新しい時代のネットとリアルの融合、ブランドとユーザーの出会いとつながり、プチプラからラグジュアリー、ITとテクノロジー。そんな幾つものアセットを集約した「Beautyの館」が10日、東京・原宿駅前に姿を現した。その名も「@cosme TOKYO」――。
「Beautyを一緒に楽しむ世界」を体現、@cosmeのゲートウェイに
コスメ・美容の総合サイト「@cosme」を運営する(株)アイスタイル初の大型路面店だ。オープンした地上3階建て、1300平方㍍のフラッグシップストアは、新感覚の体験型店舗で、「Beautyを一緒に楽しむ世界」を体現する@cosmeのゲートウェイでもあるという。
全3フロアで展開し、1、2階は物販中心、3階はイベントスペースとした。1階のエントランスを入ると、「ベストコスメアワードタワー」が迎えてくれる。その名の通り、これまでのベストコスメ受賞や殿堂入りしたアイテムが並ぶ。奥には、@cosmeの「ウィークリーランキングコーナー」。オンラインのランキングと連動した、リアル店舗初の試みだ。
ライブ配信コーナー「@STUDIO」を初めて設置
ライブ配信コーナー「@STUDIO」の設置も初。公開型スタジオとして、Beauty情報を発信する。4月からは、アイスタイルと@cosmeのアセットシナジーによる事業推進役を担うグループ内の新会社(株)Dot&Spaceが、インフルエンサーやクリエイターなどとコラボしたコンテンツ制作を予定している。
1、2階とも、ブランド横断で自由に化粧品を試せる「テスターバー」や、カウンセリングを受けるスペースはたっぷり。レジカウンターに設置した「巨大サイネージ」も1、2階共通で、店舗のPOSデータと連動し、直前に購入したアイテムがどんどん表示される仕掛けを作った。
2階には、店舗での「セールスランキングコーナー」。常設としては初の試みとなる「メンズ・ユニセックスコーナー」を設けたのも特徴の一つだ。「授乳室」「キッズスペース」もある。
3階は、ユーザーとブランドの出会いを作るイベントなどを開催する「イベントスペース」など。ここでも、Dot&Spaceのスタッフが、メイクアップアーティストや美容家、ヘアスタイリストなどを招いたトークショーやセミナーなどを予定しているという。
インバウンド顧客向けに「翻訳リーダー」導入
これまではブランド・メーカー別に作っていた「カウンセリング台帳」を共通にしたことや、インバウンド顧客向けに「翻訳リーダー」を用いるサービスの導入も大きな特徴だ。
アイスタイルの吉松徹郎社長と、新しい化粧品小売業態の企画開発・運営に携わる(株)コスメネクストの遠藤宗社長によると、メインの顧客層は@cosmeの主要ユーザーである20~40代に加え、インバウンド顧客も相当数を想定。200以上のブランドを揃え、初年度の売上目標は40億円としている。
アイスタイルの吉松社長(左)、コスメネクストの遠藤社長(右)
世界で通用するストアに
「ECユーザーが店頭では何に興味を持っているのかという情報を、ブランド側に提供するのは大きなポイント」「@cosme会員のうち、ECと店頭で買っている顧客は約10%。それをもっと伸ばしていきたい」と、両社長。「原宿を発信拠点として『日本の化粧品小売業は面白い』と言われるような、世界で通用するお店にしていきたい」と意欲を示している。
「@cosme TOKYO」のオープン記念として13日まで、4日間連続のライブ配信「オープニングスペシャルLIVE」が行われる。「@STUDIO」にMattさんら活躍中のタレントやクリエイター、美容関係者らが集結し、オープンを華々しく盛り上げる。
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