2019.11.01 コラム
【公式ブログを翻訳解説】Googleアップデート動向(2019/11)
Googleの検索順位は「ユーザーにとって有益であるかどうか」という指針によって決められており、それはGoogleが検索サービスを提供しはじめた時から、変わっていません。
しかし、優良サイトの判断基準は時代と共に常に改良されています。その代表的なものがGoogleが年に数回行う、「コアアルゴリムアップデート」です。
今回はGoogleが公式に発表しているブログからの翻訳をもとに、最新のアップデート情報をまとめました。
「最近、検索順位が落ちてしまった。」という方はぜひ参考にしてください。
「アルゴリズムという言葉は聞いたことはあるけど、具体的に何をすれば良いの?」という初心者向けの用語解説も含め、詳しく解説していきたいと思います。
Googleアルゴリズムとアップデートについて
最新のGoogleのアップデート動向を解説する前に、googleアルゴリズムについておさらいしておきましょう。(2019年9月以降の最新動向を知りたい方は次章をご覧ください。)
そもそも、Googleの検索アルゴリズムとは、ユーザーが特定のキーワードを打ち込んだときに表示される検索順位のことです。
Googleに存在するサイトは無数です。人の目だけでは全てのコンテンツをチェックするのは難しいため、Googleでは機械学習によって、順位を判定しているといわれています。
ちなみに、サイトを判定する項目は200以上にも及びます。
冒頭で述べた通り、Googleが最重要視するのはユーザーメリット。Googleを訪れ検索ワードを入力したユーザーが、必要としている情報を最短で届ける必要があります。
ユーザーの目に真っ先に止まりやすいのが検索上位の記事。上位表示する記事をGoogleが判定する上で、ベースとなるのが「コアアルゴリズム」です。
Googleコアリズムアップデートとは
コアアルゴリズムアップデートとは、一言で言うと、Googleがベースとする判定基準の見直しを行うことです。
直近では、2019年9月にコアアルゴリズムアップデートがあり、大きな順位変動が起こりました。
このコアアルゴリズムアップデートによって、SEOのプロたちは新たな動向を見極め、コンテンツ内容の修正を行っていくのが常です。
2019年9月のGoogleアップデート概要
さて、2019年にはすでに3回のアルゴリズムアップデートが行われています。
Googleの公式ブログやSNSなどでアップデートに関しては告知があり、この時期にはWeb担当者から大きな注目が集まります。
直近のコアアルゴリズムアップデートでは、記事の「権威性」や「専門性」がより重視されるようになったとも言われています。これにより、医療や健康などの検索クエリでも順位変動が起こったと考えられます。
このように、アップデートによって影響を受けるケースもあれば、そうでないケースもあります。どのように対策を取るべきかについては、本記事末で改めて触れることとします。
【最新速報】11/20には検索結果の表示もアップデート
コアアルゴリズムアップデート以外にも、Googleは折に触れて、アップデートを行っています。
これらのアップデートで変わるのは検索順位だけではありません。検索結果の表示方法が変わることもあります。
最新の動向を解説すると、11月20日には「Rich Product Information(リッチプロダクトインフォメーション)」という検索表示方法に関するアナウンスがありました。
Googleの公式ブログ「ウェブマスター」のがアナウンスした内容を要約すると、次の通りです。
※下記、公式ブログの内容を翻訳・要約(New reporting for Products Results in Search Console/11/20より)
・Google Merchant centerやgoogle manufacturer centerから収集された情報(Product datta feeds)が、検索結果に反映される。
・Googleはこのリッチプロダクトデータを検索結果画面に表示することで、Googleを訪れるユーザーの商品決定をサポートできるようにしています。
・検索結果に表示される情報はユーザーのレビュー(五つ星評価)や価格、商品のディスクリプションが対象となる。
写真を見ると、製品のレビューや価格などの情報が一目で分かります。
商品情報の詳細が検索結果に反映されるようになったため、Buyクエリにおいては大きな変化が起きると考えられます。
Googleアップデート対策について
ここからは、Googleによるアップデートで「検索順位を下げてしまった」という方向けに、対策方法について解説していきます。
実は、Googleそのものも、アップデートによる変化をどう受け止めるべきかということについて見解を示しています。
改めて考えたいYMYLの重要性
最初に、Googleの公式ブログ内記事「What webmasters should know about Google’s core updates」(コアアルゴリムアップデートについてWeb担当者が知っておくべきこと)に書かれていることをチェックしてみましょう。
“We know those with sites that experience drops will be looking for a fix, and we want to ensure they don’t try to fix the wrong things. Moreover, there might not be anything to fix at all.”
(コアアルゴリズムアップデートによって)検索順位が下がったサイトは、修正箇所がどこにあるのかを探ることでしょう。しかし、誤った修正を無理に進めないでいただきたいのです。そもそも、順位が下がっているからといって、必ずしもサイトに問題があるわけではないのです。
つまり、「コアアルゴリズムアップデートによる順位変動に対して過剰に反応する必要はない」ということをGoogleは述べているのです。
例として、「2015年にヒットした映画のリストと2019年のそれとは異なって当然だ」とも説明されています。
そうした上で、googleは「Focus on content」(自らが作るコンテンツにベストを尽くせ)と端的に述べています。
そのために、まず理解しておきたいのは、YMYL(Your money or Your life)でしょう。
検索品質評価ガイドラインにも記されているYMYLとは、金銭や生活(健康)に関するコンテンツに対しては、信憑性を重視するというもの。
当たり前ではありますが、ユーザーの利便性を最優先し、騙すことはあってはいけないという基本的なことを徹底するべき、ということなのですね。
Googleアップデートで変化するE.A.Tを知っておこう
あくまで、ユーザーにとって価値のある情報を提供することにこだわるべきというのがGoogleの見解なのですが、そもそも価値のある情報とは何でしょうか?
先ほど紹介した品質評価ガイドラインには、E.A.Tという項目が存在します。これはGoogleが価値ある情報を分かりやすく3つにまとめたものです。
Expertise(専門性)
Authoritativeness(権威性)
Trustworthiness(信頼性)
それぞれの頭文字をとったものを「E.A.T」と呼びます。このE.A.Tの判断基準はアップデートによって変わっていきます。
特に権威性に関しては重要で、医療関係のコンテンツであれば医師などが監修しているかどうかが重視されるケースもあります。
ユーザーの検索意図を満たすことを最優先に
まとめとして、Googleが目指す検索結果は一貫して変わらず、ユーザーにとって利益があり、便利であるかどうか。その一点につきます。
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