかかってしまいます。

そして、これらの工程を滞りなく終えるためには、洗練されたマネジメントが必要になります。社員の教育にかかる時間コストをはじめ、「目に見えない支出」も見越しておかなければなりません。


知っておきたい物流業界の背景

深刻な人手不足でスタッフ確保は困難


「自社で物流に携わる人材を確保できるか」というのも、見落としがちな点です。

少子化問題や労働環境などが原因で、配送スタッフの不足は年を追うごとに深刻化しています。

厚生労働省職業安定局が発表する「産業別人手不足感」によれば、運輸業は宿泊や建設関連の業界と並び、人手不足産業に位置付けられています。

Amazonのお急ぎ便に代表されるような、「サービスの過剰化」も人材不足に拍車をかけていると指摘されています。

そのため、自社で物流インフラを整えようとしても、人材確保の段階でつまづく可能性が高いのです。

こうした事情を踏まえると、採用力によほどの自信がない限り、自社で物流の全てをまかなうのは得策とはいえません。



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ネットショップの物流をアウトソーシングする3つのメリット

物流業務の詳細や業界の現状を把握したところで、改めてネットショップで生じる物流業務をアウトソーシングするメリットを3つに分けて考えてみましょう。

1 コストを大幅に削減できる

物流をアウトソーシングすることで、物流業務に欠かせない倉庫や配送トラック、クラウド物流システムにかかる初期投資を大幅に節減できます。スタッフの採用コストを削減できるのも大きな利点です。

また、自社で設備や人員を無理に抱えないことは、ランニングコストを抑えるうえでも役立ちます。自社のキャッシュフローを良好に保つうえでも効果的です。

設備や人員は利益を生み出している内は「資産」でも、採算が合わなくなった途端に「負債」になってしまうリスクがあります。

競合の多いネットショップではフットワークの軽さが不可欠です。他社に先んじて利益率の高い商品を取り扱う必要があります。

アウトソーシングであれば、新しい商材の取り扱いを始めたり、根本的な事業転換を行ったりする際に、それぞれの事業に応じた物流代行会社を選べます。

自身のネットショップの状況に応じ、必要な時だけ物流業務を代行してもらう3PL(サードパーティ・ロジスティクス)を導入することで、経営のスリム化を目指せるのです。


2 商品やサービス改善に集中できる

ネットショップ運営者が本来注力すべきなのは、自社商品やサービスの開発や改善です。そのため、物流は豊富なノウハウをもつ代行企業に任せるのが賢い選択といえます。

アウトソーシングは、規模を拡大したネットショップだからこそ取れる選択肢というイメージが強いかもしれません。しかし、設立間もないネットショップだからこそ、ノウハウが豊富な物流代行サービスに委託するという思考は重要です。

外部委託によって生まれた時間を、マーケティングや顧客フィードバックの分析などコアコンピータンスを高めるための作業に充てることも可能になります。

昨今では、ECサイトに掲載する商品写真の撮影を代行してくれるサービスもあり、雑務に忙殺されがちな小〜中規模のネットショップにとっては費用対効果が高いです。自社にフィットする形で活用を検討してみるのも手です。



3 顧客満足度が上がりやすい


ECサイトのレビューには商品そのものの質だけではなく、配送や梱包などに関するコメントも多く見られます。

配送ミスなどはネガティブな評価に直結してしまうため、自社で無理やり物流業務まで担い続けるにはリスクが伴います。

誤配送などはもってのほかですが、自社での配送でこのようなヒューマンエラーが起こってしまっては本末転倒です。

自社商品の取り扱いに長けた物流会社を探すことで、こうした配送時の問題を回避しやすくなります。



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ネットショップの物流業務を代行してもらう方法


自分で代行会社を探す

物流業務を代行してくれる企業はインターネット検索などで簡単に探すことができます。下記の項目を参考に、自社の状態に合わせて選びましょう。


  • 対応可能な業務範囲

  • 対応ボリューム

  • 取り扱っている商品ジャンル

  • 倉庫の規模

など

物流コンサルタントを活用する

自分で探すのが難しいと感じる方は、自社にあった物流代行サービスを提案してくれるコンサルタントを活用するのも手です。

特に、フルフィルメントサービスを検討する場合は、物流業務全てを委託することになるため、丁寧に選定する必要があります。


ネットショップ運営者は物流代行の早期活用を!

物流業務のアウトソーシングは、大企業だけでなく中小規模のネットショップ運営者も活用し始めています。

小規模なネットショップであればスタッフの時間効率を最大化することを第一に考えるべきです。つまり、「外部に任せられることは任せて、自分たちにしかできないことを優先する」ことで、成長スピードを維持しなければなりません。

自社のサービス満足度を上げるためにも、物流のアウトソーシングに活用を検討してみてはいかがでしょうか。



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